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sanbyakunen no koi no hate
挿絵の祥真老けすぎでは? 緋耀は幼すぎる。
過去の話なのに、祥真は50代、緋耀は16歳くらいにしか見えない。
どう考えても本編で言ってた「祥真と一緒に見た目も成長してる」っていうのと一致しない。
話は、人間x人外が好きなら読んで面白いと思う。
ただメインカプの2人があまりにも展開があっさりで拍子抜けした。
そんなすぐ許しちゃうの? って言うのもあるけど、殺すために媚び売ってたのかあって考えると、序盤の可愛いって感情を返して……ってなる。
友人のいる神社を訪ねて、白狐の像に封じ込められていた妖しの封印を解いてしまった彫物師の秀誠。
紺と名乗るその妖しは、秀誠を三百年前に自分を像に封じた男の生まれ変わりだと言い、一途なほどの思いを寄せてくる。
紺のひたむきさに知らず知らずのうちに心惹かれていくけれども、惹かれれば惹かれるほど、三百年前の秀誠に嫉妬をする――
という話でした。
人×妖し のお話が2カップル分、入っています。
妖しなので、「いつ力が暴走するかわからない」し、「ほとんどの人には見えない」という状況の中で、本当に妖しと一緒に生きるのか……という愛を試されている状況ですが、それでもまあ、好きならいいんじゃないかな……というファンタジーBL。ラブラブものです。
後、ちょっと生まれ変わり要素も入っているのですが、生まれ変わっているはずの本人がそれを認めてなくて、過去に嫉妬するっていうのもなかなかに面白い要素かなと思います。
妖しもの大丈夫な人にはオススメします。
でも、根本的には人も妖しもあんまり変わらないんじゃないかな、と思います。
秀誠と祥真は高校時代からの友人同士。東京の大学を卒業し家業を継いで彫物師となった秀誠が、同じく家督を継ぎ故郷で神主となった祥真の神社に訪れるところから物語は始まります。
最初はこの二人の間柄に注目しちゃうじゃないですか。でも、秀誠は神社の境内にひっそりと佇む白狐の木像に魅せられて、なんと三百年越しの恋を一からやり直すことになるのです。
この恋が切ない…。封印を解かれた白狐の化身である紺が三百年の間ずーっと待っていた男は、全く自分のことを覚えていません。
そして生まれ変わりを頑なに信じない秀誠は、紺が三百年前の話をするたびに、その当時秀誠と呼ばれた自分と同名の男と今の自分を同一視することに不快感を覚える。紺にとっては、現代の秀誠も三百年前の秀誠も、自分を可愛がってくれる同じ秀誠に変わりはないのに…
そんな二人の間に生じるすれ違いを軌道修正してくれるのが、祥真と式神の緋耀です。祥真は人間と妖しとの結びつきに否定的。なのに秀誠の紺への思いに油を注いでしまう結果となってしまったのは、緋耀が陰ながら紺を応援していたから。
ここから秀誠×紺とは別に、もう一つのラブストーリーが展開していきます。
特殊な家庭環境のもとに生まれ育ってきた祥真を、ずーっと側で見守ってきた緋耀。祥真によって創り出された彼は、祥真の思念に応えて続けていると思い込まれているがために、緋耀自身の意思や思いをなかなか祥真に受け入れてもらえません。
三部構成となっている最後の章では、この祥真と緋耀の壮絶に切ない主従関係が描かれていきます。んもー、んもーっ!主従ものが大好物でしたら後半はジタバタしながら読んでください!!
妖しの出てくるファンタジーは初めてでした。
ひょんなことから三百年の封印を解いてしまい、白狐の妖しに懐かれてしまった秀誠。妙にその妖し・紺に惹かれてしまって、一晩だけ共に行動し…というお話。
お話自体は面白いんですが、文章の読みづらさと、BL仕様過ぎる世界観に、ちゃんと読む気がしませんでした。
特に1章の秀誠は簡単に恋に落ちすぎでした…。
どうして得体の知れない妖しに、友人の忠告も聞かず骨抜きにされているんでしょうか。女子中学生じゃあるまいし(-。-;
1・2章は秀誠と紺のお話でしたが、3章は紺のいた神社の神主とその僕のお話でした。
表題作よりも、こっちのほうが萌えたかも。
微妙なので、一応中立で。
夜に読んだのがいけなかったなぁなんてことを思いました。
続きが気になるので一気に読んでしまいたい衝動にかられます。
あまりの受けの可愛さに布団の上でゴロゴロと転がったり、畳を
バシバシとこぶしでたたいたりしてました。
だってさ~「抱っこしてください」なんてこと言うんだよ!!
攻めもいちいちやることがすごいよ!!うちが萌えるシチュばかりを受けにしてあげてるからね(え)
秀誠が魔除けの数珠をしていることで、紺はバチンとなるのでキスをすることもできないし、抱き合うこともできません。でもこのときのキスができないかわりに、秀誠が紺の口に指を入れるところが萌えーーーー!!
萌え狂うってこういうことなんですねと思い知らされた感じがしました。
絵もすごくいいんだよな~(≧▽≦)神~!!
そんな可愛い紺なんですが、よく三百年前の秀誠と比べるので、秀誠は三百年前の秀誠に嫉妬しています。
また、そんな紺を怒ることもあります。でもなんだかんだ言ったって結局ラブラブw
そしてもう一つのカップリング祥真×緋耀。こちらも神!!緋耀の純粋に祥真を信頼して、従っているところが
すごく好きです。でも、祥真は彼はただ自分が望んでいる事をただするだけの人形と思っているので、
緋耀には意思がないと勘違い(?)してたんですよね。
あ、でも緋耀はすごく美青年なので、祥真は昔から気にいってたようですが。
どちらのカップリングも最高でした!ぜひ読んだことがない方は読んでみてほしいと思いました。
妖と人間の300を超えた恋といえば、とてもロマンチックで壮大なイメージを持ちますが、本作は人間が「生まれ変わりなんて信じない」っていう人でしたから、300年の思いに流されるのではなくて、ちゃんと相手と対峙しようという姿勢があったので好感のもてるお話でした。
300年前好きだった人間の秀誠という男と引き裂かれ封印されてしまった白狐の紺。
300年後、全く同じ名前の秀誠という彫物師の男が封印を解いてしまったことが出会いのきっかけです。
秀誠の生まれ変わりと言い張る紺に、それを信じないという秀誠。
でも、紺が切々と説く昔の秀誠に嫉妬を覚える現在の秀誠。
本人は信じないというけれど、嫉妬したり紺をかわいくて抱きしめたいと思う気持ちが最初から芽生えるということは、紺の言うことは秀誠の自覚がないだけで、あるのかもしれませんね。
封印の300年の間に、迎えにこない秀誠への憎しみも育った紺は、現在の秀誠を殺そうとしますがそれもかなわず。
昔の文献で紺と秀誠の真実を知った秀誠は紺を迎えに行き、妖の紺を受け入れる。
紺の真っ直ぐで切ない気持ちが伝わってきて、おとぎ話と現実が混じったような良いお話になっております。
しかし、自分的には秀誠の友人の神主・祥真と白鷹の緋耀の話「光の先」が好きでした。
幼い頃から気を集めて操ることのできる特殊能力に秀でていたため、一族から奇異の扱いを受けていた詳真が、唯一心を許して側に置いた自分が造り出した緋耀。
詳真の望むことを察してそれができる為に、自分の詳真への愛情は自らのものなのか、主が望むからある感情なのか?
その関係を縮めることができずに苦悩する緋耀。
彼らが、その気持ちを確かめ合う過程がとても胸をうちました。
自らの左目を失うほどの怪我をして緋耀を守る祥真の愛情は、とても深いです。
三池ろむこさんの絵もかわいくて、とてもよく合っていました。
年月、妖と、景色の描写など雰囲気が日本の情景をそのまま現しているのもまた趣があります。
絵買いして大正解!
普通に、『昔封印された』→『好きな人を待ち続けた』→『封印とけた』→『生まれ変わった恋人とEND』な流れかと思って読んでたんですが、なかなかに泣かせてくれました。
んで、例の如く脇役カップルに萌える自分にorz。
主役カップルも可愛かったんですが、やっぱりうわあああってなったのは、脇役カップルのお話の『光の先』。こういう、熟年夫婦みたいになってるカップルが好きです。
作者さんがデビューしたばかりで二冊目の本にあたるらしいんですが、青田買いの勢いで!これからがもっともっと期待できる作者さんです。
狐!妖し!異種恋愛!と個人的にもう逃れられない萌えポイントに負けて手に取った一冊。
確かにこれらには問答無用に萌えたし、紺のいじらしさには惹かれる部分もあったのだけど。
秀誠の気持ちの動きがちょっと急だったような気がしました。
突然出てきた妖し(オス)に前世で恋人だったんですと言われてもそう簡単には納得できないだろうと。
一応葛藤らしきものは出てくるんですが、これだけだとやっぱり生まれ変わりだから惹かれたってだけで、イマイチ萌えが足りない(個人的に)なあと。
生まれ変わりとか関係なく今の自分がこいつを好きになったんだ!っていう展開が見たかったな。
三百年越しの想いをかなえた紺ですが、冷静に考えてこのあと彼の方がずっと長生きしたりするわけで、きっと待っているのは別離だったりするんだろうと一人妄想をたくましくするわけですが、その当たりの哀しみの片鱗さえもでてこないので、ちょっと物足りなさを感じてしまいます。
や、好みの問題だってことはわかってる。
でも異種恋愛に求めるのはそういう切なさなんじゃないのかな。
メイン二人の話よりも、祥真と緋耀の話が好きでした。
神主×使い魔。
感情的にも納得できるし、祥真が死んだ時はちゃんと後を追ってくれそうだ(そこ?)
しかし精神的に関係性が素敵なだけにエロはなくてもよかったかなと思わなくもないです。
最近なんだか ケモ耳に嵌っている感が・・・。
ということで 読みました!!
紺は 大好きだった 秀誠に
白狐象に300年も封印されちゃいます・・・。
封印がやっととけて 秀誠に会うことができましたが
当然目の前にいる ”秀誠”は 自分の事を覚えていないんですよね~。
でも、生まれ変わりだと信じていて 紺は 秀誠に思いをぶつけます。
これがまた
子供みたいに大泣きしちゃったりほんとっ健気で可愛いんですよね~
封印されていた時 紺は・・・
百年までは 迎えに来てくれることを信じて
二百年目は それが嘘だとわかり
三百年目で ただ殺すだけを考えていった ってほんとっ切ない(T_T)
秀誠を殺そうと思ったけれど結局
紺は 秀誠のこと大好き×2で 殺せませんでした。
そんな紺を秀誠は愛おしく思い
昔のこともは覚えてないし生まれ変わりも信じないけれど
紺を手放せないと思っちゃうんですよね。
こんな純粋無垢にアタックされたら 誰でも落ちちゃうと思う(*^^*)
もうひとつ
秀誠の 友達 祥真×緋耀(鷹) のお話も
ちょっと切なくって良かったです。
海野幸初読み。
聞いたことのない名前だったが、シャレード掲載ということと、ケモ耳、そして三池ろむこの挿絵で読んでみる気になった作品。
ここしばらく軽いものばかりを読んでいたためか、初めは少し目が慣れなかったが、とてもしっとりとした文章を書く人だなと思った。
俗世から離れた山奥の古神社が舞台だが、土の匂いや木々のざわめく音、そして時間によって色を変える太陽や繋いだ手の温もりなど、久々に五感に訴えてくる小説を読んだ。
また小動物系+健気受けがお好みの方にはオススメだが、表紙のような耳と尻尾が飛び出た形状でのヒトガタ変化はなかった・・・ような気がするので、その辺りについては過大な期待はしないほうが良いかもしれない。
メインは彫物師・秀誠×妖狐・紺。
白狐の像に300年間封じ込められていた紺は、その封印を解いた秀誠を自分の愛し慕った「秀誠」の生まれ変わりだと言い張り、健気にも一途な想いを寄せてくる。
そして職人らしいと言うべきか、堅物で無骨な性格の秀誠だったが、あまりに自分のことを真っ直ぐに見つめる紺にうっかりと絆されてしまい、いつしか心を奪われてしまう。
とにかくこの子狐の紺がめんこ過ぎって参った!
魔除けの数珠で結界が張られている秀誠には近づくことは出来ないのだが、その傍らを片時も離れようとしない紺。
触れてはもらえないのに「抱っこしてください」と言い続ける姿にホロリ・・・ときたんだけども、そこはまんまと騙されてしまった!
あまりに紺が可愛くて甘すぎたので、油断をしていた。
愛しい人に封印されて300年。
その愛は怒りと憎しみに姿を変えて、触れた途端に暴走する。
お話の展開としてはそんなに練られたものではないかもしれないんだけども、自分の中では不意だったものでおおおっ!とのめり込んでしまった。
これは作者の思うツボ。
少々ショタ風味が気になる方もいらっしゃるかもしれないが、紺は齢300歳は優に超しているはずなので・・・実はこのお話は年下攻めなのである(笑)
「秀誠」の生まれ変わりが秀誠だったのか、という部分は特に明らかにはされていない。
しかし封印を解かれた瞬間見間違うくらいなのだから、きっと見た目はそっくりだったのだろうし、まあそれは単に子孫だから似ているということではないのかな、とも思っている。
ただ生まれ変わりだとか誰かの代わりだという例えられ方を極端に嫌う秀誠に、300年前の「秀誠」を重ねる事は酷なことなんじゃあ・・・。
紺は最後まで生まれ変わりを信じていたが(妖狐なのでその辺りは確信を持てる何かがあるのかもしれないが・・・)、このさき秀誠が「秀誠」だからではなく、彼だから愛したんだと、そう秀誠に言ってあげられたらいいのに。
地味だがオススメの良作なので、ぜひ!