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ずっと気になってたんだ!!
上下巻が同時に発売してて、対になってる表紙の絵が目を引いたんです。
したら、まさかの飛鳥時代の話でしたww
蘇我氏とか百済とか、そんな単語が出てきますよ~びっくりすぎるww
義父に売られた主人公は、父親に教えてもらった頼れる人を思い出して、何とかその人のところまで行くんです。
で、その人を師匠として金属の加工の修行をしていくうちに恋愛感情が芽生えて~なお話です!!
絵が最初独特で気になったけど、読んでくうちに慣れました。
BL的に言えばちょっと小鉄子さんに似てるかな?
こういう歴史ものって最後悲恋だったりするから怖いよーーー
とりあえず下巻読みます!
「うつしみ」は神の世に対して「この世」を表す語で、この枕詞を聞くと万葉集の有名な弟の死を悼んで詠まれた和歌、
うつそみの 人なる我や 明日よりは 二上山を 弟背とわが見む
を思い出すのですが、そう、これはこの歌が歌われた時代のちょっと前、大化の改新前の飛鳥時代を舞台にしています。間人皇女や中大兄皇子(葛城皇子)も脇キャラで出てきます。
ストーリーは金工職人の主従関係がメインとなっていますが、この時代の服装や髪型、百済との関係などが窺い知れて、その点でも魅力的な作品だと思います(作者さんはこの時代の髪型「みずら」(耳の横で束ねる髪型)を描きたくてこの時代を選んだそうですが)。
この時代に興味のある方にはもちろんお勧めですが、もし歴史に詳しくなくても読むには支障はないストーリー展開です。
決して派手なお話ではないですが、ちょっと悲しい過去を持つ純粋な受けと人と付き合うのが苦手な攻めの、愛情を育む様が好ましかったです。