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シリーズ第2巻!完結編!
司のマンションで暮らし始めた直矢。
2人の関係と一緒に、お互いの家庭事情も少しずつ変わっていく最終巻!
直矢は、幼い頃から出来の良い兄と比べられ自信が持てず、両親に自分自信を見てもらえなかったという辛い思いを抱えていて、
司は、尊敬していた父親が愛人と子供を作っていた事実を知りショックから反発し、そのことがきっかけで、7年前、直矢の前からも突然姿を消していました。
そんな2人が再会し、お互いを想い合い、お互いの存在の必要性を確認し合っていくことで、それぞれのコンプレックスを乗り越え成長していきます。
親に反発し頑なだった司は、許し受け入れ始め…
直矢もまた、兄と再会する勇気を持ち大きく成長していきます。
兄自身も時を経て変わったことで、直矢も良いスタートをきっていけます。
真実と真っ向から向き合う強さを、お互いの存在により手に入れ変わっていく2人。
そんな2人の愛を育んで行く過程をみていると、本当に『優しい』関係だと心に染みました。
その後司は、そんなお互いの関係を一冊の本にまとめ、大きな賞を獲得します。
そして、これからっていうところで終了してしまうんです…残念。
もう少し、穏やかで優しい2人の関係をみていたいな〜と思える温かい気持ちにさせてくれる作品でした。
Hシーンもあるんですけど、全体を通して軽目です。
でもいい感じで盛り込まれているので、2人の雰囲気は充分楽しめます。
最後にやっぱり忘れてはならない田村先輩!
直矢に突然プロポーズした時は、本当に驚きでした(笑)
実家の中古車販売店を継ぐから一緒にきて欲しいって…今回も唐突すぎで楽しませてくれました。
田村先輩のその後が気になる方は、よかったらこの本と一緒に、スピン作『パーフェクトワールド』も読んでみて下さいね!
え~と、まずこの巻初頭の田村さんの村瀬へのプロポーズにはちょっとびっくりしました。
だって、二人付き合ってもいないのに、田村さん、無謀すぎるよ~!!(汗)
やっぱりこの方はどこかアプローチの仕方が間違っているのね・・・(苦笑)。
司に関しては、表面はクールを装ってても、本当は村瀬のことが好きだと分かる行動に萌えました。
ちょっと物足りなく思ったのが、村瀬と村瀬の家族との関係。
お兄さんがちょっと登場して説明がなされますが、村瀬が結構家族との確執を感じている理由の描写が、少し希薄なように私には感じられました。
司のマンションで暮らし始めた二人。
田村さんが直矢にプロポーズをしてきたことにより、かえって急速に二人の関係がラブに傾いていきます。
直矢と兄、司と家族の関係も改善に向かい、紆余曲折がありながらもめでたしめでたし、司の「優しい関係」が芥川賞を受賞して終わります。
で、何が重要かといえば、悪い人は全然いないということです。
ほんの少しの価値観の違い、ほんの少し足りない言葉、辛さでふさいだ耳、などが重なってギクシャクした関係を引き起こしていた人たちが、少し心を開き、言葉を発することでわだかまりが解けてくる。
みんな誰かを思う優しい気持ちを持っているんだねと、じんわり胸を熱くするお話でした。
因みに、田村さんは結局救われておりません。いい人なのにタイミングが悪すぎる。
でも、後の作品で救済される・・・・・よ