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「モノだって、恋をする。」
ヘタリアに人気が出てから擬人化も少しは市民権を得たのかもしれないけども、その前から密かに擬人化には注目していた。
擬人化とひとくちに言っても、耳や尻尾に代表されるアニマル系や、吸血鬼や悪魔などのモンスター系、そして神様や天使系なども広義で擬人化・・・なのかな。
しかしそれよりもわくわくしてしまうのが『無機物擬人化』!
これぞ擬人化の中の擬人化なんだと思っている(独断?)。
今回の擬人化特集は「無機物」に特化されたアンソロジー。
作家陣も本編はトジツキハジメ、恋煩シビト、ヤマシタトモコ、北別府ニカ、車折まゆなど「Baby」ではお馴染みの顔が並ぶ。
内容も多彩で【スプーンとフォークとナイフ】【WinとMac】【新東京タワーと東京タワー】【焼酎とオレンジジュース】【こたつと観葉植物】【人間と傘】【歯ブラシと歯磨き粉】などなど、巻末の企画ページを入れると、もう盛りだくさんで嬉し過ぎる内容!
中でも一番のお気に入りは恋煩シビト「窓際のリンゴちゃん」。
PC売り場でWinを買うかMacを買うかで悩む主人公の妄想劇場で、「見てくれは良いけど 個性的で気分屋なMac」と「地味だけど 従順なできる子Win」に振り回されるお話。
お金がかかる林檎の服はあどびだけで、しかも弟のPODくんまで引き取らされたり、真面目な性格だけどもウイルスに弱い窓には「注射を・・・(はあと)」と迫られたり、その他にも色々と小ネタが詰まっている。
互いに互換性のない2人はいがみ合い主人を取り合おうと小競り合いするんだけども、結局は和解し3P突入。゚+.(・∀・)゚+.゚
そのシーンから推測するにWin×主人公×Mac・・・?
その他ではトジツキハジメ「食卓の乱」も面白い。
編集部から話を受けた際にイチマチ擬人化萌えが分からなかったらしいトジツキさんだが、プロットを練る内に徐々に理解してきた模様。
横からフォークだけでなくスプーンまでも狙おうとするナイフが、微妙に変態ぽくて良かった。
また北別府ニカ「棚のスミ」、モチメ子「四畳半一間の内緒話」、海野サチ 「ふたりの涙雨」も見逃せない。
そして特集ページの擬人化祭りは、熱い擬人化萌え語りがぎゅうぎゅうに詰まっている。
お茶、教科、カーテン、銀行、デパート、ゲーム、手、タバコ、小説、電車、USBポート、季節、漫画雑誌、原稿道具、アルコール、工具、携帯電話、など各種多彩!
とにかく最初から最後までみっちり読んだのは久しぶり・・・いや初めての体験かもしれない( ・∀・)
それにこんな特殊な設定は企画がない限り描かないだろうから、アンソロにありがちの「読み切りが実は続きものだった罠」というものはないはずなので、ぜひ安心して手にとって欲しい。
夏水りつのブルボン貴族にやられた方は必読!!!!
乱菊
>ルネさま
そうですよね~。
テーマが他のものに比べれば独特というか、アオリが巧いですよね♪
恋煩シビトさんはたまたま二次作品で読んでいたのですが、まさか商業で描きだすとは・・・びっくりでした。
まあ確かに巧かったですからねー。
ブラックなようでくすりと笑わせてくれる作風だと思います。
結構スキなんです★
ルネ
baby はいろんな角度から見て先進的ですよね。
この挑戦的な姿勢が好きです!
恋煩さんは、不思議な魅力がありますね。