乱菊
日の出ハイムの銀魂本・第7弾。
攘夷戦争後の、桂が最も辛く惨めだった時代のお話。
何処かへ行ってしまった銀時を探し出し、もう一度仲間たちの無念を晴らそうと、恐ろしいほどの執念で生きていた頃の桂を描く。
全くギャグなしで終始息が詰まるようなトーンなので、少々湿っぽくはある。
しかしこの悲壮感溢れる桂を見ていると、この人の何物にも揺るがない部分の根っこというものが何かという事は、少しは理解が出来るかも知れない・・・・・・というか、これハイムさんの創作なんだけど!とハタと我に返ってしまった訳だが(笑)
いやそれくらい原作に忠実な流れで描かれたエピソードであるとも言える。
侍たるもの何事も軽々しく口にはしない、という武士道独特のストイックさが溢れまくる硬派な1冊。
続きは近々発行されるようなので、お互い口にしなかった銀時と桂の胸の内というものが、そこで読めればいいのだけれど。
子供時代を見る限りでは、身なりもきちんとし恐らく裕福層の人種だったと思われる桂。
その彼をここまで変えてしまったものは何なのか、それを考えるだけで楽しくなってしまう。
もともとそう興味のなかったキャラではあるが、ハイムさんの桂萌がヒシヒシと伝わり、最近はついつい桂贔屓になってしまっている状態。
読んだ方は皆、きっとそうなってしまうと思う!
この作品は、18歳未満の方には不適切な表現内容が含まれています。
18歳未満の方のアクセスは固くお断りします。
あなたは18歳以上ですか?