桜坂一丁目一番地

主人公総モテ総受け。

BLG「桜坂一丁目一番地」のコミカライズ。
お話は、身寄りのない主人公：幹の祖母が管理していたアパート「桜坂荘」建て替えの為、住人たちに立ち退きをしてもらおうと奮闘しつつ、幼い頃の「お兄ちゃん」の記憶を探っていくせつなくも暖かい物語。
住人は一癖も二癖もある訳ありの奴等で、追い出そうとする幹を最初は嫌っていたんですが、一緒に暮らしていくうちに、幹にも住人にも僅かながら芽生えていく感情があり…。幹が大切な何かを見つけるまで、其々一話ずつ各キャラとの絡みとなってます（一部を除く）。ゲームで言うと、皆でワイワイハッピーエンド部分になります。
comic B's-LOGで掲載された漫画と、描き下ろしが二話。オマケに話と話の間にミニカット、カバー下にも描き下ろしなミニ漫画やらが収録されてます。
ゲームとは一風変わった味のある仕上がりで、笑いあり涙あり暖かさあり、色々な面で楽しめます。ゲームを好きな人は満足出来る一冊になるかと。知らない人でも楽しめる一冊だと思います。

ゲーム大好きな私としては満足な一冊となりました。欲を言えば、各話毎の表紙を全部カラーで欲しかったですが（これは携帯サイトの方でDL出来ますが）。円だけズルイよ！住人達は幹の、幹だって住人達の気持ちがわからない訳でもないけど、意地っ張りな幹はどうしても反抗してしまう…そんな幹も、一緒に過ごしていくうちに彼らの意外な一面を見て、一番大切なモノが何なのか理解していく…と。
過去の「お兄ちゃん」って記憶も割とわかりやすくまとまってます。兄と言っても従兄ですが。そして住人同士のやりくりも楽しいです。私松丘くん大好きなんだな！←主張
ゲーム知らない人でもこれ読んで気になったら是非ゲームもやってほしいです。漫画では語りきれない彼らの色んな面が見れるので。松丘くんのシナリオは最高ですよ。←主張

ゲーム原画･コミック作画担当は湖住ふじこさん。元より好きな絵師さんだったので漫画が読めるとわかって嬉しかったです。稀に出る色気のあるイラストには惚れ惚れします。あとがきでは湖住さん面白い事やってました。私もやりたい。