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shinuhodo suki
DKとリーマンと大学生、一冊で3組みのオトコたちが堪能できました。
表題作「死ぬほど好き」は、卒業まで一カ月の男子、江藤(攻め)と柳の(受け)のお話。江藤は一度は振られていますが諦めきれず、柳と童顔男子が乗る電車に飛び乗ります。同い年でもワンコ系の江藤とツンデレっぽい柳の関係が一泊の間に進展していく過程が萌えです。
童顔男子は実は年上のゲイで、別れた相手に話しをつけにいくところで、年下でも男らしい柳が保護者的に同行するのを、ワケも分からない江藤というオマケが付いてきたという感じ。
大学生になってからと、つきあって10年後の彼らの物語もあり、それぞれ長くはありませんが読み応えがありました。
2番目のカップルはリーマン二人の「明鴉」。
これは年の差モノで、受けの圭一がすごく色っぽくて良かったです!
「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」という、あの有名な都々逸を圭一が口ずさむ場面が印象に残りました。
3組みめは大学生でボート部男子二人です。こちらも爽やかでいて、葛藤する感じが良かったです。
ユギ先生の作品のレビューはこれが初めてになりますが、実は大好きなんです。
引き込まれるストーリーと、溢れる色っぽさ、それにユーモアが随所に散りばめられているのがユギ先生の魅力!
読んだ後はポーッとのぼせて、元気が出ます!
備忘録的レビュー
死ぬほど好き
江藤×柳
もうすぐ卒業高校同級生同士
「めくんなバカ……」←最高でした。
今死んだっていいとか最後とか簡単に言っちゃうところが高校生らしいな、といい意味で。
好きすぎて嫌い
上記カプ、これから遠恋高校生。
柳のモノローグがかわいすぎやしませんか。
女々しかないのにかわいいんです。
「俺だってお前のこと泣かしてやりたいのに」←最高でした。
明烏
佐倉×吉村
営業新人リーマン×主任リーマン(30代?)
これもとっても好き。
吉村のくたびれ感!諦め感!エッチのこなれてる感!たまんないです。
「若くてハンサムな子とセックスできてラッキー♡」とか思っちゃう受が大好きなのです。
夢泡雪
上記カプ
相変わらずいい受。
「今日はありがとう」とか言っちゃう受が大好きなのです。
ガツガツ来て欲しい佐倉とこの歳で誰かに本気になるのが怖い吉村。
三千世界の鴉を殺し、が吉村の過去を思わせるのです。
しょうがないからとりあえず佐倉は毎晩朝まで隣で寝てあげたらいいんじゃないかな!
青くてゴメン
宮原×黒谷
大学ボート部ワンコ後輩×包容力のある先輩
んークロの表情がとってもかわいいです。
でもちょっと印象は薄いかも。
女にしかわからない
平沢×花村
山田ユギさんの短編によくあるこの感じ!
お前ら!気づけよ!っていうw
愛がどうした
小林×久寿米木×小林
「我が家は愛し」スピンオフ
小林のバカ息子晃太くんのお話でした。
円と内藤がしやわせそおなのが見れて嬉しかったです。おわり。ではなくて!
息子にしちゃいい人つかまえたんじゃないの?という内藤の感想がぴったりな感じでした。
おっさんくさい見た目のイケメンくそガキ高校生小林、かわいいけどどこかもさい雰囲気の塾講久寿米木、まさかのリバってのもよかった。
リバ大好きです。
山田ユギさんは本当にストーリーテラーです。
次から次にバラッバラのいろんな設定の短編を描けるものです。
大好きです。
この本も個性豊かな短編がぎっしりでした。
一番好きなのはやっぱり明烏かな。
自分のBL人生は山田ユギさんの「俺は悪くない」からはじまっているので評価が甘くなってしまっているかも……
短編集なのかな。
長編あまり読んだ記憶がないです。
「死ぬほど好き」
表題作。
高校生ごとき若造に「死ぬほど」と言われてもなぁ。
柳の幼馴染がイイ味出してます。
「好きすぎて嫌い」
両想いにはなったものの遠恋決定。
江藤に好かれ続ける自信のない柳は別れを切りだすが‥。
柳の本音が背景に手書きで書かれている所がままあって、
思わず吹き出してしまいました。
「10周年おめでとうマンガ」
「死ぬほど好き」後日談。7p。
SWEET10アニバーサリーの話。
「明烏(あけがらす)」
タイトルは新内節「明烏夢淡雪」から。
落語にも「明烏」ってありますね。
ラブホで会社の主任(受様)とバッタリ遭遇。しかも相手は男連れ。
受様は「明日は会社の噂になってるかも」なんて思ってるんだけど、
ノンケだと思った攻様にまさかのホテルに誘われて‥?
「夢淡雪」
「明烏」後日談。16p。
「青くてゴメン」
競技用ボート選手の話。
早朝に個人練習しているクロ先輩に憧れて
漕艇部に入部した宮原だったが‥。
「女にしかわからない」
味覚から女の趣味まで嗜好が似ている平沢と花村。
同じ女にフラれてはしご酒をするうちに‥。
「愛がどうした」
「誰がお前を好きだと言った」で
主人公カプを何かと邪魔する息子が今回のメインです。
晃太がバー(ってピーチパイなんだけど)でナンパした男。
実は晃太が通う予備校の教師で‥。
さらっとですが、リバあります。
「おまけまんが」
「愛がどうした」後日談。5p。
スミマセン。長くなりました。
色んな短編が詰まってます。
表題作の「死ぬほど好き」は大学入試直前の高校生から始まります。で、そのあとに逆の視点からのお話と10年後のお話。雑誌で読んでいたら、それほど飛ばされた感覚にはならないんでしょうが、コミックで見ると、大学時代の遠距離のアレコレが読みたかったなぁと残念に思います。
最後に収録されていた「愛がどうした」は『誰がお前を好きだと言った』の息子が主人公の作品でお馴染みピーチパイのママも登場します。高校生に見えない息子がものすごくかっこよくて、そんな馴れた高校生いる?!と突っ込みたくなりますがお父さんの彼氏をお母さんとして恋人に紹介したり、前作を読んでる人には嬉しいお話です。
やっぱり、山田ユギ先生の作品は面白い。
どちらかと言うと苦手なおじさん受け。
でも、山田ユギ先生のイラストなら、おじさん受けでも萌えます。
なんだろ、おじさんを描きなれてるのかおじさん受けでもエロいと思うし、惑わすフェロモンでも出てるんだろうか。
若い子も可愛いけどおじさんも可愛いんだな~。
でも、一番好きなキャラはクロ先輩。大学でボート漕ぎやってます。
宮原がクロ先輩にボートの上でキスするシーンがめっちゃ好き。
部員もコーチもみんな見てて、クロ先輩が怒って二人して川に落ちてます。
二番目は圭一さん。おじさん受け。うつぶせでお尻の辺りがビチョビチョのイラストがエロい。
佐倉が子供っぽくて、圭一が「はいはい でっかい赤ちゃん おじさんが一緒にねんねしてあげようね」って佐倉のお腹をポンポン叩くシーンがあって、めっちゃ笑いました。
ちなみに、馬鹿にされて佐倉は怒ってます。
表題作は、親友に恋してしまった普通の高校生のお話です。他に、読み切り3編と『誰がお前を好きだと言った』収録の『我が家は楽し』の続編も収録されています。中でも特に好きだったのは、『女にしか分からない』です。
好みが似ていて、だからこそぶつかり合う、同期の花村と平沢。定食屋で相席になったことから、話は始まります。
テンポのいい二人の会話が、楽しくて微笑ましいです。まさかの、彼女まで被ってしまって…。
元彼女からは、最初から両思いだと思われてたのが、何とも言えずおかしくて笑えます。
最後まで好きだとは言わない二人だけど、熟年夫婦のようなイイ雰囲気を醸し出してるところが、萌えて好きです。
どのお話も、面白くて可愛くて、でもちょっと切なくて好きです。
ぎっしり読み応えのある短編集でした。
表題作はごくごく普通の高校生の友達同士の話。完全な一方通行に思わせてからの切り返しにやられた……。
あんなに不安だった遠距離も10周年迎えるところまで見れて感慨深い。
冴えない主任とモテモテ若者のカラダから始まる話、すごくよかったです。圭一さんのいつものぼけっとしてるのと乱れてるときのギャップが素敵。そして俺ホモじゃないしって意地張りつつ妬いて怒る佐倉が可愛い。
最後の話は逞しい男二人、リバってくれて、ごちそうさまでした♡
告白して振られた相手プラス一名とひょんなことから旅(?)へ。淫乱な里村のおかげであはんうふんな夜を過ごしめでたくカップルに。クールに見えて江藤が大好きな柳萌えましたなぁ。そしてなんだかんだ10年後も一緒にいるという。もう夫婦ですね。素敵。
私はこの次のお話の明鳥とその続きの夢泡雪が好きでした。ラブホでたまたま出くわした同じ会社の上司と部下。でも上司がラブホで連れてたのは男だったという。ほんとにそんな場に出くわしたらどうしようと思いますが 笑
それをきっかけに体の関係を持つようになった二人。でもノンケに期待していない吉村は誘われたら断らないけど自分からは誘わない。いつも佐倉がしびれを切らして誘うんですが、自分以外の男とも寝てることを知って怒りながら「たった一週間も我慢できねぇのかこの尻は」と攻めるところやばいです。言葉攻め大好き。てかぽわーっとしてるさえないおじさんなのにプレイボーイなんだなっていうのにもなんかギャップ淫乱な感じで萌え。あとなんだかんだ佐倉の方が本気になっちゃってるのねっていうのに萌えます。
まぁまぁ好みの話が多いなぁと思いつつ読んでいたら…
なんとラストにリバ&ヒゲ受けがありました!
リバもヒゲ受けも大好物なのになかなか出会えなかったから衝撃です!
しかも気の強い系攻めが下剋上されて受けになるという、まさに私の求めていた展開。
なぜ今までこれをスルーしていたのか…
自分自身を好きになって欲しいという受けがいじらしくて可愛いです。
別の作品のスピンオフらしいですが、これ単体でも十分楽しめます。
もう一度言いますが、リバ&ヒゲ受け好きの人には本当にオススメです!
山田ユギさんの短編集の中ではこれが一番好きです。2話目の「好きすぎて嫌い」での柳と江藤の初えっち。不器用に必死で大胆に迫る柳が可愛いったらなかった。柳は私の求めるBLでの受けの要素を全て持ってる理想の人です。ツンデレクール美人なのに情が深いって本当に大好きなパターンです。あと泣き顔が可愛いのもグッドです。
そしてそして10年後の柳!あんな美人さんに成長するとは、江藤の目は間違ってなかった。いくつになっても照れ屋さんで可愛い所は変わってないし。
「愛がどうした」のおまけ漫画での晃太のオフクロ発言がこの本一番の大爆笑でした。そうか内藤はオフクロになっちゃったのか(笑)
私は表題作が一番好きですが、他の作品も全て面白くてハズレなしです。
一冊に全部で5つのストーリーが入ってました。
最初は、江藤×柳カップル。
そこに少しだけ・・・ホントに少しだけ柳兄と里村カップルが出てきます。
それと、この江藤×柳の十年後なども。
いいですねぇ、こうやってのちのラブラブっぷりを見られるのはw
次が同じ会社だけど部署が違う、社員の佐倉×主任の吉村圭一。
この主任、めっちゃイイ味出してました。
色んな経験を積んだ結果の、この飄々度合なんでしょうねw
次が大学ボート部の後輩宮原×先輩黒谷。
そして会社の同期 花村×平沢。
最後のお話は「誰がおまえを好きだと言った」と
楽しいリンクしてましたw
でも「誰が・・」を読んでいなくても
ちゃんと内容は解りますね^^
高校生の晃太と塾講師の久寿米木(くすめき)カップル。
ユギさんのはこうやってリンクするところが
面白かったり楽しみだったりします^^
って、正に私の心読み取った!?っつー位好きです、こちら。
数冊ユギさん漫画に触れた中で、一番好き。
短編や描き下ろし、寄稿を含めて10作収録されてます。
特に愛して止まないのが、【明烏(あけがらす)】。
実は今まで読んだユギさん作品の中で、今の所一番好きです。
くたびれフラフラダメ主任・吉村と、パワフル肉食獣のイケメン後輩・佐倉のお話。
吉村、本当ダメ男ー!!そしてオヤジーー!!
コレだけでぶっ飛びそうな位萌え度アップ。ヤバイ、吉村病だ…(何)
佐倉に言い寄られ、吉村は関係を持つんだけれど、絶対に泊まって行かない。
それに、自分からも誘いはしない。
佐倉は最初は興味本位で近付くんだけれど、徐々に吉村に本気になる。
そうだ、くたびれオッサン吉村の何がいいって。
致す時、もうエッロイ(笑) いや、いいのあんなにエロさダダ漏れで。
吉村は、佐倉が若くて自分に本気になんてならないのを分かっているから、自分から誘いもしないし『恋人』なんて位置にも立たない。
ましてや本気になんてなってしまったら、捨てられる恐怖が強くてそうはならないと決める。
年齢を考えたら、そうだよなー…
むやみやたらとガツガツいけないですよね。十二分によく分かるよ吉村さん。
でも結局、佐倉が吉村にメロメロになっちゃうんですね。
いやー、いいこの二人。
都都逸を口ずさむ吉村に色気を感じるのは、私もダメ女という事だろうか。
何故か分からないけど、私はこの【明烏】を読むと、中原一也さんの【よくある話。】を思い出します。
反対も然り。
きっと私にとって、『飄々としたくたびれダメオヤジ(眼鏡着用)』って最高のキーワードなのかもしれません。
表題作、告白した友人と、彼のの兄の恋人の想いを振り切る旅に同行することになった主人公。こうして書くとなんか不思議な話だよね。
すれ違いから恋人同士になった二人ですが、その後も微妙な距離的すれ違いを繰り返す彼ら。おもしろいけれど、個人的には二人で一緒にいる話の方が好きかも。
最萌えしたのは『明烏』の少しくたびれたメガネ主任。彼の色々諦めてる感がたまりません。
『青くてごめん』のボート部って設定が面白かったし、クールビューティな先輩は可愛かった。
『愛がどうした』で『我が家は楽し』(誰がお前を好きだと言った収録)の彼らに出会えたのも楽しかった。
今回は息子晃太の話。老けた16歳の息子はまさかのリバだったけど、それもまたよしです。個人的には晃太受の方が萌えるかもしれない。
私も死ぬほど好きです、ユギ作品。
特にお気に入りのうちのひとつ。もうなんど読み返したことでしょう。
最初から最後まで好きな話が詰まってます。
この中のどれも好きなんですけど、初めて読んだとき強烈だったのは「明鳥カプ」ですね。
この受けのキャラはそれまでどの漫画でもみたことなくて、
くたびれ感?いや枯れた感がたまんないんですよね。でも性欲はしっかりw
すっごく惹きつけられました。
「ひょうひょう」という言葉がよく似合う。
この漫画を読んだ後、しばらくして中原一也さんの「よくある話」を読んで、再びこのキャラを思い出しましたよ。
「死ぬほどカプ」は最初のエロシーン、抜き合ってるだけなのにすごいエロさ。あの目がばちっとあう瞬間とか萌えまくってた。
あと、何がいいって途中色々あってもちゃんと10年後もラブラブだぞーって主張してるのがいいw。
あと「女にしかわからない」もかなり好きで、シーンの中の居酒屋でお猪口を2人であわせるシーンがなぜだかすごく好き。あとお膝に頭のせてリモコン持ってるシーン。で、最後の香織の捨て台詞がたまんないww
こういうちょっと強気な女性が出てくるのがまたいいんだよ。
「おまけまんが」の晃太が「というわけでオククロ」って紹介するシーンに爆笑w
ほんと最後まで楽しませてくれるよ。
ユギさん作品読んでよく思うのは、読んだあと不思議と幸せな気分になります。
実はこれが私の初ユギ作品だったんです。
当初は私にはキツかったんですが…こんなにもユギさんのことが好きになるなんてwww
『死ぬほど好き』
もう、このタイトル通り死ぬほどお互い好きなんだろうな~ていうのがよくわかる。
高校生らしく、青くていいですよね~
ピンナップの柳に萌え(そんなに江藤が好きか!コノヤロウww)、
最初の2ページでその世界観に引き込まれます。
高校の放課後ってこんなカンジだったよなぁ…と。
甘酸っぱい気持ちが自分にも舞い戻ってくるわけです。
光と影が絶妙で、ここの江藤と柳がめっちゃ美人。
江藤の柳への告白で始まり、フラれ、裕を交えて3人旅をすることになるわけですが…
柳のことを忘れようと思うけど、旅を通して、やっぱり柳のことが好きだと実感してしいまって。
江藤にしていたら「好きだ」って言葉は自然に零れ落ちてしまっているんだと思うんです。
それくらい、溢れるくらい、柳のことが好きなんですよ。
もう、本当に「死ぬほど好き」なんでしょうね。
大人になると色んな事に臆病になって、簡単に人に「好き」とは言えなくなってしまいます。
でも、柳は簡単に言ってのける。若い所以か。
柳のほうは裕と兄のこともあったし、素直になれないでいましたが、
こっちも江藤のことは、気持ちが溢れ出るくらい好きなんでしょうね。
柳の漏らした「…俺も」とういう言葉、普段はクールな柳が思わず言っちゃったってカンジで
…たまらないですよね!!!
ちなみに江藤が柳に告白する最初と最後のシーン、どっちも江藤のモノローグが最高にキュンとくる。
ユギさんは神だ、本当に。ポエマーだ!!
こんな純愛、ほかに知らないよ、ほんと、ときめく!!
続編『好き過ぎて嫌い』は柳視点で、どうみてもタイトルも柳の気持ちなんだと思いますwww
江藤のほうが柳を好きなんだと思いきや、
柳のほうも相当江藤に惚れているというww
基本ネガティブな柳は、遠恋が決定した瞬間に江藤に別れを切り出すわ
自分に自信がないと落ち込むわで大変ww
目に涙をためてるんですよーあのクールな柳が!!!
結局はもうラブラブバカップルで…
ちなみにココ、CDでは「俺の方がもっと好き」論争を繰り広げてて
もう勝手にやっちゃってください!!というニヤニヤ展開なんですwww
その後の『10周年おめでとうまんが』も載ってます。
あの状況で10年も続いてるとは…!!
10年経っても相変わらずラブラブな様子で羨ましいかぎり。
何年たってもいつまでも、おじいちゃんになっても、ときめきは大事ですよね。
実は私も『明烏』『夢泡雪』のほうが最初は好きだったんですが、
読むごとに『死ぬほど好き』が好きになっていきます。
読むたびすきになれる、そんなところもユギさんの魅力。
この作品の中で断トツに好きだったのが『明烏』と『夢泡雪』です。
新人サラリーマン・佐倉×ちょっと野暮ったい主任・吉村。吉村は普段会社ではボーッとしていて、いつも飄々としています。一方の佐倉は若くてハンサムでいい男ですが、ちょっと軽薄な感じも。
そんな二人がある夜ラブホでバッタリ。吉村は男と部屋を出るところを見られてしまいました。
で、身体の関係を強要された吉村ですが「若くてハンサムな子とセックスできてラッキーってことでいいか…」なんて余裕すぎる…。で、いざベッドにとなるといつもは冴えない吉村主任がまぁ色っぽい。いいですねこういうギャップ。
さて、いざ挿入という時に佐倉がまさかの失敗(笑)落ち込む佐倉をまるで子供をあやすように宥める吉村主任も余裕たっぷりで素敵です。
この作品で魅力的なのはやはり「三千世界の烏を殺し」の都々逸だと思います。この歌が実に効果的。
「あの日もどこかの男と烏の声を聞いていたのか」
「どう見ても花魁というより烏みたいなこの人も、別れがせつないと鳴くんだろうか…」
という佐倉のモノローグが文学的で凄く好きです。佐倉は以前から吉村主任のことを気にかけていた様子。それが恋というにはまだ早いけれども。
続編もイイですね~。二人の関係は半年続いてます。気が向いたら寝るという関係ですが。しかし誘うのはいつも佐倉の方。屈辱的な顔をして、今晩空いてるかと誘う佐倉がなんか気の毒…。
誘われれば寝る吉村主任ですが、どうやら佐倉以外にもお相手がいるようです。佐倉の上で腰を振りながら他の男と比べるようなことを呟く吉村は魔性です…。さすがの佐倉もこれには激怒。
「他の男と寝たのかよ。いつだよ、いつやったんだよ。たった一週間も我慢できねぇのかこの尻は」
と激しく責める佐倉が雄臭くてカッコイイです。情事後、男が欲しいなら自分を呼べばいいという佐倉に対し吉村は、恋人でもないのだから誰と会おうと自由だと実に冷静でした。
だったらちゃんとつき合えばいいだろうと言う佐倉に「え、やだ」と即答する吉村主任が最高(笑)
自分はもう年だから「君みたいな子に本気になって捨てられたら多分もう立ち直れない」と告げるのはちょっと切なかった。でも枯れたオヤジ受って好きです。
それでも、そんな簡単に消せるようなつき合いじゃないと食い下がる佐倉に吉村も少しは心を動かされたんじゃないかなぁ。
いつか二人がパートナーになれることを祈ってます(´Д`)
この作品が、山田ユギさんにハマルきっかけとなりました!
表題作を始め、盛りだくさんの短編集です。お得感、充分です!
「死ぬほど好き」
卒業を目前として、親友の柳に告白する江藤。別れを意識して、柳への気持ちを自覚して、思わずの告白に後悔することはないが、あっさり振られてしまう。そんな二人が、ひょんなことに一緒に列車の旅をすることになる。
題名通り、江藤の「死ぬほど好き」加減が私のツボです。
好き好き、べたべたはしてないんだけど、心の中で、
「やっぱ好きだなー。」と悶々としてる感じが好きです。
けっこう見た目、ひょうひょうとしてるお気楽っぷりなんだけど、
おもわぬ触り合いに「今死んでもいい」とか、
柳に冷たくされて、「もうこれで最後」とか言ってキスの奇襲とか、
結局その後、あきらめきれないと悲しくなったりして。
一方柳は、終始ちょっとどこか不機嫌。江藤に冷たい。
江藤を避けるような感じ。
それは、江藤の告白に内心かなり動揺したみたいで、
「どうしたらいいかわからない」って気持ちの表れだったみたいです。
旅の最後に、本音がぽろり。柳、最後にデレたーー!
「好きすぎて嫌い」表題作シリーズ。
「死ぬほど好き」が江藤中心の話だったのが、こちらは柳中心です。
柳って、けっこう後ろ向きな性格みたい。
こちらでは、江藤はスッキリ。柳の方がうじうじと余裕ない感じです。
最後のエチーが、なんかふっきれた(ふっきろうとしてる)柳と
意外にも押され気味の江藤。短いけど、萌える。
「10周年おめでとうマンガ」表題作シリーズ。
江藤と柳のその後。社会人6年目(28歳くらいかな?)
何の陰謀か、すれ違い遠距離なのに、なんだかんだでラブラブな感じ。
表題作シリーズ以外の短編 どれもオススメです!
「明烏」「夢泡雪」ノンケの青年リーマン×ぱっとしないゲイおやじ
「青くてゴメン」大学漕艇部 軽い後輩×真面目先輩
「女にしかわからない」趣味思考酷似リーマン 茶髪私服×黒髪スーツ
「愛がどうした」『誰がおまえを好きだと言った』収録の「我が家は楽し」の息子編 やんちゃヒゲ高校生×真面目めがねオヤジ塾講師
表題作の「死ぬほど好き」の他に
「明烏」「青くてごめん」「女にしかわからない」「愛がどうした」を収録。
羊はユギさんのリーマンものが特に好きで、「最後のドアを閉めろ」とか、殿堂入りなんだけど、そういえば青い感じのもすげーいいんだよなあ…と思い出しました。
「青年14才」とか「僕にだって言い分がある」とか。
ベタだけど、高校卒業の頃の妙に感傷的な気分てなんか特別なもんで、その後二度となかったなあ。そういうキモチを蘇らせてくれるんです。ユギさんは。
BLは高校舞台なの多いけど空気までちゃんと運んで来てくれるようなのはそんな多くないですもの。
しかも!おんなし短編集にくたびれたオヤジ受けがちゃんと?入ってるのがさすがっす。
「愛がどうした」は短編集「誰がお前を好きだといった」収録の短編「我が家は楽し」の続編というか、息子編。
いろいろあって今更だけど一緒に暮らすか・・・っつー感じの親父編が大好きだったのでうれしかった。
それぞれバラエティに富んだ設定の短編集ですが、どれもユギさんならでは!
まるでこれは「ユギさんファン感謝デー」のような一冊です。
4組のカップルのお話と描き下ろし1つ(あとは山田まりお描きおろし1つ?)の何とも読み応えのある1冊でした!
定価以上の読み応えがあったような気すらします!
私はこのなかでは「明鳥」と「夢泡雪」が特に好きで何度も読み返してしまいました。
ノンケのイケメンリーマンとどこかピシッとしない上司のカップリングのそのやり取りが深いです。
お互いに惹かれあってるのに違いないのに素直になりきれない感じ。
一方は相手の気を引きたくて、もう一方は本気にならないように。
大人だからこそ、若さだけでは進めない年になったからこその感情の絡みあいが、ぐぐっと読ませてくれると思いました。
そして、若くはない受けの上司の色気のあること・・・穏やかなながら哀愁漂う言葉。。。
攻めのイケメン君が少しそんな上司に振り回されてる姿もちょっぴり微笑ましいです♪
掲載されている作品がどれも好きでした!
エロシーンばかりではなく、ストーリーがしっかりしているからかな?
何か読みたいけど、特にお目当ての作品がない方が手に取ったら満足のいく1冊になるのではないでしょうか?
※おまけまんがは愛が溢れていましたが、笑えましたw
真面目な彼氏って素敵です(´∀`)
山田ユギさんやっぱりイイです。大好きです。
短編集です。
表題作より「明烏」「夢泡雪」のオヤジ二人、っていうかオトナ同士の話が好みでした。
「好きだからエッチしたくなる」という単純なことが見えなくなってる二人がオトナ可愛い。そうそう、簡単にカラダ繋げちゃうようになると、若いときには見えてたことが何故か見えなくなっちゃうんだよねぇ。
最後の「愛がどうした」もめっちゃ良かった。ユギさんのリバーシブルははじめて見ました。この作品、オヤジ萌え、メガネ萌え、ツンデレ萌え、そして下克上リバーシブル萌え、完璧でしたw
表題作『死ぬほど好き』の二人もかわゆかったですが、『明烏』の二人が大変よろしかったです。
昼行灯のような万年主任(でも夜はヒジョーに別の顔)と、女にもモテ、仕事もできる同じ会社の若手ハンサム君とのお話ですが、ノンケのくせに興味本位で近づいてくる相手を、せっかくだから美味しくいただくかという感じで真剣に取り合わず、ただ身体の関係を続ける主任に、だんだんむきになっていくノンケ。
そりゃあ、昼間とあまりにも違うエロっぽさじゃむきにもなるっていうものです。
そのうちノンケ君は、そういう割り切った関係を改善したいと言い出だすのですが、あっさり断る主任の言葉が、なにしろせつないです。
「(自分はもう年だから)君みたいな子に本気になって捨てられたら、多分もう立ち直れない」って・・・
やっぱし大人の恋愛を描いたら天下一品ですユギさん。
おおとりに控えていた1本は、『誰がお前を好きだと言った』に収録「我が家は楽し」での、小林パパの息子晃太の話。
他の作品の続編が、いつも必ず用意されているのがなにしろ楽しみなので、そうそうこれがなくちゃ!と、ひとり大喜びでした。しばしば脇役でご登場の、BARピーチパイの角刈りママにも会えたしv
とにかくユギさんワールド全開でした。今回は特に濃ゆい!
肉厚のある1冊で、大大満足です。