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shinuhodo suki
DKとリーマンと大学生、一冊で3組みのオトコたちが堪能できました。
表題作「死ぬほど好き」は、卒業まで一カ月の男子、江藤(攻め)と柳の(受け)のお話。江藤は一度は振られていますが諦めきれず、柳と童顔男子が乗る電車に飛び乗ります。同い年でもワンコ系の江藤とツンデレっぽい柳の関係が一泊の間に進展していく過程が萌えです。
童顔男子は実は年上のゲイで、別れた相手に話しをつけにいくところで、年下でも男らしい柳が保護者的に同行するのを、ワケも分からない江藤というオマケが付いてきたという感じ。
大学生になってからと、つきあって10年後の彼らの物語もあり、それぞれ長くはありませんが読み応えがありました。
2番目のカップルはリーマン二人の「明鴉」。
これは年の差モノで、受けの圭一がすごく色っぽくて良かったです!
「三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい」という、あの有名な都々逸を圭一が口ずさむ場面が印象に残りました。
3組みめは大学生でボート部男子二人です。こちらも爽やかでいて、葛藤する感じが良かったです。
ユギ先生の作品のレビューはこれが初めてになりますが、実は大好きなんです。
引き込まれるストーリーと、溢れる色っぽさ、それにユーモアが随所に散りばめられているのがユギ先生の魅力!
読んだ後はポーッとのぼせて、元気が出ます!
備忘録的レビュー
死ぬほど好き
江藤×柳
もうすぐ卒業高校同級生同士
「めくんなバカ……」←最高でした。
今死んだっていいとか最後とか簡単に言っちゃうところが高校生らしいな、といい意味で。
好きすぎて嫌い
上記カプ、これから遠恋高校生。
柳のモノローグがかわいすぎやしませんか。
女々しかないのにかわいいんです。
「俺だってお前のこと泣かしてやりたいのに」←最高でした。
明烏
佐倉×吉村
営業新人リーマン×主任リーマン(30代?)
これもとっても好き。
吉村のくたびれ感!諦め感!エッチのこなれてる感!たまんないです。
「若くてハンサムな子とセックスできてラッキー♡」とか思っちゃう受が大好きなのです。
夢泡雪
上記カプ
相変わらずいい受。
「今日はありがとう」とか言っちゃう受が大好きなのです。
ガツガツ来て欲しい佐倉とこの歳で誰かに本気になるのが怖い吉村。
三千世界の鴉を殺し、が吉村の過去を思わせるのです。
しょうがないからとりあえず佐倉は毎晩朝まで隣で寝てあげたらいいんじゃないかな!
青くてゴメン
宮原×黒谷
大学ボート部ワンコ後輩×包容力のある先輩
んークロの表情がとってもかわいいです。
でもちょっと印象は薄いかも。
女にしかわからない
平沢×花村
山田ユギさんの短編によくあるこの感じ!
お前ら!気づけよ!っていうw
愛がどうした
小林×久寿米木×小林
「我が家は愛し」スピンオフ
小林のバカ息子晃太くんのお話でした。
円と内藤がしやわせそおなのが見れて嬉しかったです。おわり。ではなくて!
息子にしちゃいい人つかまえたんじゃないの?という内藤の感想がぴったりな感じでした。
おっさんくさい見た目のイケメンくそガキ高校生小林、かわいいけどどこかもさい雰囲気の塾講久寿米木、まさかのリバってのもよかった。
リバ大好きです。
山田ユギさんは本当にストーリーテラーです。
次から次にバラッバラのいろんな設定の短編を描けるものです。
大好きです。
この本も個性豊かな短編がぎっしりでした。
一番好きなのはやっぱり明烏かな。
自分のBL人生は山田ユギさんの「俺は悪くない」からはじまっているので評価が甘くなってしまっているかも……
短編集なのかな。
長編あまり読んだ記憶がないです。
「死ぬほど好き」
表題作。
高校生ごとき若造に「死ぬほど」と言われてもなぁ。
柳の幼馴染がイイ味出してます。
「好きすぎて嫌い」
両想いにはなったものの遠恋決定。
江藤に好かれ続ける自信のない柳は別れを切りだすが‥。
柳の本音が背景に手書きで書かれている所がままあって、
思わず吹き出してしまいました。
「10周年おめでとうマンガ」
「死ぬほど好き」後日談。7p。
SWEET10アニバーサリーの話。
「明烏(あけがらす)」
タイトルは新内節「明烏夢淡雪」から。
落語にも「明烏」ってありますね。
ラブホで会社の主任(受様)とバッタリ遭遇。しかも相手は男連れ。
受様は「明日は会社の噂になってるかも」なんて思ってるんだけど、
ノンケだと思った攻様にまさかのホテルに誘われて‥?
「夢淡雪」
「明烏」後日談。16p。
「青くてゴメン」
競技用ボート選手の話。
早朝に個人練習しているクロ先輩に憧れて
漕艇部に入部した宮原だったが‥。
「女にしかわからない」
味覚から女の趣味まで嗜好が似ている平沢と花村。
同じ女にフラれてはしご酒をするうちに‥。
「愛がどうした」
「誰がお前を好きだと言った」で
主人公カプを何かと邪魔する息子が今回のメインです。
晃太がバー(ってピーチパイなんだけど)でナンパした男。
実は晃太が通う予備校の教師で‥。
さらっとですが、リバあります。
「おまけまんが」
「愛がどうした」後日談。5p。
スミマセン。長くなりました。
色んな短編が詰まってます。
表題作の「死ぬほど好き」は大学入試直前の高校生から始まります。で、そのあとに逆の視点からのお話と10年後のお話。雑誌で読んでいたら、それほど飛ばされた感覚にはならないんでしょうが、コミックで見ると、大学時代の遠距離のアレコレが読みたかったなぁと残念に思います。
最後に収録されていた「愛がどうした」は『誰がお前を好きだと言った』の息子が主人公の作品でお馴染みピーチパイのママも登場します。高校生に見えない息子がものすごくかっこよくて、そんな馴れた高校生いる?!と突っ込みたくなりますがお父さんの彼氏をお母さんとして恋人に紹介したり、前作を読んでる人には嬉しいお話です。
やっぱり、山田ユギ先生の作品は面白い。
どちらかと言うと苦手なおじさん受け。
でも、山田ユギ先生のイラストなら、おじさん受けでも萌えます。
なんだろ、おじさんを描きなれてるのかおじさん受けでもエロいと思うし、惑わすフェロモンでも出てるんだろうか。
若い子も可愛いけどおじさんも可愛いんだな~。
でも、一番好きなキャラはクロ先輩。大学でボート漕ぎやってます。
宮原がクロ先輩にボートの上でキスするシーンがめっちゃ好き。
部員もコーチもみんな見てて、クロ先輩が怒って二人して川に落ちてます。
二番目は圭一さん。おじさん受け。うつぶせでお尻の辺りがビチョビチョのイラストがエロい。
佐倉が子供っぽくて、圭一が「はいはい でっかい赤ちゃん おじさんが一緒にねんねしてあげようね」って佐倉のお腹をポンポン叩くシーンがあって、めっちゃ笑いました。
ちなみに、馬鹿にされて佐倉は怒ってます。
表題作は、親友に恋してしまった普通の高校生のお話です。他に、読み切り3編と『誰がお前を好きだと言った』収録の『我が家は楽し』の続編も収録されています。中でも特に好きだったのは、『女にしか分からない』です。
好みが似ていて、だからこそぶつかり合う、同期の花村と平沢。定食屋で相席になったことから、話は始まります。
テンポのいい二人の会話が、楽しくて微笑ましいです。まさかの、彼女まで被ってしまって…。
元彼女からは、最初から両思いだと思われてたのが、何とも言えずおかしくて笑えます。
最後まで好きだとは言わない二人だけど、熟年夫婦のようなイイ雰囲気を醸し出してるところが、萌えて好きです。
どのお話も、面白くて可愛くて、でもちょっと切なくて好きです。
ぎっしり読み応えのある短編集でした。
表題作はごくごく普通の高校生の友達同士の話。完全な一方通行に思わせてからの切り返しにやられた……。
あんなに不安だった遠距離も10周年迎えるところまで見れて感慨深い。
冴えない主任とモテモテ若者のカラダから始まる話、すごくよかったです。圭一さんのいつものぼけっとしてるのと乱れてるときのギャップが素敵。そして俺ホモじゃないしって意地張りつつ妬いて怒る佐倉が可愛い。
最後の話は逞しい男二人、リバってくれて、ごちそうさまでした♡
告白して振られた相手プラス一名とひょんなことから旅(?)へ。淫乱な里村のおかげであはんうふんな夜を過ごしめでたくカップルに。クールに見えて江藤が大好きな柳萌えましたなぁ。そしてなんだかんだ10年後も一緒にいるという。もう夫婦ですね。素敵。
私はこの次のお話の明鳥とその続きの夢泡雪が好きでした。ラブホでたまたま出くわした同じ会社の上司と部下。でも上司がラブホで連れてたのは男だったという。ほんとにそんな場に出くわしたらどうしようと思いますが 笑
それをきっかけに体の関係を持つようになった二人。でもノンケに期待していない吉村は誘われたら断らないけど自分からは誘わない。いつも佐倉がしびれを切らして誘うんですが、自分以外の男とも寝てることを知って怒りながら「たった一週間も我慢できねぇのかこの尻は」と攻めるところやばいです。言葉攻め大好き。てかぽわーっとしてるさえないおじさんなのにプレイボーイなんだなっていうのにもなんかギャップ淫乱な感じで萌え。あとなんだかんだ佐倉の方が本気になっちゃってるのねっていうのに萌えます。
まぁまぁ好みの話が多いなぁと思いつつ読んでいたら…
なんとラストにリバ&ヒゲ受けがありました!
リバもヒゲ受けも大好物なのになかなか出会えなかったから衝撃です!
しかも気の強い系攻めが下剋上されて受けになるという、まさに私の求めていた展開。
なぜ今までこれをスルーしていたのか…
自分自身を好きになって欲しいという受けがいじらしくて可愛いです。
別の作品のスピンオフらしいですが、これ単体でも十分楽しめます。
もう一度言いますが、リバ&ヒゲ受け好きの人には本当にオススメです!
山田ユギさんの短編集の中ではこれが一番好きです。2話目の「好きすぎて嫌い」での柳と江藤の初えっち。不器用に必死で大胆に迫る柳が可愛いったらなかった。柳は私の求めるBLでの受けの要素を全て持ってる理想の人です。ツンデレクール美人なのに情が深いって本当に大好きなパターンです。あと泣き顔が可愛いのもグッドです。
そしてそして10年後の柳!あんな美人さんに成長するとは、江藤の目は間違ってなかった。いくつになっても照れ屋さんで可愛い所は変わってないし。
「愛がどうした」のおまけ漫画での晃太のオフクロ発言がこの本一番の大爆笑でした。そうか内藤はオフクロになっちゃったのか(笑)
私は表題作が一番好きですが、他の作品も全て面白くてハズレなしです。