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最初に書いときますが、私はこういうお話にとっても弱い。
比較的最近読んだ中では岡田屋鉄蔵さんの「千夜一夜 ―しとねのひめごと」もそうでしたが、こちらの作品の方が私の実体験に近くて、感情移入の度合いが高かったというか…こういう作品を読んだ日の夜は決まって泣きながら眠りにつくのですが、浮上するには何か楽しい作品を読みたくなります(苦笑)。
ということもあるので、こういう作品は記憶に残ります。評価もその分高めかもしれません。
という前置きはどうでもいいとして、初めて読んだ作家さんでしたが、感情描写が丁寧な作家さんだなと思いました。
表紙の絵が割と好みだったので読んでみようと思ったのですが、中身の絵もスッキリ綺麗系で好みでした。
この作品、同人誌からの再録だそうですが、しっかりしたストーリーなので、商業誌用に描かれた作品も読んでみようと思います。
私的には共感できた作品で、タクヤが若いのにとてもよく頑張ったなぁと思いました。
チーチャンをハルトの元に送った策はただただすごい!と(笑)。そしてそのチーチャンがまた可愛い(笑)。もっと見たかったw。
その時はタクヤはハルトの過去に何があったか知らなかったわけですが、2年半でハルトの心を溶かすことができたなんて、ほんとよくやったよ。
読んでいくと、ハルトの過去に何があったかなんとな~く予想がついて覚悟はできるのですが、それでも私は涙が勝手に出てきて止めることができず…
相手によって恋愛の形は違うと思うし、激しさを感じる恋愛とか、穏やかさを感じる恋愛とか、忘れられない人とかいても私はOKなので、ラストはとても共感できました。
やっぱりああいう形で終えた恋愛は、色々伝えられなかった言葉とか想いとか、後悔とかやりたかったこととかもあって、きっと一生忘れることはできないけど、それもひっくるめて愛してくれる人が見つかってよかったなぁと思いました。
できるだけネタバレしないように書いてるので分かりにくいレビューになりましたがすみません。(でもきっと推測はできるかな?w)
のもまりのさんは、やはりコミカル路線がいい。
本当は切ない話なんだけど、コミカルがあるからそれが引き立つ。
そのバランスが上手い作家さんなんですが、ともすれば軽くとられてマイナス評価されてしまうからその具合が難しいなと思うのです。
焼き肉屋でバイトするタクヤは同僚のハルトに絶賛片思い中。
店長にケツパンツを注意されて買いにいくのにハルトが一緒に行くことになり、思いあまって告白!
あっさり「いいよ」の返事と共に「抱きたい?抱かれたい?」と矢継ぎ早の解答。
しかし、「好きにはならへんかもしれへんけど」・・・
生活感のない部屋、めくられていない印のついたカレンダー、ハルトには何やらワケアリな。
据え膳食ったタクヤは一応恋人未満彼氏として部屋に出入りするようになり、ハルトにセキセイインコをプレゼントするのでした。
タクヤの一途がとにかく突っ走ります。
ハルトはそれに対してそっけない振りをするものの、実は翻弄されているのです。
一見天然そうな行動をしているのですが、表情がないようにもとれるのです。
そこで明らかになるハルトのトラウマ。
ハルトの気持ちがいつまでも過去の恋人にとらわれているのか、それともせっかく側に来た温もりを失いたくないという危機感なのか、それは一体愛情と呼んでよいものなのか?
でも失いたくないと思う時点で愛ととらえた解釈でいいのですよね?のもさん?と思わず聞きたくなったり、、
一途なワンコとトラウマツンデレカプゆえの展開でした。
しかし、色々なアイテムが登場してそして相手の心を溶かしていく段階を踏むところで、それらはとても役に立っているのです。
タクヤ、セキセイインコに言葉覚えさすのは、ものすごい執念と努力だったと思います!
ハルトは怒ってタクヤを受けのくせにイカせない暴挙にでて、襲い受けをしたそうです(汗)
タクヤも黙ってなくてハルトを縛って犯っちゃってます!
エチもガチンコでいいカップルだとおもいました(←そこか!?)
確かむかーし読んだ良作品の作家さんが、のもまりのさんだったような気がして久しぶりに手に取ったこちらの作品。でも、絵がかなり違うなぁ。絵柄がすごく変わって来た作家さんなんでしょうか。それとも私の勘違いか。今度、ひらがな名の作家さんを調べてみよう・・・(そういう記憶の仕方!?)
さて、この「ペパーミント」は、名前が示すような軽やかで爽やかな物語ではありません。
攻のタクヤはちょっと熱血な大学生。受のハルトは、タクヤがバイトする焼き肉屋で働いてる3つ上の先輩です。
キレーでクールでカッコいいハルトに片想い中のタクヤでしたが、ひょんなことからハルトの家に行くことになり、そこで思わず告白してしまったら意外にも即OKをもらって即H!展開が早いと思うでしょうが、これには理由があったのです。
原因は2年前の悲しい出来事にありました。その傷を(無自覚で)つついてしまったタクヤの発言により、人が変わったように妖しくタクヤを誘うハルト。当然ながらタクヤは抗うことが出来ず関係を持ってしまいますが、ハルトは、HもつきあうのもOKだけど好きになるかはわからないとタクヤに告げるのです。
さて、ここから先は頑なハルトの心を溶かすべく頑張るタクヤのターン!ハルトの抱える大き過ぎる悲しみを癒して、タクヤは無事ハルトの心をつかまえることが出来るのか?!・・・とそんな物語です。
属性的には、年下ワンコ攻かなぁ?ハルトは誘い受けですかね。最初カッコいいんですが、途中からすっかり小悪魔系です。
ここから先は、大事なところのネタバレしちゃうと思うのでご注意を。
というのは。私はBLのカップルには「今の彼氏が一番」で居て欲しいんですよねー、なるべく。過去に何人男がいてもいいんですが、あくまでも今が一番。ハッピーエンドが好きなのでそれが基本形です。
しかーし。
こちらの作品は、一応ハッピーエンドで、両想いエンドではあるのですが、ハルトの過去の傷がちゃんと「終わり」になっている感じがしないんです。確かに、そう簡単に傷が塞がるような出来事ではないんですが。
特に、最後の最後のエピソード!タイムカプセルから出て来た手紙はまずい。ハルトは、タクヤと生きる為に過去の傷を自分なりに終わらせようとしたのでしょうけど、あれで、もうタクヤは過去の男を超えられないんだなーって感じがしちゃって。ハルトがこれからどんなにタクヤを好きになって行ったとしても、過去の男もずっとハルトの心にいるって感じ。恋人のままで。
そんな感じで、けっこうモヤモヤしちゃったので、評価は中立で。
でも、ただ甘いだけのお話より切ないのがお好きという向きには、結構お薦めかもしれません。
過去を引きずる陰のある受けも、受けに惚れこんでいて一途な攻めも、BL的には一般的だと思いますが、小物使いが上手いと思いました。
インコでしょ、アイスでしょ、店長でしょ、女の子でしょ、二人の周りがいい味出していると思います。