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don't cry hongkong
篠原先生の話は、本質がとてもbl。
でもどの話でも、キスひとつありません。
「どう考えたって君らはアレだろうがぁーーっ!!」というキャラクターたちなのに。
ニアホモ、ブロマンス‥なんてものを、はるかに超えてるのに。
ほんの薄皮一枚、あと少しのところで、決して触れ合うことはない。
「愛してる‥」なんて言葉やモノローグすらない。
その本当にギリギリの「ギリギリ感」が、あまりに切なくてゾクゾクするほどセクシーなのです。
キャリアは長く、作品も多く幅広く、猛烈なストーリーテラーの篠原先生。
安易に男たちの愛憎だけに限らない話の組み立てなので、性愛シーンがなくとも、退屈なんてありえまん。
絵も上手く、もっともっとメジャーになって沢山読まれて、沢山評価されてしかるべき方、凄い才能の方と思います。
この話は、もはや最初の数ページで、話が見えちゃうほどの、オーソドックス「香港ノワール」。だが、それがいい。それこそが香港ノワールだから‥。
それを、この美麗な絵で堪能できるなんて、まさに神。
タイトルの意味が分かるラストは、広東語の知識を始めとして、先生のあらゆる香港愛が滲んでいます。
いく通りも深読みできました。
この話は相当に香港好き向きと思いますが、作者さんの他作品は、それに限らないので、ぜひ!
香港ヤクザシリーズ第1弾。
裏社会ものが読みたくて手にした作品。かなりハードボイルドで渋いです。
作中の台詞に広東語がいっぱい出てきて世界観も本格的。カッコイイ。
香港黒社会の抗争、大陸ヤクザの介入、公安・政府とのつながり…など、ストーリー展開も面白かった。
ただ、キスすらなく、ギリギリ煙草の間接ちゅーくらいで、これをBLとするかは微妙な線です。
でも、高村薫の小説のような…BLを匂わせるような…なんともいえない男同士の距離感や、香港の裏社会ものを描いた漫画としては普通に好きでした。むしろ濡れ場とかあるよりは切なく、ストイックでよかったというか。
変なはなし、普通に映画とかでありそうです。
最後に作品タイトルの意味がわかるシーンがあるのですが、思わず泣きそうになりました…。
そーゆーコトだったのね…!!…「Don't Cry」といいつつ涙を誘われます。せつない。
このオチのために読む価値アリだ!と思ったものです。
古いイラストですが、非常にキレイ。そして、実際読むとそこまで古く感じないw
遠(ユン)の色気とかヤバい。滲み出るカリスマ性みたいのを描くのがとてもうまい作家さんで、個人的に昔からお慕いしています。
濡れ場あってこそのBLだろーと思ってる方は絶対物足りないと思いますが、BLを匂わせるような男同士の絶妙でリアルな距離感を楽しむ作品です。(+´ェ`+)
香港とか裏社会もの好きな人は、きっと嫌いじゃないはず!
いろんなひとにトライしてほしいな~(o・∀・o)
《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
不明・・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★★・ :構成