かにゃこ
よしながふみさんの『アンティーク』のその後。
激しい絡みがばっちり入ってますv
それは、妄想であったり現実であったりしますが
本編『アンティーク』では、雰囲気だけで楽しむBLだったものが
よしながふみさん自身の手によって、しっかりとしたBLで描かれています。
4つのお話が入っていますが
『永遠はありますか?』が一番好きです。
橘は、学生時代に小野に「死ねホモ」と発言していて
小野はとても傷つき・・・
それを橘は酷く後悔しているわけです。
そこに付け入り、脅迫するように橘をレイプする小野のお話。
こんな話が、その後にあったのね!!!
レイプなんて書くと、橘と小野の関係に何か取り返しのつかないヒビが
入ったように思うのですが、橘と小野の関係は変わらないのです。
まさに『永遠はありますか?』といった感じ。
続く『悪魔のような男』では、千影が小野を抱きます。
橘のち●こをしゃぶった翌日に、千影とセックスしちゃう小野は
まさに『悪魔のような男』ですw
『アンティーク』というお話自体、根底にあるのは
とてもじめじめとした感情だったように私は思っているのですが
じめじめとめそめそとしないで、どこまでもドライ
乾きすぎて苦しくなるほどドライに振る舞う不器用な大人たちは
とても愛しいと思えました。
前半に収録されている
『小野は厨房で夢を見る』
『好事家の絵本』
は、激しい絡みがあるものの、すべて妄想設定なのでコミカルにv
前半、後半とも、どちらも『アンティーク』なのだなぁと
しみじみ思いました。
「小野は厨房で夢を見る」「好事家の絵本」「永遠はありますか?」「悪魔のような男」の4編を収録した再録本。
これも加筆修正は恐らくないものの、単品では入手しにくい為、今もそれなりの値段で取引されているようだ。
コメディとシリアスが半々の取り合わせで、全体的にバランスは取れている1冊。
こちらの方はまだ入手可能(公式通販はないようだが)だと思うので、ぜひ読んでみてほしい。
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