月齢・15～不穏分子定数～ 中

種族を超えた愛情に萌えます

高校生なのに吸血鬼な義人と神父なのに狼男な円城の、異種族間ラブストーリーの中巻です。

満月になると逢瀬を重ねる２人。その逢瀬の数も覚えていられなくなるほど多くなって、お互いに離れられない存在になって。だけど、２人の平穏な日々は、まだまだ遠くて…。
円城を愛する幽霊が登場したり、前巻同様に「黒十字」から命を狙われて、今回は円城が査問にかけられるために捕まります。

そんな危険から円城は義人を遠ざけようとするけど、義人は果敢にも幽霊騒ぎで仲良くなった高岡と助けに行きます。
その時の、義人が必死に円城の名前を呼ぶ姿と、義人のために生きようとする円城の姿にキュンキュンしました。そんな２人の一緒にいたい強い想いが伝わってきて、切なくて萌えます。

今回は、円城の生き方を変えた神父との話も描かれてて、今までの投げやりだった円城を救ってくれたエピソードに胸が温かくなります。そして、その神父が教えてくれた一対の相手の義人と巡りあえた喜びに、幸せそうな円城がホッコリします。