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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表題作【燈台】は受けの幸彦の一人称です。
幸彦がどうやって育ち、どうやって善臣を知るようになったのか、やっと思いを伝え合うも、どうにもしっくりいかない二人の関係。
そんなことが言葉にドモリのある幸彦の視点で丁寧に綴られていきます。
当然、一人称なわけですから文章も幸彦に合わせどもり傾向ですが、それがぜんぜんイヤじゃないんですね。
普通、すごく読みづらいはずなのですが、どんどん物語りに引き込まれて、
幸彦の健気さやいじらしさにほろりとさせられそうになります。
最後の方、幸彦が善臣に心の中で言った言葉にすべてが集約していると思います。
すごく。とても、目立ってたよ。燈台みたいに・・・どんな遠くからでもわかるくらい、・・・あんたのいる場所だけが、光り輝いてたよ。おれ、その光りだけめざして、ここまで来たんだよ。
【恋人】は一転して攻めの善臣視点。
ついに体の関係も持った二人のその後が、痛いほど不器用に進んでいきます。
お互いがお互いを思いやるがゆえに、すれ違い傷ついていきます。
しかし最後は甘々のハッピーエンドです。
【羽化する春】これが本当『神』です。
涙なしでは読めない話になってますが、BLではなく善臣の親友でベースの博記と奥さん、子供たちの話になってます。
奥さんと連れ子の恭平くんは奥さんの前の夫からの家庭内暴力から逃げてきて、博記の住むアパートの隣の部屋に越してきます。
そこで仲良くなり、奥さんと博記の間に子供も出来て一家四人幸せのところに前の暴力夫が博記に隠れて近づいてきます。
そして恭平を引き取ると言い出すのです。
そして折檻オヤジが博記たちの前から恭平を連れて行きます。
もう本当、恭平はいい子で物わかりが良すぎてそれがすごく切ないのです。
子供はわかっているのですね、誰と本当はいたいのか。
でも自分を犠牲にすることですべて収まるのなら、どうすればいいかも。
何度読み返しても涙が出てきます。