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omae no tsumetai kuchibiru ni
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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初読み作家さんです。
単行本のタイトルになっている作品は実は描き下ろしで、メインのお話の番外編的な位置づけになると思います。
この本のメインのお話は冒頭に収録されている「優しい唇」~表題作までの4つのお話から成るシリーズ。
中でも「優しい唇」、「優しい指先」と「優しい睦言」がお話の核心的な部分になります。
雑誌に発表された当時は最初の二つのお話のみで完結していなかったらしいのですが、単行本に描き下ろしを加えることで完結したようです。
他に短編が2編。どの作品もシリアスで少し暗めで切ないお話です。
最初に描かれたのが1995年の作品もあるので、流石に絵柄に古さを感じますが、ストーリーとしては中々読ませてくれました。
表題作は記憶喪失ものなんですが、3年前に病院で目が覚めた時にはそれ以前の事を全く覚えていないという状況で、記憶を失った時に一体何が起きたのか、謎解きのような展開が興味深かったです。
過去が明らかになるにつれて、痛い場面もあるのですが、そこは少しぼやかされた描写なので、それ程ダメージは大きくなかったです。
脇キャラが明るくてコミカルなので、シリアスになりすぎない雰囲気でした。
同時収録作は義兄弟ものと腹違いの兄弟ものが1作ずつ。
そのうちの腹違い兄弟ものの方が私の好みには合いました。こちらの方が攻め様が男前でした。
義兄弟モノの方は弟が兄から逃げているのですが(ヘタレですね。笑)、切ない所で終わっているので、これからどうするんだろう?と気になります。1コマのみですが女性との絡みを思わせるシーンがあるので、苦手な方は要注意です。