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同じ音大に通う二年生の高畑極と井澤円慈は、高校の頃から密かに付き合っていました。
太陽のように明るく人気者の極に、まるで下僕のように従う円慈。
少し歪んだ関係ではあったが、それなりに上手くやっていた二人。
そんな彼らの前にある日、天才ヴァイオリニスト桐原が現れて、
極と円慈の危ういバランスが崩されます。
桐原に見出され、オドオドと極の影に隠れていた円慈が輝きはじめ、
それに相反して太陽だった極に影がさしてきます。
極と円慈の音楽と相手への執着と葛藤が、スリリングに描かれていき、
息つく暇もありません。
【ヴァイオリニスト】は心の闇や葛藤を描かせたらピカイチな水城せとなさんの
初期作品の傑作だと、個人的に思っています。
「窮鼠はチーズの夢を見る」が面白かったので、他の水城せとな作品も読んでみようかなァと思い、携帯からダウンロードしたのがこの作品でした。
主役二人の関係には、ヒリヒリするような冷たさと熱さがあり、読んでる最中ずっと胸がドキドキしていた。
バイオリンで繋がった二人の関係は、そのバイオリンゆえに引き裂かれてしまう。
あまりにも悲しい。