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被写体とカメラマンの恋はどんどん
思わぬ方へ転がる。
それはアクシデントの様で実は必然
だった……緩やかな時間をかけて
収斂してゆく恋愛が、ここから始まる。
でもこの巻ではまだ若いから、激しさも
ございますけどね。
このシリーズ大好きなんですよ。
がっつり読み応えがあるので全巻揃えてから一気に読んで堪能するのがオススメ。
この巻は、同人誌で描かれた話も多いので雰囲気に多少バラツキ感があるのですがそれを乗り越えて魅力溢れる世界観とストーリー。
シリーズ通して、鳥人さんの絵の変化を見るのも一興。
巻頭で成長してサラリーマンとなった佐伯とカメラマンアシスタントの英が中国で再会する所から話は始まり、そして彼等の過去へと展開して行きます。
彼等が最初に出会ったのは大学でのキャンパス。
英が佐伯を撮った写真が写真雑誌で入賞したのが切っ掛け。
始めは英が挑発する感じで彼等の関係が始まるのですな。
時折リバも入るのが、お互い青年同士だなーって感じでそこも好き。
後書きマンガでは作品誕生秘話がコミカルに描かれてます。
リバーシブル大好きの私は、鳥人ヒロミ先生の「成層圏の灯」シリーズがリバ作品と聞き、探して探して、やっとこの「鳥人弥巳」名義のこの1冊だけを見つけました。
実際は主人公の過去やら別れている時の他の人とのあれこれとか、かなり大河的な物語で、リバどうこうを超えて超絶的な読み応えの作品です。
内容は、時間軸が様々な短編を積み重ねるスタイル。
「アジアの片隅で」
すべての「成層圏の灯」シリーズを読んでみると、この短編エピソードは2人の歴史の中の丁度真ん中あたりの時間軸で、一度は別れた英と徹が偶然上海で再会する、というかなり劇的なエピソードです。
鳥人先生が描かれた順番は一番初めではないのですが、本になった時にこの掲載順となって、読者はここから英と徹の過去にダイブしていく感覚です。
「FACE」
英と徹の出会い。
英はカメラマン志望で、同じ大学で盗み撮りした徹のスナップを無断でカメラ誌に送っていた。それが縁で、はじめは遊び人の徹が面白がってモデル代をベッドで、と仕掛けたことから始まった2人。
「間接的な視線」
こちらは元々同人誌発表作品。
いよいよ徹をモデルにした本格的撮影シーン。
『一度こういう形で撮ってみたかった』と抱き合い、行為をしながら鏡越しで自動シャッターで撮る英。仕上がった写真には英が愛おしそうに徹を見る視線が写っていた。
「春の後」
徹は何かと英に反発し女性とも切れず薬物もやっていた。そんな時友人が薬物パーティで捕まり、英が密告した?と疑ってケンカに。しかもまた薬物パーティに出向きバッドトリップしてしまう。
英は必死に徹を助けに行く。助けられて徹も少し反発心を緩めていく。
「スケルトン・コースト」
同人誌発表作品。
付き合い始めて1年。家族や過去を話さない英が気になるが、自分も英にもたれかかるような徹。
「成層圏の灯」
英と徹の付き合いはなかなか順調。
徹は英の過去を知りたがって、英は少しずつ母親に虐待された事などを話し始める。そんな時、英の育ての親の叔父が北欧で事故死のニュースがあり…
通夜の夜に押しかけていった徹に、英はすべてを打ち明ける。それは叔父との近親相姦と母との心中の重すぎる真実。
徹は英を受け入れる。
「CHAMP」
英の過去を受け入れたんだけど、Hで比べられたら…と気になり「攻め」ができなくなった徹。英は飽きられたのか?と悩み…
ちょっとコミカルテイストな1編です。
「あとがきまんが 成層圏への道」
このあとがきは爆笑!
笑いながらも、紆余曲折の末にこの「成層圏の灯」シリーズが成立した背景、経緯が語られています。