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aniyui

10に満たない歳の頃、大怪我をしたナギ(弟)を助けるため、そして子供2人で生きていくために菩提御前の元で奉公することになったヨダカ(兄)。
綺麗で、格好よくて、優しいあにぃ。
離れ離れな中、1年ぶりに会いに来てくれたヨダカに喜ぶナギだったが───。
なぜ子供2人で生きていかなければならないのか、両親はどうしたのか...その答えもしんどいし、ヨダカのこともしんどいし、ヒノエの想い人のこともしんどいし、ヒノエのこともしんどい。
その上カニバがあるので苦手な人は不向きかと思うんですが、復讐あり戦闘あり鍛錬あり、宗教的な要素あり、本当に面白い作品なので是非読んでみてほしいです。
カニバが無理な人に無理に勧めることはできないけど、そんなにグロい描き方ではないので、いけそうなら挑戦してみてほしい...それくらいお話がいいです。
どこか手塚治虫を彷彿とさせる作風といいますか、こういうBLはあまりないのでとても刺さりました。
デビュー作とのことですが、素敵な作家さんに出会えて嬉しいです。
ナギはヨダカのことが好きです。
兄として以上に。
その愛の重さは時に狂気を孕むほど。
ヨダカの人形に囲まれながら眠るシーン、「返して...俺のかみさま......」というセリフも相まってゾクッとしました。
血肉にして弔うのも、想いの強さと狂気の加減が私は好きでした。
仲間を作れというけどヨダカみたいな子がどうやって作るの...と思っていたら、こんなところに繋がりが。
涙腺が緩んでしまいました。
胸熱です。
シーモア→修正不要