あらすじ
白鳥から転身した神の一族である彼らは、一生のうちにひとりしか神を愛することができない。もし他の誰かを愛してしまえば自身の生命が枯れ果てていく宿命にある——。
心優しい白鳥族の少年・リーリウは幼い頃葬儀の場でアルテスと出会い、のちに教授となったアルテスと学校で再会を果たして、彼の柔らかな風貌や内面に心惹かれていく。
しかし200年前に黒鳥との勃発したチャトランガの戦いによって友と伴侶を亡くし、トラウマを抱えるアルテスはリーリウの好意に気付きながらも、見て見ぬふりを続けるしかない。
やがてアルテスはひっそりと心に決めた。もがき苦しむのは自分だけでいい。死ぬのは自分だけでいいと…。