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kokou no ryuukishi ha ummei no ouji ni shukuai wo chikau
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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今回は竜騎士団団長と第7王子のお話です。
隣国との和平条件として人質となる予定の受様が
竜の守護者として目覚め、攻様の番となるまで。
リッテンドルフ王国は竜と人が暮らす国で
竜と人間の間に生まれた人の姿になれる竜人
竜の姿になれる人竜
竜人や人竜の番として特別な力で彼らを守る
竜の守護者がいます。
現王は人竜、王妃は竜の守護者ですが
7番目の末子王子の受様は人間として生まれ
16の今も特別な力の兆候はありません。
何物にもなれない受様にとって
何ものにも縛られずに大空を舞う竜は憧れでした。
その中でも6才の時に出会った
竜人で漆黒の竜である竜騎士団団長の攻様は
特別で今や恋にまで育ちますが
叶うはずがないと諦めてもいます。
リッテンドルフは山に囲まれた地形で
周辺には数多の民族が暮らしていますが
かつて周辺国を支配しようとした武装集団は
竜に反撃されて北の地に逃れるとになったため
竜への恨みを忘れず反国王勢力として活動しており
隣国がラムスタと小競り合いを繰り広げています。
ガムラスタ王は国境付近を竜が飛ぶことを禁じており
竜としての力を発揮できずに彼らを捕らえられず
2国間の関係は悪くなる一方です。
業を煮やしたガムラスタは
リッテンドルフに開戦宣言をしてますが
王太子を名代とした和平交渉にて戦いは免れたものの
条件として人質を要求されてしまいます。
父王は諸悪の根源である武装集団の長とともに
受様を人質として送る事を決定します。
受様はやっと王族として役に立てると喜びますが
兄王子や攻様は受様が隣国に行く事を
良しとしません。
果たして受様を待ち受ける未来とは!?
「銀の祝福が降る夜に」から始まる祝シリーズの最新刊で
竜人族の攻様と人間の受様のもふもふファンタジーです♪
本シリーズの主カプは
1巻目のイシュテヴァルダ国王と人狼の王妃2人ですが
周辺国を舞台としたスピンオフで繋がるシリーズのため
基本的に単巻読みでも支障ありません。
本作は主カプ続編となる「銀の祝福が宿る夜に」にて
王妃である受様を攫った国が大きく関わっていますので
既刊完読だとより楽しめます。
力がない受様は戦いとは無縁でしたが
父王により長を人質にされようとする武装集団が
反発を鎮める為に兄王子や攻様が出撃
受様も少しでも力になりたいと戦場に出た事で
竜の守護者としての力に目覚め
攻様の番として攻様に寄り添う事となります。
しかしながら受様は隣国の人質となる事が
決まっているので番になった事で
ハピエンマテに更なる難問が重なった感じで
どうなるのかとハラハラ&ドキドキ
受様が巻き込まれてしまう隣国のクーデターを
竜騎士団とともに圧制して隣国王を友とし
攻様の唯一となるまで楽しく読ませて頂きました。
宮本れん先生の「祝」シリーズ6作目!
シリーズとなっていますが、一つの大陸の別の国を舞台とした読み切りのため、
こちらの一冊から読んでも大丈夫です◎
(自分もまだ全作制覇できておらず...!読まねば。読みたい!)
主従、身分差(騎士×王子)、歳の差(11歳差、ほぼ一回り)、
そして堂々たる黒竜!
と、ファンタジー好きの心をいろんな方向から刺激してくれる
要素満載、ボリュームもたっぷり(電子で)の一冊でした。
以下、「いいなあ♡」と思った点と、「ここをもっと...!」と
欲が出た点、どちらも感想として残そうと思います
攻め・ダートは騎士で褐色肌。この組み合わせ、ちょっと珍しい気がする...
ここも萌えツボを突いてくるポイントでした。
サマミヤアカザ先生のイラストが麗しいです。
大きな黒竜になった時のビジュ(「竜」が本来の姿で、人間にも変化できるという
設定ですが)も最高で、
スマホの小さな画面で読みましたが、大画面で羽ばたく様子を見たいなあ...!
と思いました。
忠誠心◎、の溺愛年上騎士×健気平凡(...と思われている)第7王子。
宮本先生もお気に入りだという、二人の出会いのシーンが
印象的です☺︎
ちび王子・レリが可愛くて!
迷ってしまい、心細くてたまらない時に出会い、
優しくカッコよく手を差し伸べてくれたダート。
そんな彼にあっという間に恋に落ち、一途健気に恋心を募らせていく様子に
きゅんと萌えました。
惜しむらくは、攻め・ダートの心情変化が彼視点では
特に描かれていなかったこと...!(欲張りですみません;)
忠誠心と、掻き立てられる庇護欲のみだった気持ちが
どこから「恋」「愛」へと変わっていったのか。
このへん、ダート視点でより深く詳しく知りたかったー...!
人と竜神が共に暮らす王国・リッテンドルフ。
王家の者は皆竜に姿を変えられる<人竜>であったり、
<竜の守護者>と呼ばれる特別な存在であったりと
何らかの能力を持つのですが、末っ子王子のレリはなぜだか一人、
何の能力も持たない「人間」として生まれて来ます。
父王にも見放され(冷遇されてはいないけれど、期待されずに育ちます)、
劣等感を抱える中でダートへの密かな恋心を募らせていたレリ。
そんなある時、緊張状態にあった隣国との関係が悪化。
父王に人質として指名されたレリは、ショックを受けながらも
王家の者として国に貢献しよう、受け入れようとするのですがー
と続きます。
個人的に「うーーーそのままでいて欲しかったかも...!」という思いと、
平凡王子からの大変身&活躍におおおっ!という興奮、
半々の気持ちになったのが、途中でレリの能力が開花するーという展開です。
この能力が花開いてこそ、ダートとの番関係も成立(恋が成就)し
人質としての運命も変えていくことができ、
戦場で傷ついたダートの癒し役として活躍もできるー
と、物語に絶対欠かせない要素だとは分かっているのですが。
”平凡な人間”という性質は変わらず、その中で葛藤し
何か乗り越えていく姿というのを見てみたかったかな?という気もします;
こっち側(自分に近い側)だと思っていた健気な主人公が、
チート能力を得て”あっち側”へと行ってしまう寂しさなのかな...
中盤、あまりにもレリにとって都合よくポンポンポン!と
物事が進むなあ...と思うところもあり。
ここぞ!という時に開花するレリの能力、
ピンチの時に起こる緊急事態等、物語の展開に興奮や驚きよりも
「あっ、やっぱり」感、予定調和感を感じたかな、、という気も。
とはいえ。
人質として差し出される運命に抗うべく、
懸命に隣国の偏屈王の説得にかかるレリの姿。
(↑ここではまだオドオドしているんですが、
それでもダートに頼らず自らの言葉で説得しようと頑張る姿が好感度大!)
そして交渉に失敗し幽閉されても、そこで起こる緊急事態に
毅然とした態度で王との面会を求める姿。
物語後半は、レリのそんな内面と行動の変化、
成長っぷりに胸がじんと熱くなるシーン多々でした。
そして戦いのクライマックス、最大の見どころは、
竜自身も大きな怪我を負うことになるという「炎」を吐くシーン!
レリの言葉を受けて気持ちを奮い立たせ、
人竜を攻撃する凛々しいダートの姿の勇ましさ・カッコ良さといったら...!
映画のワンシーンのような臨場感あふれる描写にドキドキ、
最高にたぎったシーンでした。
接触を増やし、少しずつ”竜化”させる(竜と関係が持てる体に変化させていく)ー
という設定も、なんだかエロスを感じる萌えどころ!
子を残せるようになる、という踏み込んだ設定には
驚きましたが(妊娠描写はありません)、
それゆえに二人の結婚も大きな反対をされずに済んだし、
終わりよければ全てよし(。-∀-)و✧
王族の血が半分入った二人の子供は、
竜人になるのかな?それとも、守護者?
または能力を持たない人間だったとしても、
愛情をたっぷり注がれて、幸せに育ってくれるのではないかな...と
夢広がります(その後の二人の様子もぜひ拝読したい!)。
平凡でちっぽけな存在ー
誰よりも自分自身がそう思っていた主人公が、
目覚めた能力を使い大きく内面を成長させてゆく物語。
敬語の年上従者(騎士)攻めが竜に変化した姿のカッコ良さ、
その献身と溺愛にも萌えて痺れる、「祝愛」ファンタジーでした・:*+