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生嶋美弥と言う作家さんは、絵柄からほのぼのした
作風が一番得意だと解釈されがちですが実はとんでも
ない曲者です。
この商業デビュー作からして組み合わせが凄い。
受が32歳の僧侶、片や攻はその友人で檀家筋の造園
業者の息子・14歳。そして攻の受に対する思慕は5歳の
時には既に始まっていたと言う。
更に言えば受の友人である筈の攻の父もまた受に対し
友情の域を少し超えた思慕を彼是17年は抱き続けて
居り…。
物語の題材としては、結構ハードではないかと思います。
その題材を、『色』で誤魔化す事無くきちんと情で描ききり、
尚且つ淡々とした味わいを持たせた佳品です。
『ノーブルな恋』から『恋は祈るように』までが受と攻の
恋模様。『恋は祈るように』は同時に受と攻の父との
折り合いを描いた作品でもあります。
『運命なんか信じない』『君に会いたくて』は受と攻の父の
因縁を描いたもの。