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koiga bokura wo yurusu hani
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
それぞれに彼女がいて、さらにそれぞれの彼女公認で付き合ってる主役カップル。
二巻、ここにきて、暫定攻め(リバーシブルなので「暫定」がつくw)の大学生の彼女のほうが独占欲をあらわにしはじめて、四人のバランスが崩れはじめます。
この彼女のこと、BL読者の9割までがウザく思うだろうな~と思いつつ読んでましたw
個人的には一番正直で好きだなと思いました。好き=応援したい、ではないんだけどねw
そういう意味では麗子さんも好き。彼女も彼女なりの独占欲で、計算ずくで「四人のバランスを崩さないことが、自分にとって“為”になる」と分かって行動してるわけで。
情けないのは主役の男ふたりですよ。
君たちがちゃんと決断すれば、ふたりの女を振り回さずに済むのだ。
ただこういう情けなさが面白いんだよね。
おおっ!?ってところで、三巻に続く。
古い作品だけど、ホントに面白いです。
冒頭逢引の約束をする山咲と藤尾に、早速2人のいやらしい姿が見られるのネ。
そんな期待に胸が高鳴ってしまいます。
けれどそんなピンクなオーラをぶち壊す美紅のバレバレな牽制に、楽しげに4人でショッピング。カッコハートマーク。
の図が、形容し難い恐ろしさと面白さが入り混じり落ち着かない気持ちになりました。
若さゆえか、本能か。
自分だけを見て欲しいと独占欲に駆られ、藤尾と山咲の関係に追い詰められていく美紅。
少しだけの意地悪がだんだんエスカレートしていき、藤尾へ付けたキスマークが藤尾と山咲をも追い詰めて「愛」と「恋」の板挟みの中で正しい判断力を失っていきます。
好きな人に幸せでいて欲しい。
この気持ちを誰もが抱えながら、今の関係ではそれが叶わない。
奇妙な関係が破綻しようとするスリリングさを、最初から最後まで目一杯受け止めてくたくたになってしまう1冊となりました。