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getsuyoubi no yakusoku
爱的连系
先日来、そうだ!河井英槻さんを知ってもらおう!という気分が高まっております。
だって、盛り上がらないと「王子と乞食」の続編が出なさそうなんだもの〜
様々な持ち味の短編の寄せ集めなのですが、どれも切ない。
旧版に新たに3編加わって、全部で12編。
暖かかったり可愛かったり、ちょっとおかしかったりのものもあるけれど、
ハッピーエンドでも、やるせなく切ない気分になるところがこの作者の持ち味でしょう。
この作者の独特な空気感や、儚げな人物、セピアを思わせる背景が好きなんですが、
とりわけ表情、ちょっと困ったように笑う表情や目が、エロくて魅力的です。
河井先生のカラー絵って不思議な魅力がありますね〜!
こんなに淡い色合いで、お花が飛んでて、まつげバサバサで、くちびるぷっくりしているのにちゃんと男の子に見える不思議。
中のカラーなんて髪にお花さしてるのに、やっぱり色気のある「男の子」に見えるんですよ!!
収録作のうち一番好きだったのは、最初の2作。
『放課後ラブコネクション』とその続編です。
高校生の柔道部先輩後輩カップルで、とても可愛らしい切ないお話でした。
こういうラブラブでHがしっかりあるお話、大好物です♪
一番切なくて印象に残ったのはラストの『ウェディングベル』
叔父へのかなわぬ恋心と叔父の再婚相手への嫉妬で苦しむ作品。
読んでるこっちも切なくて苦しいです。
全編とも切ない恋愛感情が綴られてて、イラストの儚い雰囲気にとてもマッチしています。
書き込みをたくさんされる作家さんなので、疲れてるときにはあんまりお薦めしません。
是非、気力があって、心が切ないものを求めているときに読んで下さい!
JUNEでは全体の1/3にエロがないとという規制があるみたいで、ピアス掲載作品はエロなんですが、旧ビブロスの作品はエロ少なめです。
絵全体の雰囲気ははかなげでキレイなんですが、どの作品もみな顔が似ていて、最初全体をパラパラしたとき、全て同じ主人公の連作かと思ってしまいました。
作品は決して楽しいものではなく、「錠前屋ロック」「川辺のふたり」を除いて、全てに孤独や悲しみが流れて切なさを醸し出しています。
どうもネガティブや不幸体質が好きな作家さんなんでしょうか?
「放課後~」は柔道部の先輩と後輩の話、「2」で詳しく出てきますが、後輩の田辺は友達と思っていた生田を好きになりそれを拒否され、先輩と付き合うのですが、ツンデレのため上手く気持ちが伝えられない。
ある日生田が急に田辺を呼び出しかと思うと実はあて馬で、”噂”を否定するために田辺に恥をかかせるという、むごい仕打ち。
そして先輩がその傷ついた田辺を癒すというお話。
「かみさまはみてるだけ」は親の離婚に際し子供を押しつけ合う親に、自分ひとりの家が欲しいと願う少年。ああ、彼に幸せが来るといいのですが。
「夕凪」では予備校の先生に思いを寄せているものの、伝わらなかったという少年。
「トキオちゃんとキラキラ星」はこの一冊の中で一番印象に残った話です。家出したホームレス少年がバツイチ子持ちの大人に真剣に恋する話で切なすぎます!
”オレはあんたの子供じゃいやだよ、あんたが好き、めちゃくちゃ好き”子供の発するセリフではないです。
「同窓会」では心のすれ違った幼馴染が何年ぶりかの再会をして、過去に思いを馳せ結ばれる。少しミステリチックなストーリー
「ウェディングベル」では一度関係をもった伯父と再会し、辛い思いを隠し去っていく話。
絵がとても魅力的でとくに口と目に力とエロさがあり、はかなげな雰囲気を倍増しているように思えます。