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ファンタジーで楽しむ男同士の世界が、美紅と麗子の2人の女性が存在することでどこかリアルな感情が湧き上がります。
のほほんと喜劇の様相だった1巻に、こんな関係も有りだよねと割り切っていた思考が、2巻で男と女の駆け引きと独占欲が渦巻き、3巻で決壊してしまいました。
突如スイッチが入り、山咲の気持ち、藤尾の気持ち、美紅、麗子、克己。
あらゆる方向から一気に押し寄せ受け止めきれず感情が溢れてしまいます。
それぞれが純粋な気持ちのままではいられず、けれど好きな人には綺麗なままでいて欲しいと思う矛盾。
好きになったことに負い目を感じてしまうほど追い詰められていく関係の辿り着く先。
それぞれがもがく様を、目が離せず見守り続けました。
結局最後はワガママ賢ちゃんの独壇場となってしまい、1巻のテンションに戻ってしまいましたが…。
深く考えれば考えるほど救いのなくなりそうな関係でしたが、ほのぼのとアットホームな空気に包まれたBLらしいおとぎ話となり、楽しい気分でラストを迎えられました。
お互いに異性の恋人がいながら恋しあってるの山咲と藤尾。
愛する女達に恋することを許された二人は恋が許す範囲で関係を持つ。
そんな彼等の行き着く先は…
カオス…面白かった。先が読めなくてすごく引き込まれました。
が、しかしキャラの気持ちは理解できない。
愛と恋の違いって何?多分明確な違いなんて定義されてないんじゃないでしょうか。
そんなの各々の解釈によって千差万別ですよね。
山咲に藤尾そして二人の恋人、麗子と美紅にそれぞれの愛情や恋の解釈があってそれぞれ違うからこじれてねじれて。
凡人脳の自分にはにはちょいと理解し難い価値観のキャラ達だったかな。
なんでそんな行動する必要あるの?っていうのが多々。
自分の恋人に対して男と恋するのを許して、自分と同じ土俵に立たせて勝ちたいとか、もー謎すぎる。
色々と目茶苦茶なんだけどお互い無条件にただただ恋しくて恋しくて恋しくて仕方ない二人の姿はくるものがあった。
何度も言うけど理解し難い。でもこのわけわからなさにとても見応えがある。
大学生編が収録された最終巻です。
周りを巻き込んですったもんだした挙げ句の大円団、とても良かったです。
お互いに好きで、しかも相手が自分を好きなことを知ってるのに、うまくいかない。
しかも、双方に女の恋人がいる。
煎じつめれば「素直になればいい」というシンプルな話なんだけど、この二人はそこにたどり着くまでに壮大な遠回りが必要だったんだよね。
女性がガンガンストーリーに絡んでくるし、主役ふたりとも女性ともガンガンえっちしてるから苦手な方もいるとは思いますが、「お話」としてとても面白いです。
オススメです。
テンプレBLに飽き足りないという方に、オススメ。
大学生編も面白かった。
これはこれで独立しててまとまった一つの中編になってると思う。
キスにキュンキュンしました。