ぷわっちょ
kuchinawa sama ni onegai
隣村にある大きな神社。
その神社は代々、とある一族が守り続けている。
数十年に一度、白髪で盲目の男児が生まれ、「くちなわ様」という名を襲名し、社守となる。
新が暮らす村から、くちなわ様の嫁が選ばれるのが慣習だが、近い年に生まれた子が男である新しかおらず、新が婚約者に決まった。
それから青年になるまで何年も、新はずっと、自分の夫となるくちなわ様のことを想像し、家事を身に着け、その日を心待ちにしていた。
そしていよいよ、くちなわ様に嫁ぎ、一緒に暮らし始めることにー…。
というお話です。
こういう、時代もの(何時代かわからないけど、暮らしの様子や服装から少なくとも現代ではない)の受って、しかもこうして身分ある人の嫁に選ばれたような受って、一人称が「私」なことが多いと思うんですが。
この作者さんの場合、受の一人称が「俺」が多いです。
そこがまた好きなポイント。
受の新、明るくて頑張り屋で、あとくちなわ様に素直に甘える所が、ものすごく可愛い。
相手が人外だからと、めちゃくちゃ遠慮したりしない。
もちろんこういう時代の設定なので、夫を立てるって感じですが、ちゃんと対等なのがわかる。
新の可愛さもさることながら、攻のくちなわ様がスパダリというか、Hの時の受への気遣いがすごい。
くちなわ様は新よりだいぶ大柄なので(大柄というか高身長。スラッとしてる)、新に負担をかけないよう気を付けているのがすごく伝わってきます。
盲目のくちなわ様ですが、H中、何度も新の唇や頬、おでこにキスをする描写があるんですよ。
くちなわ様も、新が愛しくて堪らないんだろうなと、新との婚姻を心待ちにしていたんだなと、しみじみ伝わってきます。
溺愛攻が大好きなので、この作品は読んでいてとても幸せな気持ちになりました。
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