FLESH&BLOOD 25

flesh&blood

FLESH&BLOOD 25
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

164

レビュー数
1
得点
29
評価数
6
平均
4.8 / 5
神率
83.3%
著者
松岡なつき 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
FLESH&BLOOD
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011696

あらすじ

イングランドの大砲では、アルマダに致命傷を与えられない。戦果を挙げなければ、ジェフリーの恩赦も願えない──。歴史に残る「ポートランド岬沖の戦い」を不毛に終え、焦りを募らせる海斗(かいと)。なんとしてもスペインのワイト島上陸を阻止し、手柄を立てなければ…!! 歴史の「差異」に怯えながら、海斗はワイト島での焦土作戦を計画するが!? 食料も弾薬も尽きかけ、膠着状態が続く海戦第三夜!!

表題作FLESH&BLOOD 25

26歳、イングランド海賊船の船長
18歳、現代日本からタイムスリップしてきた高校生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

10年ぶりの本編続刊。敵のワイト島上陸を阻止すべく、天下分け目の戦いが始まる

待ちに待っていた、この25巻…!
松岡なつき先生、本当に本当にありがとうございます。
どうか、無理はなさらず、お身体お大事になさいますよう…!


24巻発売から10年(その間に番外編は出版されていますが)、
リアタイしていた方々にとっては本当に歓喜の瞬間ですよね…

1・2巻をKindle unlimitedで読みすっかりハマり、
全巻揃えてしまいました。
現在、電子書店で1〜10巻まで50%OFFになっているようです。(7/3まで)

25巻もあるなんて…と躊躇されるかもしれませんが、
読み始めたら止まらなくなる15世紀イングランドの海賊船物語、
ぜひこれを機に色々な方に手に取っていただけたら…!

さてさて、アルマダ海戦の戦いの火蓋が切って落とされた、25巻。
紙の御本で312P、駆け抜けました。胸いっぱいです。
開戦中ですから、ジェフリー×海斗の濡れ場なんかは当然なし。

けれど、彼らが交わす会話や視線、読み取れる表情、
ジェフリーの不意打ちの軽いキス…
それら全てに心が沸き立ちました。萌えました。

補給がなく、食糧も弾薬も尽きかけピンチに陥っている
スペインの無敵艦隊。

食糧と弾薬を奪うため、イングランドのワイト島上陸を
目指しています。

それを迎え撃つイングランド勢。
ここが天下分け目の戦いだと覚悟を決め、ワイト島死守のため、
島民を巻き込み”決死の作戦”を決行することとしー


決行しようとしていた奇襲作戦・火船計画が
突然の凪により中止を余儀なくされ、
大自然・天候の前には人間の力は無力だ…と思い知らされる海斗たち。

過去を知る海斗の知識や各々の知恵を生かし、
なんとか史実とは違った風を起こそうと動くも、
歴史の”修正”が入り皮肉にも史実どおりの展開・結末に近づいていくー

「人が神に縋りたくなる時とは、こんな時なのかもしれない」と
心の底から理解できた…という海斗の独白が、切なく沁みます。

特に自分はビセンテ推しでもあるので、
敗戦を分かっていても軍人として逃げることは許されず、
大ピンチの中からなんとか活路を見出そうとするビセンテを思うと
やるせなくて…( ; ; )

海斗が生きていることを、いまだ知らないビセンテが抱える傷もまた、
切なさを加速させます。

レオとアロンソ・デ・レイバ殿。
ビセンテはもちろん、もーーーこの二人にも何があっても絶っっっ対に
生き残ってほしいのです、、

ワイト島を”焦土化”させる(ように見せかける)作戦により
スペイン艦隊が退却を決断したとしても、
イングランドはそれをみすみす見逃すようなことはしない。

逃げる敵の尻を追いかけ、喰らいつき、とどめをさす。

とはいえ物語的にそう簡単に「やられました」で
終わることはないはず(信じてます…!涙)なので、
ここから彼らの運命がどう展開してゆくのか、
固唾を飲んで見守っていく所存です。

それにしても海斗、本当に見違えるように
内面が成長しましたよね..

いや、環境から”成長せざるを得なかった”ということ
なんだろうけれども。。
月並みだけど、感無量、としか言葉が出てきません。

海斗の内心の葛藤に気付きつつ、
さりげなく気遣い心を軽くしてくれるジェフリー。
最高のメイトで最高の恋人です✨

誰よりも強いプレッシャーを感じているはずの船長だけれど、
決して、水夫達を不安に陥らせるような言動はしない。
しなやかで飄々としていて、誰よりも強いジェフリーの
力強さを再度実感する巻でもありました。

運命の海流に押し流されるまま
”祈るしかない”と悟る海斗のように、
自分もビセンテやアロンソ、レオの無事を祈りながら
(スペイン寄り...)次巻・26巻を心して待ちたいと思います。

セール・ホー!

あっ。今年秋頃に番外編が出版予定とのこと、
そちらは可愛いお話が多いとのことで
今から本当に本当に楽しみです!・:*+.

7

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