極道さんは尽くしたがりなパパで愛妻家

gokudousan ha tsukushitagarina papa de aisaika

極道さんは尽くしたがりなパパで愛妻家
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

48

レビュー数
2
得点
70
評価数
15
平均
4.7 / 5
神率
80%
著者
佐倉温 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
極道さんはパパで愛妻家
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041162637

あらすじ

大人気ハートフル極道ラブ第19弾!

佐知が怪我をしたという一報に、京都の極道・佐野原椿と犬飼、イタリアマフィアのジーノと優が駆けつける。だが佐知が何気なく話した賢吾の秘密主義に関する話題から、「守るためには秘密を持つのもやむを得ない」という伊勢崎とジーノ、犬飼と「一方的に守られるだけでは対等とはいえない」という舞桜と優、椿との間に亀裂が走り、東雲組は真っ二つに割れることに。巻き込まれた賢吾と佐知は、ひそかに連絡を取り合い、事態を収束させようとするが…?

表題作極道さんは尽くしたがりなパパで愛妻家

東雲組若頭で佐知のパートナー,30過ぎ
雨宮医院三代目の医師,賢吾のパートナー

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

屋敷内別居でロミジュリな2人です

本シリーズは子持ちの任侠ヤクザの若頭と
三代目院長のお話です。

東雲組若頭補佐と雨宮医院看護師カプのすれ違いに
起因する攻様と受様の別居生活の顛末を収録。

任侠系ヤクザ東雲組の若頭補佐である攻様は
見た目も良く頭も切れて女性にもモテますが
攻様の唯一は幼馴染の受様でした。

受様は組指定病院の三代目医院長です。
天然系美人の受様は攻様が義弟を愛息として引き取り
子育てに巻き込んた事で恋仲となり
今では愛息ともども攻様の家族となります。

ある日曜日、受様は急遽往診で
愛息との約束を反故にしてしまいます。

往診を終えた受様が急いで帰宅すると
親友と遊ぶ愛息達が何か騒がしくしていました。

近寄っていくと屋根の上で子猫が烏に襲われていて
受様は倉庫から脚立を抱えてきて
烏から子猫を助けますが

子供達に向かった烏を追って体制を崩して落ちかけて
地面のボールを踏んで投げ出されてしまいますが
攻様に受け止められて難を脱します。

しかしながら地面に足を着いた受様が
顔を歪めて声をあげた事で

医者だ!、救急車か!? はやくねかせてあげなきゃ! と
組をあげての騒動となるのですが
この騒動は更なる騒動を引き起こす事になり!?

東雲組の夫婦漫才カプの人情ラブコメ最新刊は
受様達に3組のカプが絡まって起こす騒動になります♪

19巻ともなると主役に絡まる主要な脇キャラ(笑)だけでなく
その時々で主役たちと絡むキャラも沢山います。

今回は受様の怪我が関係者各位に大げさに伝えられた結果
京都の佐野原組組長と組弁護士カプ(未満)と
イタリアにいるはずの愛息の伯父のマフィアとその伴侶が
押しかけてくるのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

受様瀕死説は無事に誤解が解けますが
受様の腹心である若頭補佐カプの揉め事が
他のカプにも波及する事となり

受様は佐野原組長達に(同じ立場として)拉致らる事となり
攻様は受様と引き離されて屋敷内別居をさせられる
事態に発展していきます。

若頭補佐とパートナーである看護師の揉め事は
若頭補佐にパートナーを護るための想いに起因していて
どうしても譲れないモノなのですが

護られるだけのパートナーでいたくない看護師の想いは
俺様な伴侶や恋人候補を持つ者達には同意しかなく
攻めVS受けの構図となっていってワクワクが止まりません!!

お久しぶりなキャラもいい味出す参加ぶりで
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

下手をするとキャラ乱立でわちゃわちゃとそうですが
それぞれの持ち味と性格が言動にきちんと反映していて

若頭補佐に助言する攻様の言葉も
看護師や受ちゃんズを説得する受様の言葉も
2人のこれまでが活きていてとっても良かったです♡

内容的に最終巻か!? と思わされましたが
まだまだ続いて欲しいシリーズです。

0

登場人物、勢揃いの第19弾!”好きだから”こそのすれ違いの結末は

なんとシリーズ第19弾、10年目に突入したとのこと!
ただただ、すごい。おめでとうございます✨

今回は主役二人の後輩・伊勢崎×舞桜カプの愛ゆえのすれ違いと、
それに巻き込まれる賢吾×佐知…などなどのカプ(カップル勢揃い)の
様子が描かれるドタバタコメディ。

今回珍しく、佐知・賢吾、視点が交互に描かれていて新鮮でした。
賢吾視点のお話、すごく良かった。。
佐知みたいに意地を張ったりせず、自分の気持ちに正直に生きる男・賢吾、
分かりやすくてすごく好き。笑


ただ。なんというか、こう…
ほのぼの楽しく、癒されるハートフルな物語なんですが、
正直なところ、毎回お決まりのパターンには
ちょっと食傷気味に感じられる部分もあって。。評価に迷いました;

佐知が全方位に無自覚にモテすぎるところなど、
”お約束”の内容は安心感もあり、ふふふと微笑ましく思えたりもするのですが。

ホストクラブで微笑むだけで、他のお客さんをメロメロに…
っていうのも、なんだかなあ。
もうさすがにそこまで、佐知の魔性エピソードがなくても
いいかなあ、、と。

特に今回、一番「うーん…」となってしまったのが、
物語終盤のある場面です。

伊勢崎×舞桜のすれ違い解決のため、佐知たち4人が賢吾ら4人を
呼び出して”戦い”を挑むー

というシーン。

呼び出した4人は真剣にやってるんだろうけど、
ちょっと自分にはファンタジー過ぎて、、

伊勢崎×舞桜のすれ違い、その根本にあるものがシリアスで
恋愛の難しさの真髄に触れるものでもあるだけに、
コミカル全振りの解決方法に、乗り切れない部分がありました;

大好きだから、愛してるから、何をおいても相手を守りたいー
(たとえ隠し事をすることになったとしても)

という攻めメンバー。

それに対し、

守られるだけじゃなく、自分も守りたい。対等でありたい。
好きだから、一緒に悩んで考えたい。
隠し事をされるなんて、子供扱いのように感じて傷つくー

という舞桜たち受けメンバーの意見。

どちらの主張も納得できる部分があり、
平行線の意見がどう落としどころを見つけるのか、楽しみだった…がゆえの、
コミカル路線に「あれ?」という感じだったのかなあと思います。


と、佐知の行動にはいまいち共感・ハマりきれなかったのですが、
舞桜に会いに行った賢吾の語る言葉はストレートで、
じん…と胸打たれました。

子供扱いとか、対等に扱ってないとか、そういうことじゃない。
ただただ、好きなのだ…ということ。

直球すぎる言葉が、トスッと刺さる。

そして、”好き”という気持ちも、関係性の変化と共に成長する”と語った
佐知の言葉。
この言葉、深いなあ…と読みながら色々考えてしまいました。

最初は”ただそばにいたい”としか思っていなかった気持ちが、
”役に立ちたい”、”助けたい”、”守りたい”…
そうやってもっともっと、深く大きくなっていく。

今思い返しながら書いていても、
やっぱり深いなあ。。としみじみ感じます。

ということで、
ああ素敵だなあ、と思える点と、ちょっと…?と思える点とが
混在していたこの19巻。(うるさいこと言ってすみません;)

でもでもやっぱり、賢吾×佐知カプ、そして可愛い史のファミリー
大好きです。
収まるどころか加速するばかりの賢吾の溺愛と執着が、たまらないから( ̄∀ ̄)

史が成人し、二人がグレーヘアになるまで、そしてそれ以降も
ずっとこのファミリーを追っかけ、見守っていきたいです☺︎

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