社長、新人教育してください! 社長、会議に出てください! 3

shachou, shinjin kyouiku shite kudasai! shachou, kaigi ni dete kudasai!

社長、新人教育してください! 社長、会議に出てください! 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×27
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

3

レビュー数
11
得点
216
評価数
45
平均
4.8 / 5
神率
82.2%
著者
海野幸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ミドリノエバ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011665

あらすじ

事業拡大のため、優秀なエンジニアを獲得したい――そこで採用したのは、社長の久瀬(くぜ)が対抗心を燃やす、久瀬商事の元社員だった!? 訝しむ重治(しげはる)とは裏腹に、会社全体のスキルアップを期待しているらしい。ところが当の新人・難波(なんば)はスタンドプレーを連発!! 独断で作業を進め、対話を拒んでは会議室に籠もってしまう――日ごと孤立していく難波を放っておけず、重治は自ら教育係を名乗り出て!?

表題作社長、新人教育してください! 社長、会議に出てください! 3

24歳、アプリ開発者会社の社長、大企業の社長子息
34歳、久瀬の会社で働く営業担当

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数11

今回も安定の面白さ

このシリーズも三巻になりますが面白さがますますアップしていました。
久瀬と重治は同居をスタートさせています。引っ越し準備をする暇がないという重治に、久瀬は業者に全部任せれば良いと提案します。
仕事以外では変化に臆病で慎重な重治の背中をそっと押してくれたり、決断するまで無駄な事言わずに黙って見守ってくれたりする久瀬、いい男だな!
カップルになったからこその幸せな姿をみせてもらえて楽しいです!

もちろん♡ハグ、手繋ぎなど「愛しい」気持ちを表現したシーンも途中にあります。これから始まるでしょと匂わせる甘い描写もありお仕事中心ながらも、ちょこちょこラブを感じられます。

今作は新たに技術部員として採用された難波和広くんが同僚との関わり方、仕事の進め方、全てにおいて自分流で周りから浮きまくります。
他の人には真似出来ない重治の能力「空気を撹拌する力」を発揮して難波くんを立派なリバースエッジ社員にすることが出来るのか?
そして新たにメタバース事業をスタートさせるべく奮闘しますが、技術的な事だけではなく営業がなかなか上手くいきません。
やはり久瀬商事に頼らざるを得なくなります。

父と兄達が経営する会社から融資は受けているがリバースエッジは自分が起こした別会社であるというプライドがあり、複雑な思いをずっと抱えいる久瀬。メタバースの営業をあえて久瀬商事にはしていなかったのですが、久瀬が社員の頑張りに感化され、くだらない矜持を捨てた経緯を重治に語るシーンが素晴らしかった!
公私にわたり頼られていた久瀬が重治にやっと見せた本当の素の姿にちょっと涙が出ました。

会社も社員一人一人も変化していく。変わるのって大変だけど夢のためならがんばるよーっていう熱い物語でした。
四冊目も楽しみだなぁ。まだまだ続いて欲しいシリーズです。

0

机の下で足を蹴るような関係性

シリーズ3冊目。3冊目ともなると中だるみがあってもおかしくないと思うのですが、全くそんなことはなく、最後まで楽しく読みました。
リバースエッジに新人が入社してきます。
ものすごく有能、技術者としての知識も豊富だし誰より作り上げる速度が早い。問題は自意識が高くて他との交流を徹底的に拒むタイパの人、ということです。
そしてポイントは新卒ではなく、久瀬商事からの転職者、というところです。
特に後者については久瀬の兄の差し金でもあるということがわかってから俄然目が離せなくなりました。
社内の誰もが鳴沢を慕い、今回の問題についても皆はお手上げで、正確に状況把握しようと立ち上がる鳴沢に「なんとかしてくれんの?!」と全員で前のめりになるシーンがとても可愛かったです。
私もこの難局をどう乗り越えるのだろうと思い見守っていました。
2巻の困難とは全くスケールが違いますが、仕事は結局は人なんだという意味では3巻の壁の方が高かったかもしれないです。
それほど難波という新人は手強すぎました。
久瀬が心配している方向に、難波が鳴沢に懐いたのは、初めてみたものを親だと思う刷り込みの一種と思いました。
鳴沢と久瀬のカップルも、3冊目ともなると良い感じの空気感やリズムが出て、読んでいるこちら側も以前より気恥ずかしさが無くなり正視できるようになりました。
二人のときはいくらでも甘くてよいのですが、机の下で足を蹴るような関係性は今後も続くといいなと願っています。

0

シリーズ3冊目

シリーズ三冊目。わあ3冊目出るんだ!と、発売を知った時には驚いたのですが、読んでみたら安定安心の嬉しいお話。このシリーズは忘れないなあと思っているので萌2にしました。愛され三男坊(攻)は好きなんだよう~本編240P超。会社勤めしてあれこれご苦労されている皆様には超おススメしたいです。

新年度早々、融資を受けて事業拡大を目指すリバースエッジ(攻め社長、受け営業の会社)。新規採用した人は久瀬商事(攻め実家が経営する会社)からやってきた天才的技術者らしく・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
智也(攻めの次兄、今回は黒狐)、難波(新規採用した人)、江口、長谷川、宮田等々社員の面々は変わらず。いいなあ。リバースエッジで受付、電話番したいー。智也さまにお会いする機会もあるかもしれないし!黒い智也さまでもキラキラ智也さまでもどっちも大歓迎なんだが!

++ 今回も好きだったところ

鳴沢さんがねえ。篤いんですよね。今時、このような方って少ないと思うんですよね。人の事を思い、なんとか人の役に立とうとする。

そのようなタイプの人になった経緯は、少々辛いものはあるんですけど、the昭和!な、おかっつぁんタイプとでも言えばいいんですかね?なんかあったときに「おかあさーん(泣)」ならぬ「鳴沢さーん(泣)」って言える相手が、近くにいるのといないのとでは大違いだと思うのです。会社って。

そんなおかっつぁん鳴沢さんと愛され三男坊の奮闘記、恋話です。いいですよね、でこぼこしているんだけど、そのでこぼこがちゃんと噛み合っているから、どっちかがしんどい時にはもう片方が助けてあげられる。そんな温かい関係の二人のお話で、深ーく頷くことが多い会社話も加わり、めっちゃ楽しく読ませていただきました!先生お話有難うございました!

0

読後感とても良かったです! 変化を受け入れ成長するベンチャー

作者様買いです。こちらもシリーズで読んでいます。
先生、いつも楽しい作品をありがとうございます。

シリーズ3作目。
社長の久瀬と、重治は一緒に住み始めています。
今回も新しく採用した社員難波によって、一波乱ありました。
実力はあるけど、スタンドプレイが過ぎる新人の難波をとても上手に導く重治、さすがです。

このシリーズでは実際に働いていると起こり得るような出来事が盛り込まれ、解決に導くみんなの奮闘も含めて、非常に勉強になります。

久瀬も自分の私情に囚われず、開き直って、会社のために進んでいく、
久瀬は学習能力が高いから、すぐ軌道修正してきて、どんどん頼もしくなってますね。

すっかり久瀬の精神的な支柱になっている重治、2人の関係性の変化が見えて楽しい。
途中、難波にヤキモキしている久瀬がかわいかったです。

とても面白かったですが、欲を言えばもっと糖度全開の2人、甘々で重治が敬語でなくなるような展開も読んでみたいです!
とても楽しく拝読しました。

4

新規採用技術者が巻き起こす波乱

今回は会社社長と営業マンのお話です。

新規採用した技術者との攻防の顛末を収録。

受様は私的な事情で医療機器メーカーを退職し
大手商社のヘルス系アプリ開発事業部に求人で
営業マンとして転職しますが

勤務先は大手商社の社長子息の攻様の起こした
ベンチャー企業で受様の目には様々な問題が
散見する会社だったのです。

受様はおせっかいな性格と営業マンの対人スキルで
攻様と社員達の意識と行動を変えていき
攻様とは公私にわたるパートナーとなります。

多忙な社長業の攻様の公私のパートナーとなった受様は
すれ違い解消策として同居生活が始め
公私ともに充実した日々を送っていました。

攻様は前々から計画していた
メタバース空間開発のため技術者の新規採用をすすめ
大手商社にて社内インフラのチームリーダーを
任されていた技術者を中途採用します。

大手商社で実機のある技術者としての実績に
大いに期待しての採用でしたが
実際に働き始めた彼は技術面はすこぶる有能ですが
他者との共存性が大いに欠けていて!?

既刊「社長、会議に出てください!」3巻目で
「社長、取材を受けてください!」に続く
若き社長の攻様と営業マンの受様のオフィスラブです♪

単巻読み切りから続いての3作目になる本作は
攻様が新規事業の推進に当たって加わった技術者と
彼の背後にいた攻様兄の画策により巻き起こる騒動を
受様達がどう解決していくのかが楽しい1冊でした。

前回の採用で受様が採用された事で
攻様の会社も攻様自身にも良い影響があり
攻様は今回の採用でも親の会社である大手商社で
チームリーダーまで務めた技術者に大きな期待をして
採用を決めます。

今回もサブタイトルが秀逸です (^-^)

ところが彼は技術者としてはたいへん優秀なのですが
効率最優先な上に他者への配慮が足りず
チーム体制である意味を全く理解していませんでした。

受様は彼の扱いに困っていく技術スタッフとの関係に
ハラハラする事になりますが技術面については全く門外漢で
社員は誰も良い解決策を見いだせないのです。

人は建て前と本音があるのは普通で
攻様兄の主張も雇用側の主張としては是なのかもですが
シビアすぎてちょっと怖かったですが

そんな中でも自分のできる最善で
解決策を見出そうとする受様の言動がすごく男前です!!

果敢に彼に関わっていく事で
彼の背後にいた攻様兄の思惑を企業人としては認めても
個人としては認められないと憤り
思い通りにさせまいと奮闘する姿がすごく良かったです。

まだまだ攻様や受様の健闘ぶりを読みたいです (^-^)/

2

3巻目もお仕事も恋も満喫できます

シリーズ3巻目。このシリーズのお仕事面も恋の方も大好きで、続編の登場待ってました!

恋人として同居をはじめた2人。年下の恋人にうまく甘えられて翻弄される重治。お仕事面ではそろそろ新人を入れようと採用した技術者がとんでもない曲者で、安定していた社内をとんでもなくかき乱していき…。この新人さん、難波くんは有能ですがコミュニケーションど下手くそで協調性皆無。技術者のチームの面々の心を荒れさせ、社内の空気は最悪なものに。久瀬商事から脱却しようと焦っている久瀬やその想いを知っている重治は社内の対応に後手後手に回ってしまう。そんな中、難波が久瀬商事出身で、その転職経緯を知った重治はガチギレしてどうにかしようと奮闘しはじめ…。というお話。


いやー協調性皆無な人間と仕事するって大変ですよね…としみじみ読みながら思ってしまいました笑
そんな大変な状況でも投げ出さず奮闘する重治。そんな彼を頼りに社長業に奮闘する久瀬。一度悪化した社内の雰囲気がどう改善していくのか?読むとスッキリ晴れ晴れした気持ちになるお仕事小説です。そして恋愛面ではもう安定した2人。お仕事にもえた後は甘い2人も堪能できます。前作で同居を決めた2人ですが、上手く年下の久瀬が重治に甘えるのがきゅんでした。

4

今作もめちゃくちゃお仕事されてる!

海野先生のお仕事BL大好き!電子配信を楽しみにしておりました。
このシリーズも3巻目。3冊目ともなれば、お仕事描写よりラブ度upだったりするのかな!と思ってましたが、期待を裏切らないお仕事っぷり…!今作も、自己評価の低すぎる鳴沢さんの、しごできっぷりが輝いておりました!

癖の強すぎる新人さんは本当になかなか強力で。これまで鳴沢さんがあれこれしたのをきっかけに、良い環境となった社内が、新人参戦でギスギスに。新人さんのオブラートに包まない言葉の数々に、こ、これどうなっちゃうんだ!?とハラハラしながら読み進めました。
久瀬兄の登場で、裏で糸を引いていたのが彼だと理解したあとの鳴沢さんの怒りやその後の行動が格好よかったです!
癖つよ新人のため、このままじゃいかんよ!とスパルタ気味に教育していく鳴沢さん。たった1週間で、癖つよ新人さんの態度を軟化させるきっかけとなった鳴沢さんの指導っぷりはさすがですし、新人さんも癖つよではありますが、根は素直ないい子で。彼の変化には、鳴沢さんだけでなくわたしもスゴーイ!と喜んでしまいました。
癖つよ新人を教育する!と意気込む鳴沢さんに、「惚れられたら困る!」と言う社長も可愛かったです!

今作で鳴沢さんや久瀬社長、癖つよ新人くんのメインキャラだけでなく、リバーズ・エッジ全体が大きく前進したなぁ。まだまだ続きが読みたい!読みたいです!
先生!続きを書いてください!声を大にして言いたい満足度でした!面白かったです!

8

No Title

「お仕事小説」が好きなこともあり、大好きなシリーズです。

アプリ開発者会社の社長、親会社の社長子息の「攻」と、その会社ではたらく営業担当の「受」とのお話です。

3巻では、新人社員が登場するのですが、この社員のキャラがとても濃くて、おもしろいとおもいながら、よみすすめました。

会社ではたらくということについて、リアルに、じっくりと描いているストーリーですが、こういうBLは、意外とすくないような気がして、貴重な作品だとおもいます。

4巻がでたら、ぜひ、よみたいとおもいます。

3

お仕事とラブ両方満喫!大満足!

海野先生のお仕事BL3作目!安定の面白さ。
現代ものの堅実なお仕事BLでシリーズ3作目まで読めるなんて嬉しい限りです。(まだまだ続編期待しております)
毎回毎回清々しく"成長"を見せてくれるので、読んでいてとても楽しいです!

タイトルは「社長、新人教育してください!」ですが、今回社長は外回りが多くて新人教育にはほとんど関わりません。むしろ社内の淀む空気、悪化していく状況を読み間違えてアワアワする事態に(笑)
「鳴沢さん、新人教育してください!」が正解かもw

34歳の受け鳴沢も、若々しい周りに影響されて自分も成長していきたいと考えているし(いくつになっても成長はできますもんね~)、今回も悩みつつ、収まり所を見つけて長所を遺憾なく発揮していく様子がとっても良かったです。
前作までより主人公自身のクヨクヨした悩みは少なめだったかな?

なぜなら、三作目にして強烈なクセ強新人が現れたから!
新規採用された難波がくせ者で。技術はあれど、勤め人に向かないマイペースさとコミュニケーションに重きを置かない性格で周囲が散々振り回されています。
何というか、こういう人いるいるって思っちゃうような地に足の着いたキャラクター造形だなと思いました。

難波も協調性はないものの、根は素直で…鳴沢に穏やかにガツンとやられてからの成長がすごい。変に捻くれすぎず、自身と周囲の変化を受け入れて謝罪なり感謝なりできるところは可愛げに見えちゃいますね~。
昔の自分に似てるから鳴沢にグラリとするのでは…と攻めの久瀬が嫉妬していましたが、これからも社長をハラハラさせて欲しいです(笑)

鳴沢と同居を始めた久瀬も、社長として一皮剥けたかな?
久瀬も自身の成長について色々考えてたし、鳴沢と2人してお互いに弱みを見せ合えるような関係を少しずつ育んでいて微笑ましい2人でした。

鳴沢が立ち居振る舞いも悩み方も恋人とのやり取りも常にちょっと理屈っぽく、イチャイチャしてても理性が働いちゃうのがいまいち萌え低めだったのですが…段々とこのCPの萌えポイントが分かってきました。
今回は特に年下攻めの可愛さと嫉妬と意地が見えて大変良かった。そしてそこに鳴沢が浮かれてるのも可愛いし、更に行為中の鳴沢の誘い方が無自覚えろかった。
あと年上受けの「こら」に萌えてる年下攻め…うん良い。

お仕事面が楽しいシリーズですが、番外編でも良いので、ラブに振り切った2人のあまあまも見たいなぁ。そして鳴沢に翻弄される久瀬、もっとください。余裕のない攻め、私も大好きです(宣言)

9

個を知り、集団を知り、ワンチームとして成長していく男たちのヒューマンドラマでもある

会社内に漂うカオスな空気感、ギスギスした人間模様……ヤバいです。会社の大大大ピンチです!
1人の新入社員の登場によって、リバースエッジが大きく飛躍を遂げるのか、はたまた大きく低迷していくのか。会社の底力が試されていく、実に興味深い3巻でした。

シリーズ3巻目ともなると、だいぶ会社の風通しも良くなってきました。
縦の繋がりと横の繋がりに柔軟性があるのも、ベンチャー企業ならではのフットワークの軽さも、これまでのストーリーを見ていれば一目瞭然です。
それなのにです。
有能な中途採用の青年が入社したことで、社内がピリピリモードに一気に突入。ものすごい才能の持ち主だけど、協調性0のゴーイングマイウェイ男子に翻弄されていくリバースエッジの社員たちの戸惑いと怒りが、あああ……ハラハラ感ハンパない。

社長の久瀬……しっかりしろし。
一時期の久瀬とも被る新入社員の難波は、何を言ってもどこ吹く風です。ミーティングは修羅場と化し、会社に成長と活気をもたらすであろう新入社員がまさかの地雷となろうとは、、、ある意味会社の危機とも言えるターン展開でした。

タイトルに「社長、新人教育してください!」とありますが、社長の久瀬は新人教育にノータッチです(笑)社内の雰囲気がおそろしく悪くなってから気付くくらいの鈍感くんなので、彼に教育は無理ゲーです。
じゃあ、新人教育問題は誰が?というと、そう。1人しかいません^ ^
ここからがこの3巻の大きな見せ場ともいえる、鳴沢式スパルタ教室の開講です。
マンツーマンのスパルタ電話応対指導……ああ言えばこう言うの難波が鳴沢にシゴかれまくって、ブブプッッッ…( ̄∀ ̄)なんとも小気味がよろしいことで。
基本鳴沢は優しいんだけど、内容は厳しい。普通の電話応対が、コミュ障な難波には苦行になっているのが面白すぎて笑ってしまいました。

難波が人が変わったようになっていくところにぜひご注目下さいね。
あんだけ噛みつきまくっていた狂犬が鳴沢シンパの忠犬へと変身していくメタモルフォーゼは最高にして最強の見どころです。久瀬が嫉妬するのも頷ける鳴沢への忠誠心には思わずニヤニヤでした。久瀬……ガンバだ^ ^


これだけ世の中はAIやデジタル、バーチャルが発展してきたとはいえ、人と人を繋げるのはやっぱり生身の人間でありハートなんだなと思いました。"ネットに書いてある"ことでも、それが必ずしも全員にとっての正解とは限りません。
会話と会話から生まれる発見や気付きというのもあるし、何気ない雑談の中に新たな取り組みのヒントが隠されている可能性だってある。効率を重視して周りとのコミュニケーションを排除するのは、効率的なようで実は非効率的なのかも知れませんね。

会社とは。個人とは。チームとは。
個と集団の関係を考える上で、心に刺さるストーリーの深さに感動すら覚えました。
今巻、社内運営にはあまり関わっていない久瀬の存在感は少々薄めでしたが、彼は彼の別のフィールドで頑張っていて、ワンチームとしての会社の成長を見届けられたのは嬉しかったです。
今のところ4巻目があるかは分かりませんが、彼らの今後の更なる飛躍を切に願っています^ ^

7

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