敏腕部長に捕まりました~エリート上司と子育てシェア生活~

binwan buchou ni tsukamari mashita ~elite joushi to kosodate share seikatsu~

敏腕部長に捕まりました~エリート上司と子育てシェア生活~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%
著者
松幸かほ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
れの子 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
ISBN
9784576250489

あらすじ

リモートワークを駆使しつつ亡くなった兄の子を育てている幸紘。異動してきた新部長・貴紀と、子育てで協力することになって!?

表題作敏腕部長に捕まりました~エリート上司と子育てシェア生活~

32歳,本社から異動してきた新部長
26歳,会社員

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

丁寧な子育て描写は長所であり短所

私も絶賛子育て真っ最中の身。
1人で甥の朋を育てながら、仕事をこなす幸紘のバイタリティはスゴイと思ったし、誰にも頼らず愚痴も言わず、愛情をたっぷりと与える姿には感動すら覚えました。
"独身サラリーマンの一人子育て"的なドキュメンタリーを見てるようで、結構細かいところの子育てあるあるにも言及してるのが、ああ…作者さんは子育てが分かってらっしゃるなと思ったりもしました(笑)
自分自身の子育て経験と照らし合わせながら読むのも楽しかったです。

子育てBLはよく読みますし、好きなジャンルでもありますが、ただ何と言いますか……子育て描写が濃密すぎるのが長所であり短所かなと感じました。
BLというよりは子育てがメインになってる気がして、BLポイントに関してはちょっと物足りない。朋と仲良くしているお友だちの卓哉の叔父であることが判明した部長の貴紀とのロマンスは、そんな子育てに追われていく中で育まれていく展開で、まぁ…仕事もプライベートもガッツリ絡んでいくところはBLらしさがあって話が分かりやすくて読みやすいと思います。
恋愛面での転機は貴紀からのアプローチによって盛り上がりを見せていくことになりますが、先にも言ったように子育てが中心になっちゃってるので、BLでのドキドキは何となく抑えめな感じかな。恋愛面でのドキドキやキュンが、子育てのドタドタにかき消されていってる印象は拭えませんでした。

あと。気になったのが、幸紘の言葉遣いです。
いくらプライベートとはいえ、上司に対してラフすぎません?
"〜っす"、とか"強ぇんすよ"とか、"食います"とか。幸紘のキャラとこの言葉遣いがあまりしっくりこず、気になりすぎてストーリーに入り込めない時間もちょいちょいありました。

家の悩み。仕事の悩み。子育ての悩み。恋愛の悩み。
色んな悩みや壁にぶつかりながら、色んなシーン展開や心情描写に働きかけるストーリーは読み応えがありましたし、個人的には楽しく拝見しました。
トータル的にはBLの萌えみをモアプリーズ。もう少しラブラブな感じも欲しかったです。

0

ちみっこ二人になごみつつ…ちょっと恋愛面の萌えどころは控えめだったかも

松幸かほ先生の新作は、エリート上司×部下、子連れもの。

攻めの腹黒さ…といったものはそれほどなく、
優しく甘くそれとなく囲い込んでいき、絆され、最後には陥落する受け…
といったお話でした。

あと、タイトルには”子育てシェア”とありますが
子育てスキルに長けているのは主に受けで(攻めは攻めで受けの見よう見まねなどして頑張りつつも)、
”シェア”感はそこまでなかった、かな…?

終盤、幸紘(受)が熱を出して倒れて…というところで
攻めが「もっと甘えていい」と諭し、
代わりに2人の子供たちの面倒を見る描写はあったので、
その終盤部分は確かにシェア子育てだったのかな?と思います。



一番萌えたのが、出てくる2人の子どもたちと、
その子供たちが絡む運動会やらお泊まりのエピソードです。

受けの連れ子(事故で亡くなった兄夫婦の子)で
ぽわわわん…&おっとりしている朋くん、
そして攻めの妹の子・卓哉(卓哉から見て攻めは叔父)、
二人のちびっこがなんとも言えないほのぼの感を醸し出してくれています(*´∀`*)

…ただ、肝心の攻め受け二人の恋愛面では、
個人的には萌え度はちょっと控えめだったかも。。?

恋愛に「なぜ?」「なんで?」とツっこむのは野暮だと
分かってはいるのですが;

萌えよりも、貴紀(攻)からの告白の唐突感や
受けが絆される過程がちょっと解せないなあ…というもやもやが最後まで残ってしまいました。

二人の恋愛プロセス、気持ちの動きがもう少しダイレクトに、手に取るように伝わってくればなあ…!と思ったり;

受け・幸紘は黙っているだけで”怒ってる”と誤解される顔。
そんな彼を一目見た時から貴紀は「好きな顔だな」と思っていて、
”人間関係に難あり”と記された前部長からの引き継ぎにより
警戒心を持ちながらも、そのイメージと違う幸紘の姿に惹かれていくー

と、そんな攻めの心境変化が貴紀自身の言葉によって
作中、語られています。

…これ、攻め視点でこの心情変化を
追ってみたかったー…!

作中での受け視点での貴紀の言動は、
先述したようにちょっと唐突感があるように感じられ
(特に幸紘への告白シーン)、もう少しじっくりと攻め受け双方の”絆され過程”を味わいたかったな…と思いました。

とはいえ。

人に頼ること、甘えることを知らない幸紘に対し
ストレートに、「甘えていいんだ」と告げる貴紀の年上スパダリみには、
グッとくるところが。✨

自分自身が幼い頃両親を失い、しばらく親戚の家をたらい回しにされていたー
という過去を持つ幸紘。

人に期待して頼ることはせず、割り切って1人で生きてきた彼が
頼りがいがあり、安心して心を預けられる相手にやっと巡り会えて、
本当に良かった…!

朋の祖父という人物が現れ、引き取りたいとの申し出が
あって悩みに悩み、倒れてしまう終盤は
どうなっちゃうの!?とハラハラ。

朋と引き離されたくない、
でも朋のためには祖父のもとに行かせた方がいいのかもー

と、冷静さを失ってしまった幸紘に対し
どっしり構えた貴紀が示してくれた策、態度が
安心感10,000%で、
個人的に大好きな”年上スパダリ”みを堪能できる場面でした・:*+.

欲を言えば、やっぱりくっついた”その後”の2人の生活、
安定してラブラブな様子も最後に見たかったなあ…

そしてやはり、2人がくっつくまでの好意の変化(特に攻め)を
よりダイレクトに感じたかったな、、

受けが仕事もきちんとこなし、
子供の運動会などでも活躍しちゃう”できる男”なところ。

そしていわゆる”健気受け”とは異なり、
最初は攻めに反感を持っているところ、
そこから変わってゆく関係性。

そういったキャラ設定や展開に
ドキドキわくわく感があり、プラス子どもたちの可愛さが印象深い一冊でした◎

2

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