お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
junai virus
ワガママでゴーマン。そして美貌の性欲魔人・麻美に健気に使える、まさに忠犬の異名を持つ忠冶。いつも麻美の世話を焼いている。
もちろんその忠誠には、ただならない想いがあるわけで。
性欲魔人と異名が付く、麻美が数抱く女に嫉妬の心・・そんな大それたもんは・・・・なお話。
寿先生は、絵柄的に~なんて昔おもって読まず嫌いしてたんですが、読んでみると良作の宝庫。ちょっと古い作品でもぜんぜんおいしくいただけます。
なんだろうな。独特の世界観が好きです。
表題は、みんなに恐れられている共謀なオスに犬としてくっつき、最後には手なづけてしまうという具合がすき。なんにしても、攻が受にベタぼれしているのはたまらなく気持ちがいい。
中に、ちょっと痛めの話を挟んで、後半の双子モノ。
個人的にはこの本の中ではこれが一番好きです。
名家のオヤジが外の女に生ませた子供。その家の正妻は子供ができない。
双子として生まれたものの、跡継ぎは一人で良いと弟が引き取られていった。
そして~・・なお話。
いろいろ複雑な家庭環境もありまして、それ故の心の病含めちょっとバイオレンスなお話にはなっているものの、お互いを求める気持ちって言うんでしょうかね。
特に、弟の件名さにおもわずキュン。
ちょっとやりすぎな部分はもちろんありますが。
それほどの依存を感じさせてくれる作品でした。
決して甘くは無い。しかし、それ以上の何かが胸にくる作品。
寿たらこ先生の漫画を初めて知った作品でした。
「ピアノレッスン」
母親に虐待され続けた間宮。体にはたくさんの痣がある。
金盛に誕生日だから零時になったらピアノを弾いてねとお願いするけど本人はいない。
ピアノの中に入っていたビデオテープ。母親を殺そうとする間宮。
痛く切ない話だったけど、金盛の愛で間宮は救われました。
「ラブレス」
愛はなくてもセックスは出来るそうで。
償いとして椎名と寝てる亜久里。
椎名が好きな男の子がいて、亜久里が椎名に「あのチビと寝たのかよ」と聞く。
椎名は男と寝るなんてキモチワルイと言って亜久里が俺も男だと反論。
椎名が亜久里にキスして、「お前は俺のオンナだろーが」に萌えました。
風呂場での会話です。一緒に湯船に浸かってます。
「MONKEY PUNCH」
幼い頃引き離されたせいで痛覚を失った双子。
痛覚と快楽を分かち合えるのは二人が触れあった時だけ。
凄く萌える設定です。この作品が一番好きです。表題作のカップルも基親の友人として出てます。
これで、寿たらこ先生の作品が好きになりました。
私がアブノーマルなBLを好きになったきっかけの漫画です。
そして、寿たらこ先生の作品初読みでした。もう、何年も前です。
双子のお話がかなり印象に残ってます。
痛切なお話は苦手な方が多いでしょうけど、私はラブラブ甘々よりダークでシリアス、受けが血の涙を流すくらいの作品が大好きなんです。
純愛ウイルスを知ってから、どんどんそういう傾向に走って行ったので……たぶんこれがきっかけです。
だから、寿たらこ先生の作品は大好き過ぎて堪りません!
ラブラブ甘々も好きですし、ちょっとは愛が必要です。
ヒリヒリする作品だらけの短編集。
「純愛ウイルス」
高校の入学式で運命的出会いを果たした忠次と浅見。(浅見の名前は浅見麻美よん♡)
浅見は唯一の趣味がセックスで。浅見に惚れてしまっている忠次はそれを黙って見ているが、ある日遂に言い争ってしまい、恋愛とセックスは別で本能のみという浅見とヤってしまう…
その後、忠次以外としようとすると胃液が逆流してしまう浅見。
話はここで終わり。タイトルから察するに浅見は忠次の純愛ウイルスに感染したんでしょうね…?
「ピアノレッスン」
ピアノの才能があって、でも才能以外の何も見てもらえない事に苦しむ金盛と、母親から虐待され続けた間宮の痛すぎる交流の物語。
背景があまり無い白黒の絵柄が、間宮が激情に駆られるシーンの緊迫感ととても合っている。
「ラブレス」
幼馴染で親友の椎名の彼女と心中しようとして、自分だけ生き残った亜久里。
その償いに椎名のオンナになった亜久里だが、その真相は…!
すごいどんでん返し!コレは「読んでください!」としか言えない。ねじれた愛の物語です。神!
「MONKEY PUNCH」
引き離されたがために「痛覚」に機能障害を起こした双子の物語。実に壮絶です。
この短さで、感じない痛みを感じ、同時に痛いほどの快感を得ようとするために片割れを欲する狂おしい心を描き切る。
殺し合いのようでもある兄弟喧嘩、暴力と血が愛情と重なりお互いにしか感じない「痛み」を「必要」とする双子の感応性。こんな物語見たことない……
そして、絵も最高カッコイイです!
「ラブレス」と「MONKEY PUNCH」が「神」、トータルで「萌x2」で。
◾︎ラブレス
こういう絵柄、昔は大量にあったはずが(といってもやはりその中でも好きな絵柄、そうでもないものがあって、寿たらこ先生の絵は色気が溢れて大好きなのですが)今はなかなか見られません。時代で流行の絵柄は変わりますねぇ。
先生って女性との三角関係めいたもの、結構多いですよね。
◾︎monkey punch
この麻美は表題作の麻美ちゃんなかな?美人ですし。保護者ついてるし笑
バイクと車がバンバン走ります。やっぱこの頃の先生は緻密で絵がうまい〜〜〜!絵が上手くないと描けない演出って滾る。
先生って共依存も好きだし、顔に傷つけるのも好きですよね…たぶん。完璧なものを汚したいのかなぁ。わかるなぁ。
私の読みたい寿たらこエッセンスがたっぷり詰まった作品集でした。
万人受けする話ばかりではないのですが、実に面白いです。
『純愛ウイルス』
ビッチ受けに健気なワンコ攻めのコンビ。
攻めの一途さ健気さ、そしてついに思い余って受けを抱くところ、ニヨニヨが止まりません。
オチもいいなァ。まさにウイルス。
『ピアノレッスン』
誕生日にピアノをひく約束をしたところからラストにかけての緊張感がたまらなかったです。間に合わないのか?まさか?とドキドキしました。
『ラブレス』
ヤラレタ!
かなりダークです。
でも読後感は悪くない。
第三者になってしまった少年がいちばん切ないかもしらん。
『MONKEY PUNCH』
これ凄いね!
えぐい箇所も多いけど、かなり好きです。
双子の兄弟の閉じた二人きりの世界に帰っていくような近親相姦って萌えるんだよね…。