ボタンを押すと即立ち読みできます!
BABY
なんたってこの表紙だ、素通りは出来ない。
今回は特集テーマに合わせた短編4作と連載モノは2作品のみ、その内一つは新連載なので他の号を読んでいなくても楽しめます、「きぐるみ」と「UMA」で連載モノまで何となく怪物特集っぽい印象ですね。
掲載作品が少ない分値段も安いので、特集目当て・アンソロ感覚で購入しても問題無いと思います。
ただ内容は「怪物」に惹かれて買うなら個人的にはあまりお勧めしない、人型人外キャラの穏やかなストーリーが多く、特集テーマから想像する恐ろしさや異様さはあまり感じられなかったです、以前読んだ「ホラー×BL特集第2弾」の方が怪物特集っぽかったかもしれない。
表紙の新連載作品「へんたいきぐるみといっしょ」が一番「常識は通じない 怪物特集」のイメージにあっているなと思いました、2話目まで読めます。
工作番組「つくってエンジョイ!!」だからエンさん(受)とジョイくん(攻・着ぐるみ)、着ぐるみの中身は人間…のハズですが、後々の人外キャラよりよっぽどヤバいやつ、着ぐるみの目付きも仄かに狂気を孕む絶妙さ。
ジョイくんのやっている事は現実だと通報案件なので、フィクションと割り切れる人向け、イラストが上手く体格差エロを楽しめました。
大柄な着ぐるみ男が有無を言わせんとばかりに欲望のまま迫ってくるのは、エンさんにとってはそれこそ、怪物に襲われるような感覚かもしれない。
大暴走するジョイくんの行動言動挙動の気持ち悪さを描くのがとても上手いと思う!突き抜けてる!着ぐるみの隙間から漏れる荒い息まで…見事なキモさです←褒めてます。
塩対応を決め込もうとするエンさんとのボケ&ツッコミ的やり取りが、申し訳無いけれどなんか笑えてきますwエンさんにしたら笑ってる場合じゃないんだけれどね(^-^;
ジョイくんの中の人は渡辺と言うらしく顔は公開されていない、エンさんの事を好きな理由とか、ここからどうラブに向かって行くか今後の展開が気になります。
ここからは「怪物特集」短編4作品の簡単な概要と感想です。↓
「9時にサウスサイドで」
こういう形で怪物を表現した点やイラストも良かったのですが、1話目がVol.69に掲載されていたようで、読んでいないせいかよく解らなかった…同じ時間を繰り返しているのは何故?
人外キャラが登場せず人の内面に棲む怪物を表している、その凶暴性や方向性には差があるけれど、こういう危険な怪物は全ての人が心の何処かに飼っているんじゃないかな?と思いました、Hシーンは無し。
「ディナー・ウィズ・ヴァンパイア」
ホームに飛び込もうとしていた浦戸、彼を引き留めた男のマスクの下には鋭い牙が!死ぬくらいなら…
吸血鬼の食事になる人間と、その食事を生かす為に世話する吸血鬼の奇妙な同居生活、不健康な浦戸の血は実は大して美味しく無い、でもそのままで良い理由は…これが本当に美味しくなったらどうなるんだろう?ちょっと見てみたい…と言う興味も湧く、これもHシーン無し。
「俺だけの神さま」
保護した白蛇が実は神様で番になりたいと棲みついた!結構ハイスピードでHに突入しそれがメインかも、でも番になりたいのにはきちんと理由があって…エロエロだけれど甘くて暖かいお話、イラストが全体的に可愛いくて目にも優しいBLでした。
蛇BLのHシーンと言えば長い身体で巻き付き、長い舌で愛撫、そして2本のアレ、今回同時挿入は無かったけれど…蛇神様のお相手は結構体力が必要かもしれないね。
「ピュアらぶモンスター」
騎士エリオットは魔界の一族の男ヴァレリウスを倒した、が、ヤツは何故か後日押しかけ嫁として現れた!どうしてこうなったw
自由過ぎる言動と行動でエリオットを振り回すヴァレリウス、美形なのにギャグ満載のやり取りがノンストップで繰り広げられるお笑いBLと言うギャップ、そしてヴァレリウス様の襲い受けと童貞エリオットの逆襲が美味しい。