番外編
fushiawasena kamiato
仄暗いオメガバース『不幸せな噛み痕』の後日譚の番外編。全19ページ。
(タイトルについてないけど、こちらは番外編です)
攻めの藤宮がなかなかのヤンデレっぷりだった本編。その後の二人が気になったので読んでみました。短いのでネタバレは控えめにレビューします。
本作は、一緒に遠くの街へ引っ越すことにした二人の、親密な日常を描いています。
藤宮が相変わらず優真にめちゃくちゃ優しくて、甘っあまに溺愛してます。引き続き敬語攻めです。
優真も相変わらず健気で、藤宮のあまりの溺愛っぷりにちょっと戸惑ってる感じ。いちいち真っ赤になっちゃって可愛らしいです。
単にあまあまラブラブってだけでなく、藤宮の優真を失うトラウマや、優真の子供と思われたくないって恥じらいや、不安なども描かれています。
濡れ場は4ページ、しっかり描かれていますが、エロエロというより、二人の愛や強い結びつきを感じられるような描写でした。
本編はかなり不穏な雰囲気の作品でしたが、本作は番として深く愛し合う二人の、普通で幸せそうな日常が描かれていました。
本編ラストは優真のちょっとエグい噛み跡に、二人の今後に少々不安を覚えましたが、本作は二人が幸せそうでよかったです。
でも引越し先でもし優真が働き出したら、藤宮の強すぎる独占欲が発動されるんじゃないかと、ふと思いました…ダイジョウブカナ
本編がお好きな方は、ぜひ読まれてみてはいかがでしょうか♩
電子 白抜き修正(修正箇所は少なめ。真っ白な白抜き)
本編終了後、引っ越す為に育った養護施設への里帰り挨拶をする優真。
迎えに来た先生と帰宅中にフェロモンが滲み出て軽い発情に。帰宅し本格的な発情に入る前に引越し準備をしようと先生の腕から離れる優真と、その後ろ姿が少しトラウマになってる先生。
本編は先生が後暗い物を抱えたまま優真と結ばれて、光だけ溢れるハピエンとは言えないものの、この番外編を読んで2人に残された傷痕を思うと更に本当に幸せな未来だけを願いたくなります。