彼を抱きしめる放課後

縮まる心の距離

八木＆小谷の学園ラブ・シリーズ、第3作目。
｢彼の触れたくちびる｣、｢彼の熱いくちづけ｣の続編になります。

少しずつお互いを理解し、絆を強めていく二人ですが、
今回は、八木の過去、家庭環境が明かされる巻になっています。

子供はいない、と嘘をついて再婚していた八木の母親の存在を知り、
｢あの人がいらないなら、僕にちょうだい。八木をちょうだい―。｣と、泣き、
あなたを愛している、あなたを必要としていると、全身で訴えた小谷が、
たまらなく愛おしかった。
きっと、小谷のこういうひたむきさに、
八木は救われているんだろうなぁ…と思います。

この巻には、｢彼の熱いくちづけ｣八木視点バージョンと、
もう一つ八木視点のプチエピソードが、1作品収録されていますが
八木の中で、確実に、小谷が特別な存在になっていることが伝わってきて、
小谷は、ちゃんと愛されてるなぁ…と、温かい気持ちになれました。

少しずつですが、確実に縮まっていく距離感に伴って
二人のラブ度が上がっている巻です。