将進酒〜宿縁に導かれし二人〜

建興王·沈衛は茶石河の戦いで大敗を喫し、焼身自殺を遂げた。

沈衛の庶出の第八子·沈澤川は、3万の兵士たちと共に茶石天坑に生き埋めにされたはずが、なぜかたった一人生き残る。澤川は都に連行され、敵との内通を疑われて拷問を受けるが、必死に耐え抜く。

一方、離北王の次男·蕭馳野は自らが属する離北鉄騎が沈衛の敗戦の尻ぬぐいをさせられたことから沈氏一族を恨んでおり、拷問で弱った澤川を蹴り飛ばす…。やがて澤川は共に昭罪寺に幽閉されたかつての太傅·斉恵連の指導の下、裏切り者の沈氏という自らの汚名をそそぎ、師の無念を晴らすことを決意する。

馳野もまた、お飾りの禁軍の総帥という望まない立場に縛られながらも、徐々に力を付けていき――澤川と馳野、二人の愛憎の道がここに幕を開ける。

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