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作家さんの新作発表
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前巻「人でなしの恋」では主人公の2人は既に体の関係があるところから始まったので、実は二人の出会いの事が気になってました。
この巻でその出会い編が描かれているのですが、岩田の性格を考えるとやはり…という展開でした(ある意味期待通り 笑)。
でもそんな岩田にも結構シビアな過去が…
この巻は岩田の過去が少し明らかになるので、その意味でも興味深い1冊でした。
激情の人の岩田が身を削って執筆するのを支えるカヲル。カヲルの性格だから出来ることかもしれません。
しかし…流されやすいのは前巻から分かっていましたが…カヲル、流されすぎだよ~(汗)。
もうちょっとしっかりして下さい!(笑)。岩田が心配するのも分かります。
同時収録作は大学生のお話。
急に休学して僧になってしまった学友を探すお話です。
こちらもちょっと切ないのですが、丸坊主の袈裟姿が堪能できたという点では萌えです。
作品を作るという事は、単純な生産作業ではなく、
また放出作業ではない。
時に自らの骨肉を削って分身を生み出す、そう言う
過程だ。
岩田天涯がそう言う文士であるからこそ、篠原カヲルは
彼を赦し、受け入れてしまうのだろう。
一読者として一寸怖くなったのは、その創作と言う事に
対しての問い掛けが、そのままボーイズラブと言う
ジャンルにも(無意識の内に)向けられているのでは
ないかと思い至ったから。考え過ぎだろうけど。
同時収録作は現代もの。恋愛に対する一つの回答編。