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endroll ha 100 nenn go
大好きな作家様なのですけど、今回は攻め受け(特に攻め)のキャラにハマれなかったんですよね〜。でも楽しく読みました!
自然がゆたかで、ご近所づきあいが息づいている小さな田舎町のおだやかな情景とじんわりと恋愛がはじまるドキドキ感が活き活きと描かれています。月村先生の描く世界って、なんでもない日常がとても楽しそうで優しくて羨ましい…癒やされます。
というわけで、スランプで都会を離れた都会っ子の脚本家(怜久)と訳ありの便利屋さん(蔵乃介)。怜久が慣れない田舎暮らしにオロオロする姿が可愛かったです。ぶっちゃけ田舎暮らし向いてないでしょ!?って感じの怜久が頼もしい便利屋さんに出会って恋に落ちる様は「吊り橋効果」を感じずにはいられないんですけどw、自己肯定感が低いわりにはめげない愛されキャラは応援したくなります。
終始受け視点だったので、蔵乃介の感情の動きがわかりづらかったかなぁ…というところが私の敗因です。恋愛対象は同性でも異性でもなく「早坂さんです」っていう殺し文句はなんちゅー恋愛上級者!って感じなんですけど、ナチュラルにこういうことを言ってしまうっていうところと、スケベ時に”れっくん”呼びするところ、元教師っていうところ…がうまくその人物像として結びつかなかったのかもしれません。真面目なムッツリスケベなんだろうか。いや、やはり恋愛対象男でした、っていう落としどころがあったらもっと受け入れやすかったかな~なんて思ったり思わなかったり思ったり…。
とはいえ、この恋愛対象どっちやねん問題があったからこそ、元教え子の登場や陽気な編集者の存在に、ちょっとハラハラしちゃったりしながら、のどかな街でのどかなカップルが幸せに暮らすっていうハピエン保証と幸福度は満点でした。
今回は便利屋兼カフェ店主とドラマ脚本家のお話です。
スランプをきっかけに転居した受様が
便利屋の攻様の恋人になるまでと後日談続編を収録。
3才で父を亡くした受様は働く母の不在の寂しさを
テレビドラマの再放送で癒した事から
ドラマの脚本に興味を持つようになります。
受様はコミュ障気味で人付き合いも得意ではなく
頭も運動神経もいいとは言えず
特技がないからこそ大学くらい行きなさいという
母の言葉で私大の芸術学部で脚本を学びます。
教授の勧めで卒業制作のシナリオを応募した
テレビ局のシナリオコンテストで入賞し
受賞作がドラマ化されてデビューしますが
好きなものを詰め込んで書いた入賞作と違い
仕事として請け負う脚本は受注先の意向に合わせて
打ち合わせたり、リテイクに作対応する事は
コミュ障な受様にはなかなかに難儀な仕事でした。
良くしてくれる担当マネージャーに恩返しがしたいと
頑張れば頑張るほど空回りしてわからなくなり
彼女に見放される前に休業宣言して
祖父母の残した田舎の家で心機一転を誓いますが
都内から高速で2時間弱の田舎町の一軒家は
春先の除草したはずなのに腰の高さまで草が育ち
草むしりが最初の仕事となます。
マウスしか持たない腕はすぐに悲鳴をあげて
蛇口から水が出ないと元栓を求めて裏手に出た受様は
むっとした匂いを放つ茶色っぽい毛皮を発見し
声にならない悲鳴を上げる事になります。
役場では敷地内のものは回収不可と言われれ
除草の清掃業者にも断られ、ポストに入っていた
便利屋のチラシに一縷の望みを託した受様でしたが・・・
雑誌掲載作のタイトル作に書き下ろし短編をつけての文庫化で
スランプ中で書けなくなった受様と便利屋の攻様の
スローライフ風味で綴るラブコメディになります♪
田舎というか地方あるあるみたいな
都会住まいの人がイメージする田舎と
実際の田舎の良さと悪さが受様と言う目を通して
描かれている感じで楽しく読ませて頂きました。
好きなことを仕事にできるという事は
たいへん良いように見えますが
個人の力量によってのみ評価されるお仕事は
できなければ努力も水泡と化すわけで
なかなか難儀なことだと思います。
受様は都会ではした事の無い近所付き合いに戸惑い
便利屋として知り合った攻様を唯一の道しるべとして
少しづつ田舎暮らしに慣れていきます。
攻様もなかなかユニークな人だと思ったのですが
受様の告白で攻様が語った過去は思いがけないもので
受様の告白からももうひと捻りあってハラハラ&ドキドキ
意味深なタイトルのオチも大満足な幕引きでした (^-^)
ミギノヤギ先生のイラストも大変素敵でした♡
月村奎先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
胸キュン 3
爽やか 3
エロ 1
嫉妬 1
な感じだと思います。
蔵乃介さん×怜久さんのカプです。
スランプ中の脚本家の怜久さんは、相続した田舎の家に逃げてしまう。引っ越し早々、田舎の人達の距離感や苦手な生き物達に四苦八苦していた。更には庭で見つけてしまった動物の亡骸にどうすることも出来ず、便利屋を呼ぶことに…。
凄く勝手なイメージで、タイトルに100年後とか、月日が書かれていると、何歳になっても何年経ってもとか死ぬまで一生とか、何か生き死にがテーマに組み込まれていそうな、少ししんみりする雰囲気なのかなと思っていたのですが、全くそういうのではなく、ほのぼの系の日常ものなので、ほとんど悲しい描写はありませんのでご安心を。
受けの怜久さんはスランプ中の脚本家で、人見知りだったり生き物が苦手だったり、自虐的だったりで、少し自己肯定感が低めですね。でも、怜久さん視点で書かれているので、怜久さんの心情や驚いたりした時の大きめなリアクションから、凄く暗い人って感じはあまり抱かなかったですね。
攻めの蔵乃介さんは爽やかな優男で凄く良い人って感じですね。怜久さんが徐々に惹かれていくのも頷ける素敵な人ですが、時折ポロッと溢す発言が胸キュンと共にちょっとヤラしい方向に妄想してしまいそうになる絶妙なラインなのが堪らないですね。
想いが通じ合ってからの、蔵乃介さんが怜久さんのことを「れっくん」と呼ぶ時のルールを決めたり、シャワーを浴びると絡みの痕跡が消えてしまうことに対して、シャワーを浴びても痕跡が消えないところに残す、とサラッと言ってのけてしまう、爽やかな蔵乃介さんの変態っぽい言動にギャップ萌えします。
個人的には絡み描写が少なめなのと、その少ない絡みが地の文で表現されてるのが多かったので、少し物足りなかったですね。あと、物語りの終わり方もちょっと急な感じだったので、その後の2人の描写も見たかったなと思いました。
ほのぼのとした日常で織り成す、蔵乃介さんと怜久さんの恋愛模様に胸キュンすること間違いなしなので、是非とも読んでほしいです。
月村先生の新刊✨
イラストはミギノヤギ先生!
田舎が舞台ということで、スローライフのなかで育まれる温かな愛...を想像していたんですが、かなり想像とは違いました。
何より面白いのが地の文です。
主人公・怜久は都会育ちで、口には出さないものの心の中では田舎に対する文句をあれこれ言っていて、それが文章にコミカルなリズムを生み出しています。
田舎に対するあれこれ以外にも、終盤までずっと、真面目なのか ふざけているのか 絶妙なラインで繰り広げられる主人公の心の中劇場が見どころだと思います笑
蔵乃介もまた面白く、ある場面で急にクサい台詞が飛び出したりして笑いました。
"完璧"ではない人間らしさが物語に深みをもたらしています。
月村先生の作品は現時点で全て拝読しているわけではないのですが、どちらかというとコミカル要素は少なめのストーリーを書かれる印象があったので、こういったコメディ成分多めのお話はかなり新鮮でした。
新しい月村先生を知ることができました。
面白すぎて一気に読み上げてしまった!
こんなイケメン攻めに優しくされたら、そりゃコロッといってまうってなシーンが盛りだくさん。穏やかで優しげな雰囲気から放たれる人たらしな攻めのキャラ像……完全に狙いにきてます(笑)
怜久のハートも読者の心もギュッと鷲掴みな蔵乃介のイケメンっぷりがハンパない。何ていうんですかね、すぐ側にいそうな身近な男前っていうのかな?…金持ちで、優秀で、美形で、みたいな派手なイケメンじゃなくて、疲れた身体が求めてる癒し系のイケメン感がとてもクる。気遣いができて、みんなに好かれていて、そっと気持ちに寄り添ってくれる攻めのキャラクターがド最高です。
日常現実ものの作品のフィールドにあっては、もはや蔵乃介みたいな攻め像こそが最強なのではと思うくらい、彼の言動の端々にキャーッなってドキドキして、キュンの分泌が追いつかずに大変でした\(//∇//)\
割と早い段階で怜久が蔵乃介に好意を持つのですが、これはもう仕方ないといった案件です。好きになるのが早すぎるとかも全然思わなかったです。ましてや、不慣れな田舎町暮らしでこんな素敵な人と出会って懇意にしていたら、男女問わずみんな好きになってまうやろって感じしかしません(笑)
友だちの距離感じゃないでしょこんなん…とツッコミながらも、でもこのベタな甘さや溢れ出る好意にニヘニヘとなってしまう自分の読書中の顔のだらしなさと言ったらなかったです。
田舎町に引っ越してきた都会育ちのスランプ脚本家の生活が、便利屋イケメンとの出会いで私生活に潤いが…ついでに仕事もいい感じに…という分かりやすいストーリーを辿るのも王道みがあって安定安心安穏なトリプルAな作品でした。ヤキモチやすれ違いは多少ありますが、それも愛情確認を盛り上げるためのスパイスなので、それも含めて2人のラブ感を楽しんで貰えればなと思います。
何となく真面目で実直な作品っぽい印象があったけど、意外とギャグっ気もあって月村奎先生の文章センスの良さを感じた逸品でした。怜久の脳内ツッコミは茶目っ気があり、ところどころクスッとなってしまう笑いのエッセンスが心地よかったです^ ^
田舎町のスローライフな生活を基盤に展開していくBLは、温かくまた爽やかで、読んでるだけで肩の力が抜けていくようなリラックス効果を味わうことができた素敵な物語でした。
月村先生×ミギノヤギ先生がタッグを組まれた新刊!
予約して、発売を楽しみに楽しみに待っていました☺︎
(以下、長いです;)
麦わら帽子の受け君(お腹チラ見え!)とそんな彼を愛おしそうに見つめる
メガネ攻めの表紙も素敵なんですが、個人的には口絵イラストにとてもとても、
萌えた〜…!!
カフェの店内に座る怜久(れく・受)の頬に手を寄せ、
反対の手にコーヒーを持った蔵乃介(攻)が屈んでキスをしている絵柄です。
攻めの顎の線とか、表情は見えないけれど
その前髪の隙間から覗くメガネのつるとか。萌えるなあ..
と、表紙と口絵だけでもいくらでも萌えられます。。//
今作の攻めは”あまあま(+敬語)系”。
月村先生の書かれる「…自分、不器用ですから」的な寡黙ツンデレ系攻めが
特に大好きな自分としては(『ツァイガルニクの恋の沼』のような...)、
その真逆をゆくような、甘々な言葉を次から次へと繰り出す攻め・蔵乃介は
正直ハートにストレートに刺さる!…というタイプではなく;
ただ!
さすが月村先生だなあ…と思わず唸ってしまうような、恋の描写。
慣れない恋(というか、ほぼ初めてとも言える恋愛感情)に
振り回され、じたばたあがき、恋の苦味も甘味も味わっていく受けの姿。
もーーー、やられました!
一喜一憂する怜久の姿に感情移入しまくり、共感しきり。
特に雑誌掲載分の前半部分、ときめく描写が多すぎて。
(書き下ろし分は、個人的にちょっと苦手な”女子”の出てくるお話でした;
ここは、好みの分かれるところかもしれません。でもあまあまです(*´∀`*))
本作の主人公は、スランプ真っ只中のドラマ脚本家・怜久(れく)。
いつのまにか相続することになっていた田舎の家に逃げて来て、
ゆっくりのんびり休めば良いアイデアも浮かんでくるか…と
思っていたのですが...
引越し早々、庭に動物の死骸を見つけて悲鳴を上げ、
切羽詰まって便利屋(蔵乃介)を呼びなんとかしてもらう。
そこでほっと一安心…かと思いきや、
家を突然訪ねて来た老人に気付けば町内会に入会させられ、
朝5時半からの境内清掃活動にも参加する羽目になり…
と、都会っ子(アラサーですが)の怜久にはびっくり仰天の出来事の連続。
知り合った蔵乃介にその後も色々助けられ、
取材と称して便利屋の仕事に同行し交流を深める中で、
彼に惹かれる気持ちが止まらなくなっていきー
と続く、便利屋×スランプ中のドラマ脚本家のラブストーリーです。
もーーー、臆病でウブウブな怜久の言動や、その独白が可愛くて(*´艸`)
読みながらニヤニヤしてしまう〜〜
特に印象的だったのが、序盤のシーンでした。
境内清掃中、熱中症で倒れかけた怜久。
介抱してくれた蔵乃介にお礼を言ったところ
”友達を心配するのは当たり前”と返され、その”友達”という言葉に反応し
「嬉しいです、ともだち、とても」
と、カタコト日本語(笑)で答えてしまうー
コミュ障気味ながらも、ちゃんとした社会人である怜久なのに、
恋する様子はさながら”アオハル”。きゅんきゅんだーー...
もう一つ萌えの山場だったのが、”ご飯粒”のシーンです。
怜久の鼻についたカレーのご飯粒を、蔵乃介が手で拭い取ってくれるシーン。
動揺してしまった怜久の
”こんなの絶対、蔵乃介の方にもなんらかのなんらかがなんらかに違いない”
って独白、思わず「ふはっ!」と声を出して笑っちゃってました。
そして一方の攻め、蔵乃介。
明るく頼もしい”便利屋さん”なんだなと思っていたら、
その影に実は辛い過去、事情を抱えていて...
生き方に悩み、迷い、苦しんだ彼だからこそ、
スランプに悩み自己肯定感低めな怜久の気持ちを理解し、
思い遣り、寄り添うことができたんだろうなあ..
彼がナチュラルに繰り出す甘い甘い言葉、
その仕草なんかも、くすぐったくて、甘酸っぱくてきゅん..でした。
まさに天然人たらし!
「僕のタイプは…怜久さんです」なんて
(↑すみません正確なセリフではなくちょっとうろ覚え;)、
怜久の耳元で囁いちゃうところ、どんなドラマよりもドラマチックだよー…!
と、そんな二人の恋模様も素敵だったのですが、
怜久のお仕事面の描写もまた、グッとくるものがありました。
スランプに陥った怜久が田舎町での半年の生活から着想を得、
それがドラマに…は繋がらないものの、
思わぬところから転がり込んできた、新たなチャンス。
そこで迷った末に、手を伸ばさない(伸ばせない)ー
というのが、蔵乃介と出会う前の怜久だったかなと思うのですが。
恋の力が、新たな道へと踏み出す勇気にも繋がり、
思いもしなかった景色が開かれていく。
そんな怜久の”挑戦”に、読んでいる自分も
勇気とやる気を分けてもらえたような気がしました☺︎
(通話先にしか出てこなかった脇キャラ・担当マネージャーの
下関さんが、めちゃめちゃ良い味を加えてくれていて好きでした〜!)
攻めがちょっと自分のどストライク!タイプからは外れてるな。。というのと、
描き下ろし内容には雑誌掲載分ほどハマりきれなかった…
ということもあり、「萌2」か「神」か迷ったのですが。
攻めが自分のタイプではないはずなのに、怜久と一緒に
いつの間にかドキドキしていたり。
”途中で道を変えたっていい”、 ”寄り道したっていい”、
”逃げた先に、何か特別なことが待っているかも...?”と
キラキラした気持ち、前向きな気持ちや元気ももらえて。
うーんこれは、もう、「神」だな、と!
(しつこいですが、ミギノヤギ先生の表紙も口絵も、挿絵が全て素敵です✨)
甘くて優しいお話が読みたい時、
明日を頑張るちょっとした力が欲しい時、一歩踏み出したい時...
いろんなシーンで読み返したくなる、そんな作品でした(*´˘`*)
あ、そしてタイトルの”エンドロールは100年後”の謎。
本編を読み、なるほどと納得、秀逸なタイトルでした・:*+.