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fancy love
Amazonザッピングしていてなんとなく買ったんだと思います。
ストレスをためると時々起る古本の衝動買い。結構あたりでした。
「ファンシィラブ」
かたや根本的に人にちゃんと関心が持てずもののように扱う男、香月。
かたや人の愛し方自体分かってなく刹那のセックスにふける男、神谷。
片方がこんな性格だとそれだけで恋愛には大障害なはずなのですが、
そんなもん同士が出会ってしまう話です。
二人ともリバであり、セックスは好きという所が二人を結びつけるわけですね。そして「キョーヘイ」という謎の男?の存在が香月に嫉妬という感情を身に着けさせ、体だけでなく結ばれるようになる、と。
「お伽ナイト」
ショタい王子様が竜王に貢物としてささげられる。そこに着けられた従者は隙あらば竜王を倒そうとしていた・・・これはショタ受けのパターン?と思ったら・・・従者、主人公はお前かい!という話。
王子様は普通に竜王さんの妹さんとゴールインします。珍しいね、BLで普通のエッチを見るのは。
「ある晴れた日に」
兄弟ものです。思いがかなわないなら遠く離れようとしたけど・・・
あー、まぁだいたいの人がその後想像つくと思います。そういう話です。
「夏至の宵」
多分ファンタジー物ではあるんだけど、何がどうしてどうしたかったのか話の筋を追い切れなかったし、結局なにがどうなるのがハッピーエンドなのかもわからんまま終わりました。薬ものは苦手だし。
表題作には主人公の正確にインパクトの強さはあるんですが、その他の短編はあまり印象に残らなかったのです。
ただエッチシーンは好きな人は好きなタイプのいい細筋肉で、そういうタイプの本ではないにもかかわらず目を引かれます。
この作家さんの作品を読むのはこれが2冊目です。
短編集で、全部で5組のカップルのお話が収録されています。
ガチ兄弟モノの『ある晴れた日に』は終わり方がどっちつかずな感じで少し好みではなかったのですが、他の作品は割と好きなタイプのお話で読みやすかったです。
ファンタジー系が2作品収録さているのですが、この2作品が明るくコミカルで良かったです。
特に『夏至の宵』が好きだったのですが、これはシェークスピアの『真夏の夜の夢』の中国版のような作品で、元の作品を知っている人には分かりやすい。
もちろん、シェークスピアの作品にはBLカップルは登場しないので、カップリングは色々変わっていますが。
キャラの名前が『真夏の~』の登場人物達の名前から取られていて、そういう細かい作者さんの遊びにニヤッとしてしまいました。
しかし、上手く漢字を当てられてるなぁ~と感心。
『SEXと噂とポラロイド』と『熱い病』(この二つは同じカップルのお話)も好きです。
男女共にモテて遊びまくっているモテ男が企んだ計画なんですが、実は…。
遊び人が一人だけにのめり込んでいくお話は大好きです。