renachi
7 days cinderella
元モデルで老舗デパートチェーン御曹司の肩書きを持つセレブなイケメンが、なぜか庶民の類に初対面からぐいぐい迫って一途に思いをぶつけるお話。全体的に商業誌の定番をなぞる感じで、翻訳っぽい言い回しが面白かった。
アレックスは顔もスタイルもよくお金持ちで社会的地位があり、パパラッチに狙われるような人物。でも実際は世間のイメージと違って誠実で、類には手料理を振る舞ったりヘッドスパやトリートメントを施したりと、甲斐甲斐しい。
類はイラストレーターだがそれだけでは食べていけず、カフェでアルバイトをしている。他者評価で見た目の良さが強調されるが、恋愛経験は乏しく、自己肯定感低め。アレックスの求愛も、一時的なものと考えている節がある。
恋愛だけでなく、有名人が売れないイラストレーターの才能に惚れて壁画を依頼するという、仕事面での夢もある。二人のシーンは、類が素直になれない面はあるものの、終始あまあま。特にアレックスのスパダリぶりがすごい。
ちなみにベッドシーン多めだがエロくなく上品な感じだった。
あまりにも順調に進み、起承転結の転が怖くなってきたところで起きた出来事は、週刊誌に載ったアレックスのスキャンダル記事がきっかけ。何も言わず突然姿を消す類と、必死に追いかけるアレックス。悪いことしてないのに攻めザマァ状態で、アレックスが不憫すぎる。
仲直りまでのあれこれは、味方になってくれる周りの人たちの温かみがとても良かった。
仕事の関係で類がアレックスの家に住み込む7日間の生活は、夢と幸せがたっぷり詰まっている。かなり長めに類がアレックスに溺愛される描写が続くので、甘々成分を摂取したいときに良いんじゃないかな。