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jinsahampajikyuukeitou kuzu akuyaku no jikokyuusai system
とりあえず読んでみてほしい。主人公がオタクで転生者でツッコミ多くて賑やかでシリアスなのにコミカル。とにかく主人公のノリが親しみやすくて友達かと思った。はじめての中華BLでもスラーっと読める。よく分からなくても取りあえず主人公が面白いのでOKです。
早く次の本出てほしいです。待ち遠しい。攻めと受けのすれ違いが大好きなんですが、ほんとにちゃんとすれ違ってて大好きすぎて大笑いしました。攻めの不幸は蜜の味。
猛烈におもしろい……おもしろすぎてため息が出ちゃう…
設定・登場キャラクターの魅力はもちろんのこと、とにかくストーリーがズズズバズバにずば抜けておもしろい。震える。
自分は同著者の作品を魔道祖師→天官賜福→本作、という順序で読んでいますが、中国BLでおすすめある?と聞かれたとき、文章のタッチや内容的に一番読みやすくておすすめしやすいのはこの作品かなと思っています。
内容!!
主人公(沈垣シェンユエン)は、大人気ハーレム小説「狂傲仙魔途(きょうごうせんまと)」を愛読していた。が!!長い間読んできたこの小説、なんと最終的に伏線や謎やフラグがすべからく立てっぱなしで未回収のまま完結!!結末に納得いかない沈垣は怒りのあまり憤死してしまう(そこまで!?)
そして目が覚めると、沈垣はそのトンデモ小説の世界へと転生していた。しかも沈垣が転生したのはこの小説のクズ悪役「沈清秋(シェンチンチュウ)」
この沈清秋という男、小説内の主人公「洛冰河(ルオ・ピンハー)」を"指導"と称してビシバシと虐めまくって恨みを買い、最終的に洛冰河によって両手両足を切り落とされ、文字通りダルマ状態で拷問されてしまう運命にあった!
自身が拷問される運命から逃れるため、"沈清秋"へと生まれ変わった"沈垣"がシステムから出される試練をクリアしていく…。
あらすじだけでもうバカみたいにおもしろいんですよね。
当然沈垣は、転生してすぐ「死にたくない」一心で洛冰河に媚びまくって、優しい師匠になって解決したろ!と思って行動しようとするんですけど、そうは問屋が卸さない。
ちょくちょくシステムが介入してきて、沈清秋というキャラクターがキャラ崩壊しないように行動しなさいだの、悪役と脇役のIQを上げろだの、クオリティの低いストーリーを改変してクリアしろだのあれこれ注文つけてくるんですよ。しかもそれらは全てポイント制で、ポイントが0を下回ると元の世界に強制送還(つまりは死!)ですよと。
洛冰河の闇堕ち回避のために助けたくてもできない序盤のジレンマと、システムとのやり取りがまた絶妙におもしろいんですよね〜。
そして、ただただ死にたくない一心でえっさほいさとポイントを稼いで、ついでにシステムの無茶な指令をこなして良い師匠をしていているうちに、ドドドドがつく鈍感な沈清秋が全く気づかない間に、洛冰河は白蓮華のごとく沈清秋を慕うようになるんです。…そう、師匠の意味深な台詞や行動は全て、自分のためを思ってのことなんだ!ってね(チョロい白蓮華の洛冰河かわいいよ…)
…が!そうは問屋が卸さない(2回目)
沈清秋の努力虚しく、ある避けられないイベントがきっかけで闇堕ちしてしまった洛冰河が次に登場した時には、師匠に関わる人全てに嫉妬する愛しさ余って憎さ100000倍ヤンデレ激重執着わん…こ…?になって帰ってきて、まさに一冊で二度美味しい素晴らしい変貌ぶりを見せてくれました。まる。
こちら、1巻は単話売りの23話までが収録されているのですが、個人的にはなぜ24話まで収録しなかったんだろう…?とちょっぴり思ってしまいました。24話まで入れてたら1巻を読んだ人は確実に全員25話を買ってると思います。…ん?逆に親切なのか。
墨香銅臭先生の小説は全てが秀逸で面白いのですが、「さはん」は異世界転生BLとして確固たる地位に君臨する最上級の作品だと思います
冷静で残酷な峰主である沈清秋の中に憑依するような形で現代からハーレムファンタジー小説の世界に転生した沈垣が心の中でドタバタしているコメディタッチの物語です
弟子で未来の魔王である洛冰河を虐待して恨みを買ってしまうというルートを回避するために、良い師匠であろうと努力した結果、ヤンデレ執着ワンコという怪物を作り上げることになります
健気な白蓮華の少年が、こわーい黒蓮華美青年へと成長して一途に師尊を想い続ける設定は完璧だと思います
しかも師尊に対してのみ涙うるうるのワンコな姿をわざと見せるところがあざとかわいい
世界的に人気な作品であると納得の逸品だと思います
吹き替え版のアニメは見ましたがやっと翻訳された原作も読むことが出来て嬉しかったです。
どうにかして自分の死亡フラグを無くし、作品の主人公(洛冰河)がハーレムを築いて欲しい師尊と何故か優しくしてくれる師尊の言動には一つ一つ意味があるのではと全ていい方向に考えてしまう洛冰河の2人のすれ違いが面白かったです。
洛冰河が深淵に落とされた時はもう純粋無垢な洛冰河は見れないのか…とかなり悲しかったですが、復活した洛冰河も少し昔の洛冰河を思い出せるような可愛らしい態度を度々取っていて良かったです。
水牢での服ビリと謎に上がる洛冰河の爽快度が特に面白かったです。早く2巻も読みたいです!