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tensei shita sokushitsusama ha kouteiheika ni fukushuu shitai
夢乃先生の新作楽しみにしていました
…が、う~ん?ちょっと期待していたのと違うかな?
冒頭は受けエンベルが嵐の奴隷船で宗像瑞月としての記憶を思い出すところから始まります。情報の整理もできずに混乱したまま、エンベルは奴隷としてそのまま競りにかけられ、皇帝の側室候補として王宮へ。
怒濤の展開続きで、分からないことだらけで進むので主人公と一緒に読者もハラハラ。
皇帝に出会ってからも、条件反射のように「逃げなきゃ」と思ってしまうことや見覚えがあること、でも彼は元の世界の記憶があるわけじゃなさそう…彼は誰?どうして恐く感じるの??と全てが謎に包まれています。
この展開が中盤まで続きます。
う~ん、それがちょっと長かった。
正直に言うともう少し行間と内容を詰められたのでは…なんて…。
皇帝と側室と言ってもすぐに身体の関係になるのでもなく、2人の関係もほとんど動きません。何となく皇帝がエンベルのこと気に入ってるようだ…くらい。
前世の記憶が甦り、お互いの記憶が共有されたり距離が縮まって相思相愛になったり終盤は良かったですが、盛り上がりがそこだけという印象だったので全体的に薄めなストーリーに感じてしまいました。もう一波乱、二波乱作り込んでほしかった。
ごめんなさい、私は合わなかったようです。次回作に期待します。
デビュー25周年とのこと、夢乃先生、おめでとうございます!亀井先生だし夢乃先生だし、ということで購入してみました。さらっと読んでしまって覚えている自信なかったので中立寄りの萌にしました。本編240Pほど+あとがき。
気が付いたら暗い船倉で足枷をされた状態であることに気が付いたエンベル。なぜこんなところにいるのか記憶があやふやなところがあるまま、奴隷市のようなところで、高値で買われて、連れていかれたのは王宮の後宮で・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
タネル(受けに親切にする奴隷)、ハズル(受けの元王国の民)等。
++攻め受けについて
攻めは、皇帝らしい皇帝 という印象はあまりなく、つよーい武人とか、政治のかけひきが超上手いという感じでもなく。うーむ。優秀なビジネスマン、青年実業家 といったところでしょうか。あー受けのことは気に入ったのか、わりと早くからちょっかい出してます。
受けは、傍系の元王族、過去経緯は不明ですが体はキレイさっぱりな方。気が強いということはなく、どちらかというと芯は強いかもだけどぱっと見、儚げ美人寄りかな。
そんな二人が不確かな記憶に左右されながら結ばれていくって感じのお話でした。異世界転生ものがお好きな方でしたら、よいのでは。
「復讐」という物騒なワードが目を引きますが、中身は全然そんなんじゃないです^ ^
まずもって、表紙の2人を見ても分かるように、「復讐」の説得力が全くない。相愛なふたりがいい感じの素敵表紙です(笑)
このアンバランスさがどう結末へと結びつくのかすごく気になるぞ…( ̄▽ ̄)そんな思いを抱いて購入。ワクワクしながら見届けました。
側室奴隷として転生した主人公が皇帝の側室に上り詰めていくシンデレラストーリー的なお話にもなっていて、一気に皇帝と距離を詰めるラブ感が楽しいお話です。
転生前のエンベルは医学従事者ではないけど、基本の医学知識(消毒のやり方とか)がこの世界ではスゲー!みたいに思われていて、それにより側室様へと昇格していく大奥さながらの展開は、復讐とは違うベクトルで面白かったです^ ^
皇帝は怖い人だとの噂もあるけど実際に会うと全然違う優しい人……じゃあなぜ何人もの側室が召し上げられたあと姿を消すのかといったミステリー要素もあったりで、この転生には謎が多く見られます。それこそがこの作品の肝で、この謎の真相や、皇帝の顔への既視感などなど、タイトルにある「復讐」との絡みといった部分からも目が離せません。
元いた世界で瑞月として生きていた記憶との擦り合わせが、この謎に大きく迫る核心部分となり、エンベルと皇帝の不思議な縁との繋がりに大きく関わっていくことになります。
皇帝に惹かれるのも、皇帝に恐怖心を感じるのも、前半部は情報が錯綜していて何が何だか…な感じですが、瑞月の転生前との記憶が徐々にクリアになり始めると、この「復讐」劇が一気にドラマチックな展開へと移り変わり、皇帝とエンベルがまさに運命の2人であることを目の当たりにすることに……!!
「復讐」しなきゃと思う理由や、それまでのミステリー要素も含め、その裏側にあった皇帝もまた同じ転生者であったことの真実には驚かされましたが、死してなお、また同じ世界で巡り会う2人の運命力の引きの強さにはあっぱれ♪( ´▽`)
元の世界でも相愛だった彼らが結ばれずして死を遂げたことに、神様が哀れに思って再び巡り合わせてくれたのかなぁ…なんて思うくらいはドキドキしました。
読み終わったあとは、「復讐」なんて思い出せないくらいの幸せ読後感でした(*´︶`*)
タイトルとのギャップをぜひ味わってみて下さい。
”年上スパダリ溺愛攻め”が何よりも好きな自分にとって、
「はあ…」とうっとりしてしまう、
異国風(オスマントルコ風とのこと!)×転生再会×復讐劇!? ファンタジーでした。
(「萌2」ですが、迷った末の…で、神寄りです。ひょっとしたら後で変更するかも)
物語の着地点としては、「そううまくいくかな?」とも思える部分も
ちょっとあったかなと思うのですが;
それでも、こっぴどい”悪人”と言える人たちが出て来ず、
光を感じるどこまでも優しい世界観に酔いしれました。
シリアスと甘さのバランスが、とても心地良かったです☺︎
※以下、攻めの正体に関するネタバレを含む内容となりますので
未読の方、ご注意ください。
ふと目覚めると、奴隷船の中に囚われていたエンベル(受け)。
彼は滅びた国・テレゲ王国の王子なのですが、
前世、「宗像 瑞月(むなかた みづき)」として生きていたー
という記憶を持っています。
そしてそのまま皇帝の側室候補として宮中に召し上げられるのですが、
後宮から逃げ出そうとしたところを偶然皇帝自身に見つかり、
その日の夜伽を命じられます。
怯えるエンベルですが、そんな彼に意外なほど皇帝は優しく、
次第に心を許していくエンベル。
しかし記憶の断片から、彼が前世で自分と両親を陥れた人物ではないか、
という疑念を抱きー
と続きます。
皇帝にどうしようもなく惹かれながらも、
彼の目を見つめていると、”逃げなければ”という本能的な警告が働く。
それは一体、なぜ?
という謎の真実が知りたくて、ハラハラしながら夢中で読み進めました。
そして、敵対する人物かもしれないのに、噂とは違い全く冷酷ではなく、
どこまでも紳士的な年上皇帝、漂うスパダリみにうっとり・:*+.
怯えていたエンベルが、急速に絆され惹かれていくのも分かる、
魅力的な年上スパダリです(*´˘`*)
敵討ちをしなければいけない(かもしれない)相手が、
前世で自分が恋していた、交流ある企業の社長・立花でー
と、皇帝への恋心と、”復讐しなければ!”という思いの間で
揺れ動くエンベルの気持ちに共感。
(きっと、”立花に陥れられた”というのは何かの勘違いだよね、と信じつつ)
悪役か!?と一瞬思われた、奴隷船の中で出会った巻毛の青年・ハズルや
後にエンベルの従者になる後宮奴隷仲間・タネルといった
受けの周囲の脇役も良かった◎
特にハズル!
ただただ、”滅びた自国の王子・エンベルを救いたい”という一心なんですよね。
彼がしてしまったことは、決して許されない行為だとしても…
で、そんなふうにハズルがエンベルを救いたい!と思うようになったのが、
エンベルからのなにげない声がけの一言だった、ということにも
じーんとしました。
媚薬を前にしても、自慰を手伝うだけで体を重ねることはしなかった皇帝。
誤解が解け、やっとやっと二人が体を重ねた時の甘さ、格別!
「わかるか?きみの中に…わたしが」
「痛くはない?」
という気遣いがスパダリすぎて、優しすぎて…//
亀井高秀先生の美麗すぎるイラストも相まって、甘さたっぷりでした。好き...
電子版特典のSSは、本編では「たぶん大丈夫だろう」と想像するに
とどまっていた瑞月(エンベルの転生前)の両親のその後の姿のお話。
(夢の中ですが)
邪悪な人は出て来ず、”復讐もの”ではあるけれど
どこか優しさ漂う後宮ファンタジー、堪能しました✧