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tensei shita sokushitsusama ha kouteiheika ni fukushuu shitai
”年上スパダリ溺愛攻め”が何よりも好きな自分にとって、
「はあ…」とうっとりしてしまう、
異国風(オスマントルコ風とのこと!)×転生再会×復讐劇!? ファンタジーでした。
(「萌2」ですが、迷った末の…で、神寄りです。ひょっとしたら後で変更するかも)
物語の着地点としては、「そううまくいくかな?」とも思える部分も
ちょっとあったかなと思うのですが;
それでも、こっぴどい”悪人”と言える人たちが出て来ず、
光を感じるどこまでも優しい世界観に酔いしれました。
シリアスと甘さのバランスが、とても心地良かったです☺︎
※以下、攻めの正体に関するネタバレを含む内容となりますので
未読の方、ご注意ください。
ふと目覚めると、奴隷船の中に囚われていたエンベル(受け)。
彼は滅びた国・テレゲ王国の王子なのですが、
前世、「宗像 瑞月(むなかた みづき)」として生きていたー
という記憶を持っています。
そしてそのまま皇帝の側室候補として宮中に召し上げられるのですが、
後宮から逃げ出そうとしたところを偶然皇帝自身に見つかり、
その日の夜伽を命じられます。
怯えるエンベルですが、そんな彼に意外なほど皇帝は優しく、
次第に心を許していくエンベル。
しかし記憶の断片から、彼が前世で自分と両親を陥れた人物ではないか、
という疑念を抱きー
と続きます。
皇帝にどうしようもなく惹かれながらも、
彼の目を見つめていると、”逃げなければ”という本能的な警告が働く。
それは一体、なぜ?
という謎の真実が知りたくて、ハラハラしながら夢中で読み進めました。
そして、敵対する人物かもしれないのに、噂とは違い全く冷酷ではなく、
どこまでも紳士的な年上皇帝、漂うスパダリみにうっとり・:*+.
怯えていたエンベルが、急速に絆され惹かれていくのも分かる、
魅力的な年上スパダリです(*´˘`*)
敵討ちをしなければいけない(かもしれない)相手が、
前世で自分が恋していた、交流ある企業の社長・立花でー
と、皇帝への恋心と、”復讐しなければ!”という思いの間で
揺れ動くエンベルの気持ちに共感。
(きっと、”立花に陥れられた”というのは何かの勘違いだよね、と信じつつ)
悪役か!?と一瞬思われた、奴隷船の中で出会った巻毛の青年・ハズルや
後にエンベルの従者になる後宮奴隷仲間・タネルといった
受けの周囲の脇役も良かった◎
特にハズル!
ただただ、”滅びた自国の王子・エンベルを救いたい”という一心なんですよね。
彼がしてしまったことは、決して許されない行為だとしても…
で、そんなふうにハズルがエンベルを救いたい!と思うようになったのが、
エンベルからのなにげない声がけの一言だった、ということにも
じーんとしました。
媚薬を前にしても、自慰を手伝うだけで体を重ねることはしなかった皇帝。
誤解が解け、やっとやっと二人が体を重ねた時の甘さ、格別!
「わかるか?きみの中に…わたしが」
「痛くはない?」
という気遣いがスパダリすぎて、優しすぎて…//
亀井高秀先生の美麗すぎるイラストも相まって、甘さたっぷりでした。好き...
電子版特典のSSは、本編では「たぶん大丈夫だろう」と想像するに
とどまっていた瑞月(エンベルの転生前)の両親のその後の姿のお話。
(夢の中ですが)
邪悪な人は出て来ず、”復讐もの”ではあるけれど
どこか優しさ漂う後宮ファンタジー、堪能しました✧