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イタンとモトの因縁の相手・ミラによって拉致されたモトを取り戻すべく、それぞれ奔走するセズ、そしてイタン。
拉致監禁されるという絶望的な状況の中で、モトは必死に抗います。折れず媚びず、ミラに食ってかかるモトは、その美しく可憐な外見とは裏腹に、強い男らしさを感じさせられます。
セズとイタンが監禁場所のビルに乗り込み、状況は大荒れ。
混乱に乗じてモトは逃げ出しますが、屋上に追い詰められてしまいます。そこに聞こえてくる、自分を呼ぶセズの声。見下ろすと、下にはセズの姿が。逃げ場のないモトは、叫びます。「受け止めてくれ!」と。
月が大きく浮かぶ夜空、街灯きらめく街に飛び込むモトの姿は果てしなく美しく、天使のような。
そして、モトをしっかりと受け止めるセズ。
しかしこのビル、4、5階はありそうな。いくらモトが細身で華奢とはいえ、落ちたモトも受け止めたセズも骨折等なにもなく無事だったみたいで、すごい…。シータとパズー的な何かが働いたんでしょう、きっと…。
一方イタンはビルに残り、ミラとの因縁に決着をつけます。
恐ろしいほどに、冷酷です。
けれど、それは、彼らがモトに手を出したから。だから絶対に許せない。イタンにとってモトは、たとえ相手が誰であっても、絶対不可侵の領域。
大切、大事、愛してる。それ以上の言葉で、イタンはモトを表すのです。
イタンの思い出の中のモトは、今より少しだけ幼くて、けれど変わらず、可愛くて、綺麗で、お喋りで天真爛漫。
少しだけ微笑んだイタンに、”それだよ それ!”そう言って、無邪気に笑いかけるモトの姿。
イタンは過去に、暗く辛く重いものを背負っているようですが、ああ、こうして彼の心は解かされていったんだな、と。あまりにも自然に、納得してしまいました。イタンが決して開かない心の中で、なぜモトだけを受け入れて、大切に抱きしめていたのかが。
イタンとモトの関係が明るみになってくる中、セズはモトへの気持ちに確信的なものを持ち始めます。まあ当然でしょう。モトが帰ってこないのを心配して、夜の街を駆け回り、敵地へたった1人で乗り込んでいくんですから。屋上から飛び降りるモトを、しっかり受け止めて。自分だって傷だらけなのに、モトのことばかり心配して、言葉遣いは相変わらず乱暴だけど、すごく優しくて。
これが愛じゃなくって、なんだって言うんでしょうね?
でもまだ、測りかねているんでしょうね、セズは…。
2人の間には強い絆があるけれど、モトを愛している自覚はあるけれど、自分はまだ、モトのことをあまりにも知らなすぎて…。
モトはセズのことを、今のところ恋愛感情では一切見ていないような感じがしますが、これからその心境がどう変化していくのでしょうか?セズの頑張りに、期待です。
…そして何気に気になるのは、ミラとジュンホ。
彼らは、付き合っていたのでしょうか?少なくとも、お互いにとって特別な存在であるのだろうとは、読み取れますが…。
ミラはかなり下衆野郎で、イタンにどうやられようが、同情なんてできません。ただ、ある1人の男を思う時だけ、ミラが何ら変わらない普通の男で、歪でも、誰かを愛しているんだ、って分かるんです。彼らには残酷な結末しか待っていなかったとしても、どうやって2人は出会ったのか。ミラはどんな瞬間に、ジュンホに愛を抱いたのか。知りたいですが、もう叶わないでしょうね…泣
ミラがもう少しだけ、人の痛みが分かる人間だったら良かったのに。ジュンホがもう少しだけ、強く生きていられれば良かったのに。彼らに、そんな感情を抱かずにはいられません。
それにしても本当に、美しい絵柄で、惚れ惚れしてしまいます。
どのシーンを切り取ってもしっかりと丁寧な線で綺麗に描かれていて、素晴らしいです。
3巻で特に好きなのが、表紙。イタンとセズ、2人の美しい男の腕に抱かれるモトは、更に美しい。
絶頂……良いですね(ლ˘╰╯˘).。.:*♡
モトの過去が解ける様に明らかになり、その過程で
知らずと生まれる三角関係。そこにアクションが大きく
絡みますが、見応えがありますね。
手管を使って助け出しに向かうセズもセズなら大人しく
待機せず自分から行動を起こして拉致先から脱走し、
セズに我が身を受け止めさせるモトもモト。
ああ、この二人は出会うべくしてであったのかと思わせる
巻であります。
この段階でキスより先に進んでいないと言うのが信じ難い
程の絆ですが。
韓国での初出は2006年前半。約4ヶ月かけて展開して
おります。