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tsuki michiru dai4ouji no konrei
安西先生の紡ぐファンタジー。
楽しく読ませていただきました。
受様は、大国の第四皇子のナラン。
武芸は今ひとつだけど、知識は豊富で語学には優れた才を発揮。
そんなナランに政略結婚が持ち上がる。
お相手は攻様である小国の王弟であり、騎馬隊長も務める美丈夫、ダムディ。
結婚式で正式に顔を合わせるところからスタート。
最初、「第四皇子」という矜持が高い上にグルグル悩むナランがちょっとめんどくさくて、この子好きになれるかなぁ、と思っていたのですが。
敵対していた国との戦からイメージががらり。
ダムディを国へ戻す、との決断をした時辺りでは、その凛とした潔さに見直しました。
矜恃が高い分、ナランは王族としての立場とか責務とか、しっかり覚悟をもってるんですねぇ。
髪を触れ合う求愛儀式、じれじれきゅんきゅんで身をくねらせましたo(>∀<*)o
書き下ろしは嬉しい攻様ダムディ視点♡
最初からそんな風にナランの事をみてたのかぁ、とにまにまでした。
愛を知って弱く卑怯になる、と悩んでいたダムディ。
てっきり愛を知って強くなった、と最後にはなるんだと思っていたら、それを言ったのはナランでした( *˙0˙*)
こういう風に落ち着くのかぁ。
これこそ等身大な普通の人なのどなぁ、と、なんだかストンと来ました。
そうそう、ワジムとトヤーの従者コンビも主一番のいいコンビで楽しかったです。
大国アスタイダルカの第4皇子ナランツェツェギ(受け)(以下ナラン)は、政略で小国ハドゥマサルの王弟ダムディスレン(攻め)(以下ダムディ)と結婚することになります。
絵姿を見て一目惚れしたナランはダムディと仲良くしたいと思うのですが、自身に自信がないことや生来のいじっぱりが邪魔をしてなかなか打ち解けることができません。
毎朝毎晩食事の度に声をかけようとするのですが、直前で勇気は萎み、優にひと月経った頃やっと声をかけることができるのです。
亀のようにゆっくりと仲を深めていっていたふたりですが、不穏な密書が届けられ、それどころではなくなるのです。
雑誌掲載の表題と書き下ろし中編と短編になります。
表題作はナラン視点で、2人が本懐を遂げるまで。
書き下ろしはダムディ視点で出会いからの回想とその後の話。
短編はずっと後の世界の話となっています。
ナランは、生まれてすぐ母を亡くし、そのショックで父皇帝も体調を崩してしまい、歳の離れた兄たちとはあまり交流できず、家臣たちからはなんとなく軽んじられています。
そのため自己評価が低く、プライドだけはあるので他者に対して虚勢を張ってしまう悪癖があります。
はじめはこの小心でいじっぱり態度がどうにも嫌でナランを好きになれませんでした。
が、一生懸命なところが目につくようになるとそんなことはすっかり忘れてしまい、早くこの状態に気づいてもらえないかと思い始めました(笑)
2人がやっとこさ仲良くなってきたら、今度は敵対している国による侵略により、2人はどちらも王族としてなすべき事をなすために動くのです。
2人の覚悟、特にナランのダムディの為と国の為に命もかけた決意を即決できる胆力には今までのウジウジしていた第4皇子はどこへ行ったと思うほどでした。
戦争が絡んだことでナランの能力の高さが認識されるという皮肉な結果になりましたが、望んでいた国のために役に立つことができるようになり、ナランにとって良い結果になったことは良かったです。
ダムディ視点では、大国に挟まれた王弟という立場で騎馬隊長まで勤め、戦いに次ぐ戦いで擦り切れてしまった心をナランを愛することによって取り戻していき、弱くなってしまったと嘆き、それをも飲み込むことができるようになるまでが、とても楽しく読みました。
やっぱりナランは大活躍でした。
そして、ナランの師はずっと上手で、表題作からの伏線の回収も見事でした。
ただ、両親がいないからと風にも当てないように守ってきたという兄たち。間違ってる。
囲って蚊帳の外に置くのではなく、自分たちの中に入れて、やれることをさせて守るべきだった。
真意がわからなかった時は、初めは両親がいなくなったことで疎まれてるのかと思ったけど、説明もないからナランがそう思ってただけなんですね。
2人が本懐を遂げるとき、ナランが実地訓練受けてないって聞いて、ダムディはさぞかし嬉しかっただろうし、張り方を入れて準備してたってきいて、でも張り方はダムディのより二回りくらい小さいと実物を見せられた時のダムディの気持ちたるや。言葉にならない叫び声をあげていたことでしょう。想像すると楽しい。
話の展開が早くてとても面白かったです。
安西リカ先生のファンタジー!大国アスタイダルガの第四皇子ナランは、隣の小国の王弟・ダムディスレンと夫婦となった。ナランの国の方が大きいからダムディにとっては望まない政略結婚かなという感じなんだけど…
ナランは初めからダムディのことが気になって仕方ないのにうまく振る舞えないのが可愛らしいこと!でも可愛いだけじゃないナラン、才能も発揮します。
後半はダムディの心情も知ることができて
この2人の微笑ましいやりとりに( ◜ω◝ )←こんな顔
緊迫する場面もあったけれどリカ先生らしいホッとする場面もあり!楽しかったです☺️
アスタイダルガの第四皇子のナラン。
このナランが終始とてもかわいくて、魅力的でした。
人見知りで意地っ張り。自分を卑下し、自信が持てずに、墓穴を掘るナラン。
でも政略結婚の相手ダムディとの婚姻には、兄の情に報いるため、ナランなりの決意があった。
最初はヘタレに見えたナランが、ダムディの返事に一喜一憂している様子は、健気。
少し自信をつけたナランは、ダムディの育ってきた文化、環境などにも思い巡らせる。読書により蓄積した知識が役にたつ。ここからナランの魅力が花開く。
ダムディが祖国に愛人100人は置いてきているはず!と、あらぬ妄想で自分の首を絞めるナランがかわいい。
自分の書物コレクションに興味を持ってくれたことはナランの自信に繋がり、素直に口下手であることを詫びるナランに対して、優しいダムディ。
ダムディは最初からナランの仏頂面すら、かわいいと思っていたなんて。
密書をナランが解読してからのナランの腹の括り方には、驚いた。皇子としての決断、互いの自国を守ることを第一に、自分のことは省みず、ダムディを送り出す。
終盤、ナランを愛するあまり、囲いこんでお守りしようとするダムディも、とても可愛かったです。
互いの祖国を守り、繁栄と発展に導く目的を見失わず、前進する2人は素晴らしかった。
最初は政略結婚だった2人が、心から愛し合い手を取り合って、後世に名を残す偉業を成し遂げ、幸せに過ごしたことを知り、心がじわじわと温かくなりました。
今回はハドゥマサル王弟と
アスタイダルガの第四皇子のお話です。
受視点で攻様との婚姻で受様が変わり攻様の唯一となるまでと
攻視点で本編裏事情を含む夫夫となった2人の続編と
あとがき後にSSを収録。
受様は大国アスタイダルガの第4皇子ですが
兄達に比べ貧相な身体つきで顔貌も百人並みです。
アスタイダルガは北のソランガと緊張状態にあり
両国の緩衝地にあるハドゥマサラに金銭援助する見返りに
受様は王弟の攻様と婚姻を結ぶことになります。
同性同士の婚姻は互いの利を満たせば
円満離婚する事がほとんどで
受様はこの婚姻話を一もにもなく承諾します。
攻様は戦に明け暮れて妻を持つ機会がなかったと言われ
受様は攻様が不承不承でも誠心誠意尽くそうと思いますが
側付き1人だけを伴って現れた攻様は優雅な物腰で
振る舞いや受け答えに堂々とした品格がある男でした。
受様は皇子として誇り高くあろうとして緊張し
公の場では立場の上の人間からしか会話ができないのに
たどたどしくつっけんどんな物言いになってしまい
受様に長年使える従者も苦言を呈すほどですが
自身の態度に落ち込む受様は素直に従う事もできず
初夜も攻様と過ごす勇気が持てず誘えません。
はてさてこんな受様に
攻様との親睦を深める術はあるのか?!
雑誌掲載作のタイトル作に書き下ろし短編をつけての文庫化で
小国の騎馬隊長を務めた攻様と兄達のように
兄弟で唯一戦力外の書庫の主の受様の恋物語になります♪
攻様の生国ハドゥマサラは
騎馬民族で元は遊牧民という設定なので現代の
中央アジアからモンゴル辺りを思わせる世界感です。
受様は末子の皇子として生まれるも
武人の兄達のように体格や武術の才に恵まれません。
読み書きを教えた高名な師に才を認められたことで
時期王の長兄に書物に詳しい行商人達に価値ある書物を
集めさせた書庫の管理を任されています。
攻様に向ける態度はなかなか向上しませんが
ハドゥマサラに関する記述のある書物を読み込み
攻様が少しでも良い環境をと慮るなど
大国の皇子の矜恃を保とうと素直になれない
不器用者な受様が攻様との距離を縮めていく様子が
ほのぼのしくてニマニマしていると
2人が婚姻を結ぶことになった原因のソランガ帝国が
アスタイダルガへ攻めいろうとしている事が発覚
その突破口がハドゥマサラに危機が迫り
ハラハラもドキドキもMAXに!!
受様の知略と攻様の武功で危機を乗り越え
2人が夫夫として生きること選ぶ幕引きまで
とても楽しく読ませて頂きました。
書き下ろし続編も本編とは逆視点となる事で
本編では見えなかった攻様の本心が明らかになり
大満足な1冊となりました (^-^)/
先生買い。雑誌掲載時から面白いと思ってましたが、一冊になってもう一度読んでもやっぱり面白い。国の興亡戦なお話が好きな方でしたら是非是非。攻め受けとも苛烈の真逆なタイプに感じて、芯があって好き。ただ、ずっと覚えている自信が無かったので萌にしました。雑誌掲載分140Pほど+その続き110Pほど+あとがき。穏やかさんがお好きな方にもおススメしたいです。
歴史ある大国の第四皇子であるナランツェツェギ(通称ナラン)。容姿は百人並み、武芸に秀でた訳でもなく、優秀な兄たちと比較すると軽んじて見られていましたが、事情あり小国ハドゥマサルの王弟と結婚することになり・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ワジム(受けの従者)、トヤー(攻めの側近)、エニデル(国王、受け兄)、軍司、後半に受けの元師匠、他部族の指導者の位置づけにある方々等。悪党がいなんですよ。みんな自分の役割をきちんと果たしていて清々しい★
++攻め受けについて
攻めは小国の王弟。兄王のため国を守るため、自らのことはあまり顧みず戦ってきたつよーい武人。結婚前にナランの肖像画を見て「愛らしい」という気持ちを抱いていたらしいです。最初、コミュニケーション上手くいってなかったのですが(主に受けがよろしくなかった)、心がだんだん通い始めると、ほわほわ恋愛モードになっていくんですよねえ・・・良い~♡戦場以外の、言葉数多くなく穏やかな武人、最高。
受けはねえ・・・百人並みかもしれないけど、多分全部可愛い。誇り高くあるべしと思っているのと、コミュニケーションスキルがちょっと低くて「貧しい国にしては・・・」等と言っちゃう。自分でも失敗したーと思っているんだけどカバーもできず。言葉でてこず「む」という一音だけ発する様子なんかもめちゃ可愛い。絶対口が横一文字状態。可愛い。
受けのコミュニケーション下手っぴさからギクシャクしかねない二人を、側仕えがフォローしながら少しずつ進む恋物語、そこに国同士の争いが絡んできて、受けがりりしくカッコよいし、攻めも「きゃあ♡」という一途さがあって盛り上がったお話でした。
意地っ張りと感じが悪いって紙一重だと思うのです。
本当はこんなことを言うつもりではなかったのに!と、その場にそぐわない発言をしては脳内反省会をするナランを読み手は見守っていられるものの、婚姻のお相手となるダムディ側の気持ちはわからないわけで。
人見知りで不器用なのはわかるけれど、はたしてこの皇子さまのことを好ましく思えるのだろうかと少々ハラハラしました。
ところがですよ。
作中でナランが思い切ってえいっと一歩前に踏み出せば、どんどん彼のことを好きになってしまっているのだからおもしろいです。
この子はとことん不器用でかわいらしい頭の良い子なのだなあと思えるというのかな。
基本が健気な頑張り屋なのが伝わってきて、なんだか自然と応援したくなるんですよね。
そこもダムディにはきちんと伝わっていたようで安心しました。
当初は書しかなかったナランが、武術ではなく書と文の才に長けていたからこその膨大な知識量と冴える頭脳で活躍し始める展開もシンデレラストーリーのようで胸が躍ります。
序盤〜表題作終わりにかけてのナランの成長っぷりは気持ちが良かったです。
元々ほんのりと好意を持っていたとはいえ、恋心が育つまでが早いように感じるところもありましたが…
ダムディとの交流も、ほど良いむずむず加減の初々しいもので微笑ましかったです。
ナランの「初めて」発言を聞いて目をギュッとつぶってなにかを堪えようとしているダムディの姿がツボにハマり、きっとこの時の彼の脳内はさぞ大変なことになっていたのだろうなと覗き見てみたくなりました。
ダムディ視点となる後半では、国のために生きていた男が初めて愛を知りぐるぐると葛藤し…と、包容力と落ち着きがあると思っていた攻めが、受けの前ではただの男になる図にじわじわ萌えが募ります。
旅先でのとある再会も良かったですし、2人きりになると敬語がとれる瞬間も普段とは異なる2人だけの特別な時間なことが感じられる素敵な演出でしたね。
…と、全体的に楽しんで読めたのだけれど、本音を言えばやはりもうちょっとこの2人の仲睦まじい姿を追いかけたかったかなと。
ダムディ視点と巻末の未来を読んでしまうと、彼らが新たなお城に住むまでと住んでからダムディ視点冒頭になるまでの間にもっと萌えが詰まっていたように思えてならず、今回は4.5寄りのこちらの評価になりました。
(177Pに校正ミスあり。人名のチェックはしてほしかったです)
ナランー、ダムディー!
前半はナラン視点、後半はダムディ視点です。
お見事でした。
前半は大国の第四皇子のナランが隣国の小国の王弟ダムディと伴侶になるところから…。
もうナランの自己評価や口下手不器用プライドは高いなところが、読んでてなぜか泣けて泣けて。共感してしまって読むのに声が出そうでした。やめろーって。
お慕いしてるんでしょ?お話したいんでしょ?なのに口が喧嘩を売るようなことしか言わなくて。
救いはダムディがナランを嫌ってはいなそうで大人なところでした。
強くなられましたな、ナラン。
持てる力を総動員して頑張りましたね。
後半は戦の後。
前半よりは打ち解けている二人。
後半ではナランがどのように扱われていたのかがわかり、そうだったの〜?ですよ。
それにナランが愛らしいと思われてたなんて〜。前半と全然ナランの見方が変わりました。
今度はダムディの葛藤がしっかり書かれながら、伴侶になって自然体でしっかりしてきたナランの変化も読めて。
もうダムディが自分で自分を追い詰めて。
ナランに何かあったら生きていけない!でもこんな自分を知られたくない!って暴走しましたね。
いいんだよ、しっかり話し合って落ち着けば。今まで国と戦しかなかったもんね。人を愛したら臆病になるよね。
とっても良いお話でした。
もう少し長くてもいいからナランとダムディの日常や、ここまで愛し合い打ち解けるまでをしっかり読みたかったです。
二人とも偉人でした。
安西リカ先生の日常現代ものじゃない作品は、久しぶりな気がする(笑)
カテゴリ的には外国モノ。世界観としては、チベット辺りか、モンゴル、あるいはネパール辺りかなって感じでしょうか。
時代背景も中世から近世くらいで、前時代的な趣きを感じる雰囲気がしっとりと艶めかしくてとても良かったです。
同性同士の、カタチだけの政略結婚から始まるストーリーというのはまあまあ見かける設定ではありますが、ちょっと変わっているのが受け側の方が位が高いこと。大国の第四皇子であるサランが受けで、サランの伴侶となるべく輿入れしてきた他国の王弟・ダムディスレンが攻めのポジションです。
人質としての意味合いの婚礼色が強かったことや、ある一定の期間が過ぎると離縁が可能であることを背景に抱えながらの2人の新婚生活は、不安と期待が入り混じりながらスタートしました。
サランの方が立場が上で自分から積極的に立ち回らないといけないのに、ウブで人見知りでヘタレなもんだから、ダムディスレンとの交流がうまくいかなくて、あちゃちゃー…。でも、その不器用さがサランの魅力でもあるんです( ´∀`)
サランの性格的にグイグイリードしてもらう方が合ってそうなんだけど、自分からは誘うにも上手くいかなくて、自己嫌悪に陥っている様が不器用すぎて可愛い。サランのそんな不器用さをちゃんと見抜いているダムディスレンの朗らかな見守りも素敵でした。
先にも言ったように、サランがあんな感じなので最初こそ苦労していたけど、次第に2人の会話の回数も過ごす時間も増えていくようになり、親密に交流を深めていく様は微笑ましかったです。
彼らの関係がホンモノの夫夫として成長していく過程はもちろん読みどころですが、サランの才能が認められていく展開もBLと同じく見どころの部分です。
頭がよく、文章の才があるサランは武人としては劣るものの、その知識量で国の危機を救っていくところにはワクワクしました。
これまで自分に皇子としての価値はないと卑下していたサランが、実はそうじゃないんだよと。サランもちゃんとこの国の皇子の1人で、兄たちや側近の軍司から期待されていた仕事を見事にやり遂げた姿は立派でした。
サランのネガティブな部分が目立っていた序盤に比べ、中盤以降に進むとサランが生き生きとしていきます。サランのそうした変化を見比べるのが楽しかったです♪
ダムディスレンの方もサランにゾッコンで、後半のダムディスレン視点のストーリーでは、いかにダムディスレンがサランを大切に想っているかが分かってグッジョブ!有り難い視点でした。
2人とも政略結婚とは思えない仲睦まじさで、閨事のときはまだぎこちなさはあるものの、少しエッチに成長したサランが可愛かったです^ ^
丁寧かつしっとりと紡がれる心情描写に引き込まれました。
政略結婚が政略結婚でなくなっていくストーリーの甘さに酔いしれました♪
いやぁ、もう完璧に面白かったです!
大国の第四皇子ナランツェツェギと小国の王弟ダムディスレンの婚礼からお話は始まります。名前が難しい~と思う勿れ、基本はナラン様ダムディ様と呼び合いますので大丈夫!
(ちなみに閨では2人は呼び捨てになる。最高。)
ナランは自国でもあまり顧みられず過ごしてきた存在感の薄い第四皇子…とくれば健気受け?と思ったら、口から出る言葉は「大儀」「~しておらんわ」ととても高貴な口調。
しかも、「友好的な関係を築きたい」と思っているにも関わらず、なかなか話しかけられないし、口下手で言葉選びを間違えちゃう人見知りさん。
攻めのダムディが格好いいものだから、ますます意識して初夜ですら閨に呼べず毎日挨拶も上手くできずツンツンしちゃう様子に、あぁっなんでこの子こんな自尊心が高いの…!もうっ…!とヤキモキ。
それでもダムディが泰然として微笑んでくれるのが救い…。
ダムディは隣国王弟で騎馬隊長も務め第一線でずっと戦ってきた人。自然体で悠々として、つたないナランからの問いかけにも真摯に対応する誠実さ。
とても美丈夫なのに、自国は美男美女揃いでダムディもよくある顔に過ぎないというのが面白かったです。
そんな始まり方をした2人が徐々に心を通わせていく様子がとても素敵で、特に「心を通じ合わせるためにお互いの髪を触る」というダムディの国の風習がロマンチック!サマミヤ先生の美麗口絵にもありますが、本当に素敵でした~!
そしてもう、安西先生がお上手で!
ちょっとずつ距離が縮まって人見知りが過ぎ去れば、受けの本来の純真で知的な性格が顔を出し、距離が近づいて深く向き合おうとする2人にドキドキ、そんな時訪れる試練にハラハラ。
なんともドラマチックですっかり夢中で読み耽ってしまいました。
本が好きで書庫の管理を任されているナランが知識や知恵を働かせ、国の為にしっかり活躍できるようになっていく成長も読んでいてワクワクしたし、戦が始まり緊張感が増していく中での2人の覚悟に切なさも…もうすべて過不足なく楽しめました!
書き下ろしも充実していて、2人が結ばれて自城に住んでからの攻め視点でのお話です。ダムディの故国の家族との交流や、元敵国への緊張感を含んだ領地検分…からの、攻めの「愛する人ができて弱くなった」苦悩がたっぷり読めます。
サプライズな再会もあって、びっくりするやら和むやら。
そしてラストの掌編には歴史を感じ、国や個人としての2人に想いを馳せてノスタルジックな気持ちに。
特別厚みのある本ではないけれど充実していて、とても読み応えがありました。