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hirahira
浮世絵師”歌川国芳”を中心とした実在の国芳一門の弟子達を総称する「芳桐連」を舞台にした痺れる粋で鯔背な情に厚く、仕事は一流のとびきり熱い江戸っ子達のお話しです
多分これが私が1番理解しやすいブロマンスのカタチな気がします
カッコ良かった!!
自然とレビューを書きたくなる…と言うか書かずには居られなくなる1冊です
元々2011年に「ひらひら 国芳一門浮世譚」として出された作品を全編描き直して出されたのがこの1冊
なぜこの1冊を描き直されたのか?という先生の想いが巻末に「作品解説」として添えられているのですが、もうその内容が素晴らしい、、、!!!
嗚呼…!漫画家である事に真摯に取り組み、芯を以てプロフェッショナルな仕事をされる作家さまの作品に出会えたな、、、と、この解説を読みしみじみ実感出来る内容でした
勿論本編で十分に魅了されているからこそ、先生の想いが乗った言葉が沁みる訳ですしそこに「真実」を感じるのです
本編はレビュー冒頭に書きましたが浮世絵師の国芳の元に集まった個性豊かな一門のお弟子さん達のお話しです
新顔の伝八が彼らの中にご縁があって加わる事で生まれる活気のある江戸の日常と、そして時代ならではの切ない事情を読み解くお話しです
惚れた腫れたの恋物語という訳ではありません
でも「人に惚れる」という胸が熱くなり、心が震える瞬間が幾度も胸に去来する1冊です
元から自分自身が隣近所みな家族!のような下町に馴染みが深い事もあり江戸っ子の持つ切符の良さや格好の良さが好きでしたし、浮世絵を始めとした絵画全般にも興味がある方です
なので、本当にこの作品に出会えた事は僥倖でしかなかったです!!!
そして猫好きとしても国芳は外せない♡
そこかしこに描かれる素朴で自然な猫ちゃんがたまりませんでした(,,ΦωΦ,,)
更に、、、浮世絵師・猫と来て外せないのが「葛飾北斎」御大!!!!!
何と、、、‼描き下ろしの”おまけ”と称し「北斎最後の日 先ずはこれまで」が収録されておりますのですよ~~~~~‼
何て贅沢!!!
もぉ、、、これまた痺れます!
北斎を語る上でこれまた外せない、娘お栄との2人の競演、、、
どの感情で涙が出るのかもはや自分でも分からない
でも正に琴線に触れるお話しで、そしてそれを映し切る作画に魂が共鳴します
非BLなのですが、、、
それでも激烈におススメしたい【名著】です
時代考証なども先生の丁寧な仕事が窺えます
作中作の名画も見逃し厳禁です‼
是非、ご興味持たれた方にはお手に取って頂きたい作品です(ღ˘͈︶˘͈ღ)
ー注意点ー
吉原に出向き一晩過ごす描写あります
完全に男女の閨での睦み合いですので、激烈に作品をおススメはしたものの…ここはご注意されたし…でゴザイマス<(_ _)>