流星の騎士とステラの旅

ryuusei no kishi to stella no tabi

流星の騎士とステラの旅
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

256

レビュー数
2
得点
59
評価数
13
平均
4.6 / 5
神率
76.9%
著者
柚槙ゆみ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
兼守美行 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
価格
ISBN
9784815533021

あらすじ

アナトリア王国の小さな村で農業を営む青年ステラ。
ある日、落雷の衝撃から意識を取り戻すと自分の前世が会社員の花倉拓実であることを思い出す。そしてここは拓実の書いた小説の世界だということも。
近年、離島に棲むドラゴンが王国を襲い人々は苦しめられており、物語の中で自分の村も壊滅状態になることを知っているステラは、なんとか村を救いたいと願う。
そんな折、騎士団の隊長を務める美しき領主、ラウールと出会って…。

表題作流星の騎士とステラの旅

「流星の騎士」と呼ばれるアナトリア王国の騎士、地域一帯の領主で公爵
25歳、農作業手伝い

その他の収録作品

  • 《番外編》新たな恋の予感

レビュー投稿数2

関連作があるとは知らず

序章の展開とあらすじから、転生ものファンタジー作品なのかなーと思いながら追いかけてみると、あとがきでなんと別作品の派生物語との文字が。
うーん。これは事前に知っておきたかったかもしれません。
ですが、関連作未読の状態でも一応問題なく読めました。
以下、関連作を読んでいないので、こちらの作品だけを読み終えてのレビューとなります。

ひょんなことから、日本人だった前世の記憶を徐々に思い出すようになったステラ。
前世で恋人関係にあった彼の魂を感じるラウールと出逢い、物語が進展していき…と、転生ものとしては比較的スタンダードな流れの作品かと思います。
ひと味違ったのは、転生前の自分が書いた物語の中の登場人物として生まれ変わってしまっているということ。
片方に記憶があり、片方には記憶がない状態で交流を深めていく展開は、現世での2人の関係が親密になればなるほど切なさを帯びる良い設定でした。

誰からも尊敬される嫌味のない完璧さを持つラウールが、時折ステラにだけ見せる甘えるような言葉づかいや、一緒になにかをやりたがる姿がなんだかかわいらしかったです。
「だめ?」なんて言われてしまったら、決してNOとは言えないですよね。

…と、甘く優しい攻めのラウールのキャラクターは好みだったのですが、全体的にどうだったのか?うまく物語に入り込めたのか?と考えると微妙なところ。
というのも、前世で彼らがどんな暮らしをしてどんな風に想い合っていたのかを詳しく知らないものですから、いまいち乗り切れませんでした。
危険なドラゴンが登場したりと、どんどんお話は進んでいくのだけれど、序盤のゆったりとした交流風景は良かっただけに、中盤〜終盤はかなり駆け足で終わってしまったのが残念。

そしてやはり、彼らの過去を知っているのと知らないのとでは読み心地が異なると思いますので…
繰り返しになりますが、過去描写はもっとほしかったですし、事前に関連作だと知っておきたかった。
流星のシーンも本来であればグッとくるもののはず…
おもしろくないわけではないのだけれど、今回はこちらの評価になりました。

0

色々と思うところはあるけれど

な……なんと!?
『ヲタクの恋は××です!』の主人公2人が転生した物語だったとは。
作者さんのあとがきを読んでビックリでした。

ということは、あれ?考えたくもないのですが、拓実と煌はもうあの世界の住人ではないということ……?ですよね。
うーん……それはなんというか、なんと言いますか…わたし的には複雑な心境です。

この作品の主人公のステラとお相手のラウールは、先にも出した拓実と煌が転生した姿。来世でも一緒にいたいと誓い合ったその瞬間に、拓実の執筆した小説の中の世界へ転生。再び運命の愛に落ちていてくストーリーです。
私はあとがきを読むまでは、ステラとラウールが『ヲタクの恋は××です!』の拓実と煌であることを気付かずにいたので、この作品のお話自体はドラマチックで美しいストーリーだと思ってました。完全に別作品だと思って読んでいたわけです。
でも、拓実と煌の転生後のお話となると、感想は変わってきます。

元の世界で2人が色々ありながら結ばれた関係であることを私は知っています。
拓実がSNSで炎上攻撃を受けても、煌が拓実をずっと側にいながら守ってくれた。小説家として芽が出始めて出版社から声がかかって喜んでいた姿も私は知っています。
なのにです。
恋人同士となり、念願の小説家としてデビューもできたのに、なぜ転生させちゃったんでしょう。今まさにこれからがやりがいのある楽しい時期だろうに、元の世界で夢見ていたことが現実になった途端に、その生活を失わせてまで転生させた意味が全く理解できません。

例えば、どちらかが天寿を全うして逝くときみたいなシチュエーションで、来世でも一緒にいようよ。的な流れでの転生ストーリーなら納得できたと思う。この世に未練がなくなったときとか、そんな状況ならこの作品の転生の流れもストンと落ちたと思います。
ヲタクの恋は〜…のとき、2人の恋も拓実の執筆活動も応援していた身としては、元いた世界でたくさん作品を生み出して、煌が挿絵をつけたりして、作家人生を謳歌していくのだろうと想像していただけに、もうその景色は存在しないのだと思うと寂しいです。友人のみさきたちとも急なサヨナラなんてあんまりじゃないですか…( ;´Д`)


わたし個人的に思うところが多々ありましたが、ステラとラウールの運命の恋のストーリー自体はドキドキいっぱいで面白かったです。煌が転生した拓実のことをなかなか思い出せずにいてヤキモキしたけど、やたらとステラを構ってくる辺りに煌の面影を感じられて懐かしくも嬉しくなりました。
一応ストーリーとしては、そこまで前作の内容を引っ張ってないので(私がうるさく言ってるだけ 笑)、この作品からハジメマシテの方も楽しんで読めると思います^ ^
ちなみに、ヲタクの恋は…を読んでなくても十分に理解できるお話ですので、気になっている方はぜひ。

前作のことを踏まえて考えると、私の中では「中立」評価ですが、あくまでもこの作品単体としての評価を優先して(この作品から読み初めの方もいると思うので)「萌え2」評価としました。

この作品から気になるカップル(トリオかな)が誕生していて、スピンオフあるかなと期待しています^ ^

0

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う