オンエア終了、反省会をはじめます!

on air shuuryo hanseikai wo hajimemasu

オンエア終了、反省会をはじめます!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×24
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

92

レビュー数
4
得点
120
評価数
29
平均
4.2 / 5
神率
62.1%
著者
芹沢まの 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011528

あらすじ

入社早々、人気ラジオ番組のアシスタントに大抜擢!! アドリブが苦手で、生放送の緊張に震える新人アナウンサー・湊人(みなと)。メインMCは、本名も経歴も一切不明なフリーアナのアキ。明るく華やかで盛り上げ上手、でも湊人には常に不愛想で手厳しい。二言目には「つまんない、却下」とダメ出しの嵐で!? 狭いブースの対面に、将来なりたい理想像がいる──憧れが恋に鮮やかに変わる、瞬間の奇跡!!

表題作オンエア終了、反省会をはじめます!

フリーアナウンサー、ラジオ番組メインMC、29歳
新人アナウンサー、22歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

お仕事BL!面白かったです!

芹沢先生、デビューおめでとうございます!電子版で拝読しました。
ボリュームのあるお仕事BL、あっという間に読んでしまいました…すっごく、すっごく面白かったです!
主人公含め、登場人物みんな魅力的でした。メインカプのふたりの絆やお仕事への向き合い方など、すっごい好きです。新年早々、大好きなカップルができたので幸先いいな!とこころがぽかぽかしました。
サブキャラもすごく魅力的です。プロデューサーの高橋さん。かっこいい女性すぎました…好きです!

本編後のお話で登場する藤堂さんが最高に好きすぎて。仕事のできるおとなの男達が中高生のように喧嘩してる姿にめちゃくちゃ笑わせていただきました。本篇で何度も「かっこいい!」と思わせてくれたアキさんのギャップがたまらない…思っていた以上に熱い方でした。素敵ですね!

働く男(女性も!)たち、かっこいい!すっごく面白かったです!

1

こんなお仕事BLが読みたかった

年上攻めがたびたび口にする「おいで」の3文字の破壊力の強さと良さをあらためて噛み締めました。
いやあ、たまらなく良かったなあ…

お仕事ものって難しいですよね。
仕事だけでは甘みが足りず、恋愛ばかりでも仕事が足りず…
かといって、両方が揃っていても登場人物に愛着がわかなければなかなかハマらずなんてこともあると思うのです。
ところが、こちらの作品には私がお仕事BLに求めていたそのどれもが揃っていて、これこれ!こんなお話が読みたかったんです!と、新年早々素敵な作品と今後のご活躍が楽しみな作家さまに出会えてうれしい気持ちでいっぱいに。
あとがきを読んで、こちらが作家さまのデビュー作とのことで、完成度の高さと面白さに非常に驚いています。
すごく面白かった。400P弱の厚みが一瞬です。
現代が舞台のお仕事ものという時点でわくわくしてしまったのですが、そんな読み始めに抱いた期待をポンっと上回ってきてくれました。

かつてラジオを通して自分の心を救ってくれたアナウンサーの存在をきっかけに、アナウンサーとなった湊人。
彼のアナウンサーとしての成長物語とともに育つ恋愛模様を一緒に追いかける形で進む今作。
彼が憧れる人が誰なのかなんて読み手にはすぐにわかってしまいますし、彼らが恋愛関係になることも言わずもがな…なんです。
わかった上で、どこでどう明かされるのか?どこで恋愛感情を抱くのか?
この辺りの1番おいしいポイントを本当においしいタイミングでカチッとはめてきてくれるんですね。
そのうえ、付き合ったその後の流れがこれまた気持ちが良くて…!

それもこれも、先述の通りメインキャラクターに好感が持てたことが大きかったのではないかなと思います。
湊人の生真面目ながら、クソ真面目にはなりすぎない性格と素直さには好感が持てましたし、とにかく真摯に仕事に向き合おうとする姿勢は見習いたくなるもの。
そんな彼とラジオでタッグを組むことになったアキの、ぶっきらぼうながらもさり気ない包容力にも乾杯です。
仕事を通じて徐々に縮まるアキとの距離感と、次第に大きくなる恋愛感情の行方をじっくりと堪能できました。

そして、年下のかわいいかわいい恋人が一生懸命に仕事に取り組もうとしている姿を心から応援をしているものの、どうしても滲み出てしまう年上攻めの独占欲と嫉妬がなんだかすっっっごく良くて頭を抱えてしまった。
恋人に対しては基本的にとびきり甘くて、頼りになるかっこよさを持ちながら、時々子供っぽいかわいらしい一面を見せる良い攻めなんですよ…こんなのたまらんってもんです…
2人ともがストレートに言葉にして相手にしっかりと伝えるタイプだったのも好感度大で、その後も追いかけたくなるCPだなあと最後まで気持ち良く読めました。
お仕事も甘みのある恋も楽しみたい方におすすめしたい1冊です。

2

夢中で読めるお話

すごい!!
ページをめくる手が止まらないマジで!
こんなに惹きつけられるなんてすごい!

湊人がアナウンサーを受験するまでの悲しい出来事、幻のアナウンサー麻生さん、アナウンサー試験、初仕事でいきなり番組アシスタント。息をつかせぬ怒涛の展開です。

番組が始まってからも湊人の仕事ぶりにハラハラドキドキ。そしてアキのMCとしてのすごさや縮まる距離感。もしかしてあなたは…?

そしてあの時の再来か?な日。泣けた〜!
湊人が全力で善意で自身の経験も踏まえて、ゲストのために…。

その日の二人の夜に。そうだったの〜〜〜!?もうここまで一気読みでした。
すごい作者さんですね!イラストもみずかねりょうさんで美味しいです。

が…、くっついちゃうと読む気がなくなる悪い癖が出てしまい。
なんというか自分の中で分かれるんですよね。焦らされた分くっついてからのイチャイチャを読ませて〜!なお話と、あららもうくっついちゃったわ、なお話と。
ここまですごく引っ張られた分あっさり答え合わせしてくっついちゃったのが。後半まで引っ張ってくれたらなとちょっと残念でした。

2

トラウマ、苦手を乗り越えて…最高にたぎるお仕事BL

キャラ文庫の期待賞を受賞されたという、芹沢まの先生のデビュー作!
(先生おめでとうございます☺︎・:*+.)

すみません、興奮していて内容がうまくまとまらないかも。
そして文章が長くなっちゃう気がする。。

こちら、すごく、すごく良かった……
最高に面白くて、ページをめくる手が止められず
分厚い本を一気読みです(426P)。

最後の章の攻め・アキ視点のお話は、思わず涙してしまった。。

主人公・湊人(みなと・受け)と一緒になって悩んだり喜んだり、
まるで自分もラジオ番組の制作メンバーになったかのように、
色々なことを考えて感じて……心揺さぶられる一冊でした。


大学を卒業し、新卒で入社したばかりの新人アナウンサー・湊人。

彼がアナウンサーを目指したのには、ある人に”命を救われた”という思いと
憧れがあったから。

それは高校時代、好きだった人にアウティングされ絶望していた時、
あるラジオ番組MCの言葉で救われたという経験ーー

そして入社早々とあるラジオ番組のアシスタントに抜擢された湊人ですが、
アドリブが苦手な彼はMCのフリーアナウンサー・アキ(攻め)に
「面白くない」とダメ出しをくらってしまいー

と続きます。


アキという、”本名も経歴も不明なフリーアナ”の正体には
早々に気付く仕掛けになっているのですが、
番組での共演を通して二人の距離が徐々に縮まっていく中

一体いつ、どんなきっかけで湊人はアキの正体に気づくのか?
アキの方は、湊人のことに気付いているのか?

高まるそんなドキドキ感。

そして、お仕事BLとしての、湊人を襲うさまざまな試練やトラブル、
それをどうやって乗り越えていくのー!?というハラハラ感が相まって、

もーーー読んでいる間中、とんでもなく胸は高鳴るしあわあわするし、
心が気持ちが忙しかったーーーー!!と叫んでおきます笑


本番直前のゲスト身内の不祥事発覚、スポンサーのライバル企業の商品名を
出してしまうミス、本番当日にコメンテーターから降板の知らせが入るー

などなど、直接現場に関わっている者でなくとも
思わず背筋がひやっとしてしまうトラブル、続出。

時にはミスをしてしまいながらも、一つ一つ自分なりに考え、意見を口にし
最高の番組作りをしようと真摯に取り組む湊人の姿に、読みながらうるうるしてしまいました。

「こんな場面、自分だったらどうするだろう…」と考えて、
”いや、どうにも出来なーーーい!絶対パニックになる!”と

突然の出来事に弱いと自覚のある自分は心臓どんどこ、息も荒くなりながら
読みました。。笑

”アドリブに弱い”と自他共に認める湊人だけれど、
生放送の番組に決して穴を開けない、リスナーが”面白い”と思える番組を
提供したい!という情熱から生まれる斬新なアイデアや意見には、ハッとさせられるばかり。

特に印象的だったエピソードが2つありまして…

一つ目は、放送直前にゲスト身内の不祥事が発覚、
リスナーが知りたい内容ではなく、事件に触れない無難な内容ばかりのやりとりに
なる中、機転を利かせた湊人が取る行動です。

プロデューサー・高橋(←このしごでき女性も、めちゃくちゃカッコいいんです)
には激怒されることになったけれど(スポンサーもね)、
結果的にゲスト自身も、リスナーをも納得させる内容を引き出せた湊人、やるな〜!!
と、痺れるエピソードでした。


もう一つは、放送時間外での”勉強”が「時間外労働の押しつけ」「パワハラ」と
非難されたアキの同期アナについてのお話。

これ、すごくすごく考えさせられました。

いろんな考え方があるということは踏まえつつ。

例えば一流のシェフやパティシエは、”注文された料理を作る”だけで、
その立場を築けたのか?

と考えると、
いや、決してそうじゃないよなあ…と。

営業時間外にいろんな料理を試作したり、食べ歩いて研究したり、
そういった「見えない努力」「見えない時間」が積み重なった結果が、
一流としての仕事になっている。

そういった目に見えない地道な努力は、きっとどんな仕事においても
”プロ””一流”になるためには必要不可欠なことなんだろうな。

そんなことを思いました。


今まで具体的に想像したことはなかったけれど、
日頃目にする(/耳にする)アナウンサーの方々も、
きっとオフの日にも新聞記事に目を通し、取り上げたい記事をピックアップし…

そういった目に見えない地道な努力を積み重ねてるのだろうな。


「仕事に対する向き合い方」という点でも、深く考えさせられる
エピソードでした。


そして最後に、二人の恋愛!!もーーーーこっちも悶えたよーーーー!
ということをお伝えしたい!!笑

基本的に受け視点で進むため、湊人→→→アキへの思いが強いと思いきや。

中盤〜後半にかけて、アキが見せてくれる独占欲、執着が
たまらーーーーん!でした。。好き…(*´˘`*)

元同期にヤキモチを焼くアキ、可愛かった。。
自分が年上攻め大好き人(だいすきびと?)なこともあり、
アキの一挙手一投足に胸キュンが止まらなかったです。

甘く優しく抱く姿も、嫉妬に駆られて性急に求める姿もただただ、
最高でした・:*+.


で、最初にも書きましたが攻め視点の最後のエピソードが、泣ける。( ; ; )
あの事件の後、こんなことがあったのね…
アキの涙に、自分も涙しました。

無意識ながらも互いに救い、救われる存在だった二人。

この先の二人の甘い生活、そして成長していく湊人の姿もぜひ見てみたい、
と心から思える、最高に心震えるお仕事BLでした…!

3

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