あらすじ
「大丈夫だ。きっと大丈夫。」 11月のある日、いつでも死ぬ覚悟ができていた雫は拓哉の温かい一言に救われた。 その日以降、拓哉は積極的に雫と関わりを持ち二人はすぐに近しい仲になる。 しかし… 「ずっと同じおもちゃで遊んでも飽きるだろ」 ひょんなことから二人の関係は遠ざかり、それから13年の月日が流れる。 二人は社会人になり、偶然にも再会することとなったが…なぜか拓哉は雫を思い出せない。 「こいつは誰だ?」 拓哉は徐々に雫との出来事を思い出し、自分の習慣が雫との接点があること、そしてそれをなぜ忘れていたのかを悟る。 「今日やっと気づいた。俺はお前がすごく好きだったんだって」 真剣に雫への愛を告白した拓哉。しかし警戒心の強い雫は簡単には心を開かなかった。 ひどくネガティブな雫に焦りを見せた拓哉は、今までは気にもしなかった雫の過去を一つずつ知っていくことになり… 果たして二人の時間は再び動き出すだろうか。