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王太子妃を巡る陰謀に巻き込まれたΩ令息、とうとう番からの愛に気がつく――!?
Ω reisoku ha, α no dannasama no dekiai wo mada shiranai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ふぅーー……
やっと胸を撫で下ろすことができました。ああ…感無量(*´∀`*)
夫婦でありながら互いに恋し合っている2人の両片想いの物語を見届けることができて安堵の思いでいっぱいです。不器用な夫婦の至高の愛にとっぷりと浸った完結編は最高の景色でした!
真面目で寡黙なギルベルトと、控え目で物静かなユーリスは、その性格も相まってか本心で好意を伝えることが出来ず、夫婦なのにどこかぎこちない……というのが1巻での2人の距離感です。
夫婦というカタチから始まり番となった彼らだけど、恋人期どころか片想いのまま結婚に至ってしまったことは幸か不幸か…といった感じ。元々好き同士だから結果的にそれで良しと思うところもあれば、婚姻生活が逆に2人を苦しめているとも捉えられるからです。
ギルベルトには他に想い人がいる。
俺はユーリスに嫌われている。
うーむ……想いが噛み合わないのは一旦置いといて、すごい似たもの夫婦(笑)
あなたたち、いい加減にしなさいっ!と、言いたくなったことが何度もありました。
何故この2人がこんなにもカタコイから抜け出せないのか……実はこの答えの全てが2巻にあります。
ユーリスがギルベルトの愛が自分にあると信じない理由。
ギルベルトがユーリスの愛が自分に向いていないと思う理由。
……彼らの出会いや、恋をしたときの瞬間、恋心を募らせていく過程、結婚に至ることになった背景に触れると、すれ違ってしまうのもある意味納得です。
ギルベルトの視点から語られるからこそ分かる真実と本心には、フォッフォッフォッ…。ギルベルトってこんなにユーリスのことを愛していたのね、って分かる強すぎるユーリスへの執心に、ド真面目男の表の顔とのギャップについついニンマリしてしまいました……フフフ( ´∀`)
1巻ではギルベルトがユーリスを好きだと分かるシーンはあっても、ボンヤリとした間接的な好意描写に終始していたのがほとんどでした。
それが今巻、ギルベルトのガチの好意が目白押しで、ヤんバーイ……(〃∀〃)
ギルベルトがどれだけユーリスに想いを寄せていたか。どれだけ結婚を切望していたか、番になりたかったか……ギルベルトのユーリスへの好意の答え合わせの全てが、この2巻にあります。ユーリスに関して欲深さを見せるギルベルトが最高でした!
読めば読むほど、知れば知るほど、ギルベルトのユーリスを想う気持ちには一点のブレがない。あのときはこう思っていたのか、あれはこんな意味だったのかと、パズルのピースがハマっていくような快感に酔いしれました^ ^
2人の想いの所在を確認できたことはもちろん見どころではありますが、前巻から続く、王太子の婚約者・アデルを狙う勢力の陰謀を始めとした、オメガの人身売買や抑制剤偽装事件、ユーリスを狙う誘拐の魔の手…などなど、緊張が走るシリアス展開の読み応えは凄かったです。極限のピンチ下における夫婦の愛の絆に切なくなったり苦しくなったり、そして何より感動に包まれました。
長かったすれ違いに終わりを迎え、やっと本当の夫婦生活が始まるのだなと思うと嬉しいですね!恋人期もなかった2人なので、これまでの期間ぶんも含めていっぱいイチャついて欲しいと思います♪( ´▽`)