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yumemiru omega ni shirobana wo
尋常じゃないくらい面白くて楽しい。間違いなく名作です!
ストーリー展開と設定が神すぎる。絵もキャラも演出も全てが極上です。
文章のなめらかさ、読みやすさは伊達きよ先生ならではの温もりや優しさを感じますし、明瞭な起承転結がストーリーのワクワクやドキドキを煽り立てます。
こんなにも見事な物語があるのかと……大げさかも知れないけどこの作品と同じ時代を生きることができて良かったと心の底から思いました。
ジャンル的にはシンデレラストーリー系のオメガバース。たった一人の運命の相手と結ばれることを夢見るオメガのティガが、唯一無二の相手と巡り合いそして結ばれていく珠玉のラブストーリーです。
そこに至るまでには色々な困難がありますが、しかしそれだから面白い。
異国出身のαに求愛されたティガは彼と暮らすため、遠い異国へと嫁いでいきます。そして甘い新婚生活が始まるはずでした。
が……しかし!
というのがティガの大誤算。最初の見せ場です。
連れていかれたのは何とハーレム。ティガが運命の相手と思っていたアーズィムにはたくさんの彼の妻がいたのです。一夫多妻制の国で、しかもアーズィムは恋多き男。言葉の壁もあり、ティガは騙された!と思うも時すでに遅し。制度上簡単に離婚もできません。
ひょんなことからティガはアーズィムの子どもたちのためにベビーシッターを引き受けることになるのですが、そうなると、誰もティガがアーズィムの妻だと思わなくなっていきます。もちろん、愛の言葉を囁いた当のアーズィム本人ですら……
なんというか。
このアーズィムがかなりムカつきます。
ティガがアーズィムの長男・ナウファルを暗殺者から守って大怪我を負ったときも、ティガに全然気づかない。名前を言ってもですよ。ティガがひっそりと泣くんです……気付いて欲しかったと。
アーズィムのクソヤローがぁぁ!!…と怒り狂いましたが、皆さんご安心を。
アーズィムにちゃんと制裁の瞬間が、ザマァ展開がやってきますのでそれまで我慢して見守って下さいね^ ^
で。物語がガラリと変わるのが、実はここからなんです。
ナウファルを助けた事件キッカケで、これまでティガに塩対応だったナウファルの態度が劇的に変化します。
命の恩人だから?いいえ、違います。
BLの萌え香が…ナウファルとティガのBLの種が芽吹き始めたからです!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
出会ったときは少年だったナウファルも5年経って立派な青年に成長。青年実業家として名声を挙げる一方で、ティガへの好意は溺愛の甘々です。
アーズィムの息子とは思えぬ一途で健気なナウファルがめちゃくちゃいい男で、ティガをだけを想い続けるひたむきさに萌えが止まらない……っっ!!
分かりやすいティガへの片想いにフォッフォッフォッでした(〃ω〃)
しかし、こんな2人の幸せが続くかというと、そうではなく。
アイツが……これまで存在薄だったアーズィムがここにきてティガに執着してきます。(コイツは本当にとことんウザい)
アーズィムの暴挙にナウファルとティガがどう立ち向かうのか。
どうこのピンチをどう切り抜けるのか……。
ティガを巡る父VS息子の対立構図にハラハラするけど、ナウファルがカッコよすぎて明らかに勝者の風格が漂います。お呼びでないウザ父の攻撃を躱しながらも、しっかりと育まれていくティガとナウファルとの恋愛模様は格別でした(´∀`*)
おとぎ話の趣もあり、夢見心地にさせてくれたストーリー。最後まで酔いしれました。
ティガがすごく素敵キャラで、いつも前向きで明るくて、たくさんの人たちに愛される魅力がたっぷり。着飾らなくても内から滲み出る美しさに誰もが惹かれていくのも納得でした^ ^
最高の読後感と満足感に、読み終えたときの感動をずっと忘れることはないでしょう。素晴らしき物語の世界に拍手喝采を送ります!ヽ(´▽`)/
出だしがちょっと好みじゃないな…と思って、少し読んで積んでたのですが、やっぱり読もうと決めたら1日読了するほどのめり込みました。
とても良いお話です。ストーリーも、背景も、過程も、結末も…すべてが伊達きよワールドというか、とても素敵なのです。タイトルも作品の世界観が素直に感じられてキュンとしました。白い花がお話の鍵でもあり演出になってロマンチックです。
何より気に入ったのは、人の良い、ティガの生き方かな…とんでもなく純粋です。Ωちゃんあるあるですが、察しが悪いのです(気づけよ!)…読者も、まわりもやきもきさせます。健気だからこそ一生懸命で、優しくて、まっすぐで、頑張ってるからこそ自分に向けられる目に気づけない。人のことで手一杯なのです。そんなティガを見守り続けるナウファル…攻め様なのにこれまた初心です。スーパーα様なのに、奥手なのです。とにかく可愛らしい二人なのです。話の展開は見えていたのに、心の成熟が遅く、くっつかない二人にハラハラさせられて…そんな中、絵に描いたようなハピエンがやってきて本当にすっきりしました。この優しさが!このハピエンが!ファンタジー小説の醍醐味です。このお話は前半のティガの驚きから始まるので、それ以上の衝撃はないのですが、やはり事件は起きてしまうし、それによって始まった関係もあるので、衝撃ですが必要悪のような気もしましたね。ティガはとても痛々しかったですが。本当によく頑張りました…。
ここのところ必要以上に衝撃的な作品は、心がなかなか受け取れなくなってきました。また無いと寂しいものですが、エッチなシーンもさほど過激でなくて良い…優しくて愛に満ちてハピエンな作品は、いくつになっても心に安らぎと愛おしさを運んでくれます。二人が愛し合っているいう事実がゆっくり、じっくり伝わってくる良作。年内にこの作品に出会えてよかったです。