銀のバッチ Love stories of the four

銀のバッチ Love stories of the four
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
12
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
20%
著者
藤たまき 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMIC BUNKO
発売日
価格
¥724(税抜)  
ISBN
9784877249199

あらすじ

地方の全寮制高校に転入してきた柄木永江。寮費が安かったのでオンボロな旧寮に入った永江は、端正なクラス委員の波手と身体が弱い莢の、たった三人だけで寮生活を始めることになった。子供のように無邪気な莢が気になる永江だったが、莢と波手の身体の関係を知ってしまい…?

表題作銀のバッチ Love stories of the four

端正なクラス委員
病弱で子供のような少年

その他の収録作品

  • 冷たい氷の鎮魂歌
  • 舟遊びと夏の水
  • Hearty―心から―
  • Hearty―心のまま―
  • Hearty―心のまま・2―
  • はるか上空のかまいたち
  • 夏の鳥かご
  • スノーマンにお願い
  • ロングスロー

レビュー投稿数2

壊れるから美しい

冬の長い休暇明け、永江が登校すると、
親しい友人の訃報が飛び込んできました。

『好きだった子が死にました』

名作「トーマの心臓」を思わせるオープニングで始まった物語は、
死んだ少年の軌跡を描いて行きます。

冒頭で亡くなった少年の名は莢。
莢はクラス委員の波手と恋人です。小さい頃に虐待されていた莢は、
自分を初めて優しく抱きしめてくれた波手を、熱烈に愛します。

莢の熱烈なアプローチの末、なし崩しに関係を結んだ波手。
真っ直ぐに本能のままに波手を愛する莢と違い、波手は常識人なので。
莢を愛していながらも持て余し、血を吐くまで悩んでしまうのです。

きっかけがどうであれ、莢と波手が愛し合っているのは一目瞭然なのですが。
相手を好きだというだけで、ハッピーになれないのが辛いです。

そんな莢と波手の関係に優しい波風を立てたのは、転入生の永江です。
優しいけれど自分を甘やかさない永江にときめく莢。
莢を愛していながらも、彼から目を反らそうとする波手。
莢に恋をしても彼を強引に奪おうとはせず、
莢と波手の良き友人(理解者)であり続けた永江。

莢・波手・永江の三角関係が切なくて。
『私小説』でも絶妙な三角関係を描いた藤たまきさんですが。
この人は本当に、胸が痛くなるような切ない三角関係を描かせると上手いです。

子供のように笑ったり泣いたり、短い人生を駆け抜けた莢の姿は、
波手と永江の中で一生、生き続けることでしょう。
悲しいけれど儚くて、美しいお話でした。

4

なつかしいが

すごくなつかしかったけれど、あらためて読むと胸が苦しくなるような話だった。いい悪いではなく、痛々しい。

0

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