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メタフィクション的なギャグ満載なんだけど、私の趣味じゃなかったです。
ギャグが分からないんじゃなくて、分かるんだけどつまんない、という。ノリが合わない。
当時のビブロス読者にとったら面白かったのかもしれない。あるいは「合う」人にとったら面白いのかもしれない。
本宮戻さんの作品でこういう感想になっちゃった作品は、はじめてでした。
ストーリーですが、
全国各地の不良や問題生徒を集めて、更正に力をそそぐ通称「ヤンキー殺し学園」での、ドタバタコメデイです。
個性的な先生や生徒がたくさん登場して、へんてこな戦いに明け暮れる。
空から爆弾が落ちてきたり、耳かき攻撃で無力化されたりと、リアルさはないです。
とにかくBLのお約束を逆手に取ったギャグだらけで、さっきも書きましたが、ノリが合う人にとったら面白いんじゃないかなーと思います。
後半はエッセイ漫画。
これも、ネタに走りすぎてて微妙でした。
本仁戻作品といえば、耽美な世界だったりデカダンだったり、幻想だったりするイメージが強いのに、たまに現れる、意味不明の超ぶっとび中身なしマンガ!?
これはその最たる一作かもしれないww
ノリ的には作品が90年代なので、今一つ古いものがあるかもしれないし、
ギャグとしても一人乗り突っ込みな感があり、登場人物達のぱわーにひたすら押されて、引いてしまったら最後、実にノリきれない一冊になってしまうこと間違いない、爆弾のような作品♪
超アホアホが全開してくると、ふと我に返ったようにBLであることを思い出させようと、耽美・美麗少年に変身させてみて下ネタふるけれど、そのアホについていけたら、これは面白いとは思う・・・しかし萌えとは別次元だ。
笠井あゆみさんの『男の花道』という超面白いギャグ漫画もあるが、あそこまで到達はしておらず、ひたすら爆発し続けているノリはすさまじいものがある。
ベルサイユ・伊東が更生して乙女な美少年になってしまったり、
とことん反発し続けた工藤が、伊東がヤンキー復活しかけると美少年に逆に変身してしまったり、
途中登場する森本と教師・広岡の名前の、どーでもいい秘密とか
実にアホらしくて、中身がない!(ホメてますよーー♪♪)
ギャグ化した変顔も、単純化するのではなく、より複雑な書き込みの入った顔になるというが、この特徴としては大きいかもw
同時収録の『本仁マンガ』も本編の勢いそのままに、まるでストリップのように作家をさらけだしていて一興でもある♪♪
・・・が、しかし・・・
こんなエッセイ風4コマ漫画なのに、実に活字が多いのです!!
これは驚きですが、、、読むのに苦労します(汗、、)
息抜きにはよさそうなマンガなんですが、すごーく疲れる全力疾走のギャグ漫画であることをお忘れなくww
まず前半のギャグ漫画パート。
ヤンキー更生を至高の目的とする学園にいる変な教師とヤンキーの戦いなのですが・・・更生の後どうなるか、の形がぶりっ子というのが取り敢えず生理的に薄気味悪さを感じてしまった。
そのうえでもう一つ受け付けなかったのが変な教師の変さの表現。ザマスしゃべりというのはまぁいいとして、白衣の下のビキニパンツからはみ出る微妙すぎるジンジロゲはいったい何を表現したかったのか。
さらに先に進めば進むほどどんどんギャグの使い方が大雑把になってきて、超展開すれば全部笑いに結びつくのか?と言いたくなるくらい強烈な無茶連続。ヤンキー→まじめチェンジとか、別人じゃないか。
前半だけでがっくり萎えた自分にさらに痛恨の一撃を与えたのが後半の四コマ。
ひたすらしょうもない自己顕示欲(●年ここに乗ってるのは私だけだ~とか)とか、物凄い高所からファンレターの書き方指南とか、内輪ネタ、しかも内輪ネタに使えてよかったという内輪ネタとか、総じていうなら
「一番読みたくないタイプのあとがきが延々と半分も続く」
という印象。これは愉快な日常とは言えない。自らを切らない失敗した西原理恵子という感じ。ごめんなさい。最後まで読む気がうせた。
申し訳ありませんが、今までに読んだ中でのワーストBLとさせていただかざるを得まい。